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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.14 11月15日 バレンシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第14戦バレンシアGP
■開催日:2020年11月14日(土)予選結果
■開催地:バレンシア/スペイン(4.005km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度 ■路面温度:18度
■PP:F・モルビデリ(1分30秒191/ヤマハ)

REPORT

F・モルビデリがポール獲得、M・ビニャーレスは6番手

大勢が何度もポジションを入れ替える大接戦となったQ2で、Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスはポールポジション獲得を目指したが最終的に6番手。チームメイトのV・ロッシはQ1に出場し、思うようにタイムを伸ばせないまま16番手となっている。

PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリが自己通算2度目となるポールポジションを獲得。チームメイトのF・クアルタラロは苦戦して11番手に留まった。

Monster Energy Yamaha MotoGPのビニャーレスとロッシは、それぞれ2列目と6列目

ビニャーレスは早々にピットを離れて最初のアタックでトップに浮上。しかし長くは続かず、15分間のタイムアタック・セッションはいつも以上に熾烈なバトルの様相。そのなかでさらに2回の好タイムを記録したあと、残り9分、5番手となったところでピットに戻ってきた。

ピットインの間に9位番手に後退したビニャーレスだが、第1、第2、第3セクターでそれぞれ自己ベストを更新し、第4セクターではファステストタイムを記録して再びトップに浮上。しかし終盤になって戦いがますます激しさを増すなかで逆転され、残り2回のチャンスでもタイムを更新することができなかったため、全8ラップ中6ラップ目に記録した1分30秒645によりグリッド6番手が決定した。トップとの差は0.454秒。

一方のロッシはQ1に出場したが、思うようにペースを上げることができなかった。最初のアタックでリズムを探り、2回目で6番手につけたものの、イエローフラッグ提示中だったため記録は取り消されて最後尾となってしまう。

残り7分でピットに戻ったロッシは素早く2度目の走行を開始し、1分31秒604を記録して再び6番手に浮上。残り1分半となった最後のラップでさらに更新を目指したが、雨粒が落ち始めてチャンスを失ってしまう。雨を示すフラッグが振られるなかでラップタイムを更新できないまま、トップから0.749秒差の6番手でセッションを終了し、決勝グリッドは16番手となっている。

モルビデリが自己通算2度目のポールポジション獲得。クアルタラロは11番手

モルビデリはフリープラクティス第3セッションの前半はピットに留まり、路面が乾き始めてから走行開始。真っ先にラップタイムを更新すると1分30秒168でトップに立ち、Q2進出を決定した。Q2でも好調を維持したモルビデリは常に上位をキープしながら1分30秒191の好タイムを叩き出し、MotoGPで自己通算2度目となるポールポジションを獲得した。

一方のクアルタラロはフリープラクティス第3セッション、水たまりとドライラインが混在する難しいコンディションに翻弄されて最後までペースを上げることができず、0.002秒差でQ2進出を逃してしまう。それでもQ1では1分30秒959で2番手を獲得し、Q2出場権を得て挽回を目指した。Q2序盤は好タイムが出ていたものの、わずか1本のソフト・タイヤでは思うように更新することができず、最終的にグリッド11番手に留まっている。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoG
M・ビニャーレス選手談(予選6番手/1分30秒645)

「非常に満足しています。ソフト・タイヤは抜群のフィーリングというわけではなかったのですが、それでも6番手を獲得できたのは良い結果と言えます。リズムに自信を持っており、とくにフリープラクティス第4セッションでは大きな手応えを感じました。明日までにもう少しリアグリップを向上させ、決勝序盤で速さを発揮し、そのあと何台抜けるか状況を見ていきます」

V・ロッシ選手談(予選16番手/1分31秒604)

「今日は一日中、ドライとウエットの間のような難しいコンディションでした。それでもフリープラクティス第4セッションではセッティングのモディファイが功を奏し、マシンに改善が見られて気持ちよく走ることができました。グリップも向上してペースも上がって来たので良かったと思います。予選も走り自体は悪くなかったのでもっと順位を上げたかったのですが、雨もあり思うようにはいきませんでした。明日は天気予報の通りに晴れてくれることを期待し、決勝でベストを尽くします」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「明暗を分ける結果になりました。マーベリックはマシンのフィーリングが良く、とくに決勝用セッティングには手応えがありました。残念ながらソフト・タイヤで十分に速さを引き出すことができなかったのですが、グリッド2列目は決して悪くない位置です。バレンティーノはもっと上のポジションを目指していまいしたが、Q1に出場することになり、雨混じりの難しいコンディションにペースを上げることができませんでした。グリッド6列目は厳しい状況ですが、フリープラクティス第4セッションでペースをつかんでおり、その成果を決勝でも活用できると確信しています。ウォームアップ・セッションが非常に重要になります。セッティングの最終調整とタイヤ・チョイスのために、朝から晴れてくれることを願うばかりです」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・モルビデリ選手談(予選トップ/1分30秒191)

「予選セッションはコンディションが変化して難しい状況でした。好タイムを記録するためには、ミスをしない範囲で一定のリスクを負わなければなりません。今日の私はそれを実行することができました。マシンのフィーリングがとても良かったので、必要なリスクを賭けることができて、とても満足しています。今週はここまで非常に調子が良く、先週に比べてリズムが向上しています。前回の問題を分析し、改善できているのです。明日は好スタートが重要。全力を尽くして、できるだけ多くのポイントを集めてきたいと思っています。優勝は最高。もちろん私もそれを願いますが、その前にコンディションをしっかり把握しなければなりません。いつも通りベストを尽くし、最大限の結果を目指します」

F・クアルタラロ選手談(予選11番手/1分30秒864)

「常にコンディションが変化し続ける難しい状況のなかで、好タイムを記録するのは簡単なことではありませんでした。新品タイヤを履いても、フィーリングはあまり上がりませんでした。今日はこのように苦戦しましたが、明日のウォームアップ・セッションまでにいくつか変更を試して向上を目指していきます。最大のライバルは、私よりも、ひとつだけですが、後ろからのスタートです。でも今はそのことは考えず、自分のことに集中したいと思っています。マシンの調子をどうやって向上させ、どのようなレース展開を目指すのか、そのようなことが、より重要です。決勝のコンディションをよく見て、いつものようにベストを尽くします」

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