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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 9月13日 サンマリノ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第7戦サンマリノGP
■開催日:2020年9月12日(土)予選結果
■開催地:ミサノ/イタリア
■コースコンディション:ドライ
■気温:30度 ■路面温度:42度(Q2)
■PP:M・ビニャーレス(1分31秒411/ヤマハ)

REPORT

ヤマハの4人がトップ4を独占!

サンマリノGPの2日目はヤマハ勢が大活躍。Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスはラップレコードを0.218秒短縮してポールポジション、V・ロッシは4番手セカンドロー。PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリとF・クアルタラロは、Q2でそれぞれ2・3番手としてフロントローを確保。ヤマハの4人でトップ4を独占したのはMotoGP史上初となる。

ビニャーレスが自己通算12回目のポールポジション、ロッシも4番手と好調

Q2セッション開始と同時に真っ先に飛び出したビニャーレス。オープニングラップで1分32秒130を記録してトップに立ったが、戦いは非常に熾烈で、ライバルたちも素早くペースを上げていく。そこでビニャーレスは早々にピットイン。新品タイヤでの周回数を増やすためにピットインを2回行う作戦が功を奏し、ライバルたちとタイミングをずらしたことで十分なクリアスペースを確保することができた。

残り3分強で2度目のピットインを行い、再びマシンを乗り換えたビニャーレス。アタックのチャンスは1度しか残されていなかったが、ここで1分31秒411のラップレコードを記録し、2位以下に0.312秒差をつけてポールポジションを獲得した。

チームメイトのロッシも午前中に行われたFP3でトップ獲得と好調。ポールポジションを目指して臨んだQ2も1分31秒877で一時トップに立ったが、その後0.086秒差で2番手に後退し、残り7分半でピットに戻りタイヤを履き替えた。

再びコースインした時点でアタックのチャンスが3回残されていたが、ラップタイムを更新することはできず4番手でセッションを終了。トップとの差は0.466秒だった。

PETRONAS Yamaha SRTはふたり揃ってフロントロー獲得

ホームGPで新しいヘルメットを披露したモルビデリは、FP3で1分32秒281を記録し、9番手を獲得してQ2へ進出。自身初のポールポジションを狙っていったが、最終ラップでビニャーレスが上回り、モルビデリは2番手となった。

一方のクアルタラロはFP3の序盤からトップに立ち、45分間のセッションのほとんどでポジションをキープ。セッション終盤でタイムアタックが始まると3番手に後退し、1分31秒961でQ2へ進出した。そのQ2では最初のアタックこそイエローフラッグに阻まれたものの、すぐに立て直して再びトップに浮上。しかしその後はタイムを更新できず、2番手のモルビデリに0.068秒差の3番手でセッションを終了した。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(予選トップ/1分31秒411)

「素晴らしいタイムが出てとてもうれしいです! ポールポジションを獲得できたことだけはなく、タイム自体がうれしかったのです。1分31秒4の表示を見たとき、"いいタイムだ!"と心のなかで叫びました。自分たちのポテンシャルはわかっていたので、そのすべてを出し切って、このような素晴らしいタイムを記録することができました。そのことが本当にうれしくて、一日の最後に速さを実感しました。私にとってラップレコード更新は高いハードルでした。午前中はまだ1分31秒9台で、その時点では何も確信はありませんでしたが、午後のFP4ではハード・タイヤでいい走りができていました。明日のことはわかりませんが、昨日も今日も好調を維持できているので、また上位を目指し、序盤からプッシュしていくつもりです。レースは長くタフなので、冷静にスマートに戦っていきます」

V・ロッシ選手談(予選4番手/1分31秒877)

「午前中は絶好調。FP3でのトップは最高の気分です。ペースも良かったし、マシンのフィーリングも上々でした。ヤマハはいつも、このコースで強さを発揮できるので、ここでトップ争いに復帰し、オーストリアで経験した困難を払拭しなければなりません。午後のセッションでは別のものを試してみました。結果はあまり芳しくなく、私を含め全員が、幅の広すぎるタイヤチョイスに悩まされていました。フロントローを逃してしまったことは残念ですが、ペースは悪くないし4番グリッドはいい位置です。ヤマハの全員が好調で、バトルはいつものように激しいものになるでしょう。とくにビニャーレス選手、そしてクアルタラロ選手とモルビデリ選手もウイーク初日から素晴らしい走りをしていました。ですから明日は好スタートが必至。明日までにさらに改良を目指し、決勝では表彰台を狙っていきます」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ビニャーレス選手のポールタイムは驚くべき記録。彼はマシンを2回乗り換え、3回の走行を行う作戦をとりましたが、私は初め、少し心配していました。マシンを乗り換えると慣れるまでにいくらか時間がかかってしまうものなのですが、今日の彼の仕事ぶりは本当に見事でした。ロッシ選手も終始、好調で、他のヤマハ勢と同様にトップを狙う位置に立ちました。ヤマハの4台がトップ4を独占したのはMotoGP史上初のこと。私たちは今日、歴史が作られた瞬間を目撃したのです。オーストリアでの2週間は非常に苦しいものでしたが、ここでは完全に状況が変わりました。このギャップが余計に興奮を大きなものにしていると思います。明日を楽しみにしています」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・モルビデリ選手談(予選2番手/1分31秒723)

「とてもうれしいです。予選タイム向上を追求し、それを達成することができました。最終ラップのフィニッシュラインで大型スクリーンを見たときにはまだ私がトップだったので、ホームGPでの初ポールポジション獲得に期待していました。残念ながらビニャーレス選手のほうが速かったわけですが、明日の決勝を考えれば2番手も非常にいい位置です。MotoGP初優勝のチャンスもあると思っているので、トップ争いに懸命に絡んでいくつもりです。フィーリングは上々。でも他のヤマハ勢も絶好調なので、明日までに少しでも、さらなる前進を目指したいと思います。戦いの準備はできています」

F・クアルタラロ選手談(予選3番手/1分31秒791)

「フロントローに復帰することができてうれしいです。でも今日はやや奇妙な展開で、昨年と同様、午前中のFP3は絶好調だったのに、Q2ではフロント周りに悩まされてしまいました。懸命に限界までプッシュしましたが、それではまだ不十分でした。しかし当然ながら、最も重要なのは全27ラップの決勝です。勝利を目指せるだけのペースが戻ってきているので、気持ちは非常に前向きです。4台の同じマシンが皆、上位にいるのですから、素晴らしいレースになるでしょう。いいバトルを期待しています」

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