本文へ進みます
サイト内検索

MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.06 8月23日 スティリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第6戦スティリアGP
■開催日:2020年8月21日(金)フリー走行総合結果
■開催地:シュピールベルク/オーストリア(4.318km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:30度 ■路面温度:52度(FP2)

REPORT

出場ライダー全員が1.276秒差のなかにひしめく大接戦となったフリープラクティス初日、Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとV・ロッシはFPセッションで様々なセッティングオプションをテスト。ラップタイムでは総合順位でそれぞれ8番手と13番手となった。PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリとF・クアルタラロはともにトップ10入りを目指していたが、モルビデリは9番手に入ったもののクアルタラロは14番手に留まった。

Monster Energy Yamaha MotoGP、スティリアGPのフリープラクティス開始

FP1で成果をあげたあと、さらにコンマ数秒を短縮したいビニャーレスは、FP2も様々なセッティングを試していた。セッション終盤でリアタイヤにソフトコンパウンドを装着し、タイムアタックに臨むと最終ラップで1分24秒060を記録して5番手。FP1との総合順位では8番手となっている。

チームメイトのロッシは、路面温度が上がった午後もペース向上を目指した。残り7分でリアタイヤをソフトコンパウンドに替えてアタックしたが、ライバルたちもペースを上げたことから順位ではひとつ後退して11番手。チェッカーが振られる2秒前にラインを通過できたため最後の1ラップで再度アタックすると、すべてのセクションでベストを記録して1分24秒378へと更新した。しかしFP1との総合順位で13番手に後退して初日を終えている。

PETRONAS Yamaha SRTのモルビデリとクアルタラロは9番手と14番手

午前中のFP1では、前半で集中的に決勝用セッティングに取り組んだあとソフトコンパウンドのタイヤを装着して数ラップのタイムアタック。先週のアクシデント以来、初めてマシンに跨ったモルビデリが好調ぶりを見せ、1分24秒198を記録してトップから0.339秒差の6番手につけた。チームメイトのクアルタラロはコースリミット越えにより何度か記録を取り消され、1分24秒381でトップ10入りを逃している。

FP2ではモルビデリが第4コーナーでコースアウトするなど序盤は苦戦したが、すぐにリズムを取り戻して5番手へ浮上。路面温度の上昇によりグリップレベルが低下するなかで、自らのライディングスタイルをコンディションに合わせて変化させながら、終盤で1分24秒187へと更新してセッションを7番手で終了、総合順位では9番手を獲得している。一方、クアルタラロも終始、決勝用セッティングに集中し、タイムアタックは行わなかった。それでもトップから1秒強差の14番手につけ、総合成績でも同様の順位となっている。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(フリー走行総合8番手/1分24秒060)

「前回の経験から、今日はおもに決勝用セッティングに集中しました。先週は、プラクティスは好調でも決勝で苦戦し、とくに第2レース序盤で良いフィーリングがつかめませんでした。そこで今日は順位を気にするよりも問題解決に時間を割き、ある程度の成果を得られたと思います。まだ十分とは言えませんが、少しずつ前に進むことが重要です。明日はQ2進出に集中して取り組み、そのあとFP4でまた決勝に向けた準備を行う予定。このコースではフロントローからのスタートが非常に重要なので、前回と同様にポールポジションを目指していきます。フロントロー獲得が目標です」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合13番手/1分24秒378)

「午後のFP2でタイム向上を目指したことが問題だったと思います。路面温度が50度を越えていたのですから、午前中のタイムから更新するのは簡単ではありません。またタイヤの本数が限られていることもあって、FP2では1ラップしかアタックできなかったのです。明日の午前中、午後よりは涼しい環境で行われるFP3でアタックしてトップ10を確保したいので、晴れてくれることを期待しています。私自身、ペースはそれほど悪くないのですが、同様に速いライバルが大勢います。前回のタイムを更新することが目標でしたが、思うようにいきませんでした」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ビニャーレス選手、ロッシ選手ともに、先週は時間の関係でやり残してしまった様々なセッティングテストに取り組みました。前回の決勝で使用したセッティングと比較しながら、タイムアタックよりも決勝への準備に集中したのです。結果的にロッシ選手は午後の暑さのなかでトップ10を逃してしまったので、明日の午前中のFP3で取り返すため、これからデータをチェックしてマシンをベストの状態に仕上げることが私たちの仕事です。ふたり揃ってQ2に進出できるよう、すべてのエネルギーを注いでいきます。厳しい競り合いが予想されますが、目標を達成できると確信しています」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・モルビデリ選手談(フリー走行総合9番手/1分24秒187)

「今週またサーキットに戻ることができて、とてもうれしいです。FP1の序盤は、自分の身体の調子を確認することに努めました。フィーリングの良さに自分でも驚くほどで、大きな問題はひとつも見つかりませんでした。ここが最も要求の厳しいコースではないことを含め、様々な意味で私はとてもラッキーだったと思います。総合的に順調な一日でしたが、もっと上を目指すことも不可能ではありません。今回はますますグリップレベルが低下していることがわかっていたので、ミディアムコンパウンドのタイヤで、このコンディションに適応する方法を試しました。多くのデータを収集することができたので、それを活用して、明日はさらに前進したいと思います。グリップコンディションへの適応が、このコースで最も重要だと考えています」

F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合14番手/1分24秒381)

「午前中はブレーキングで少し苦戦しましたが、午後になるとその部分はかなり改善されていて解決策が見つかったようです。FP2で問題になったのはセッティングのほうで、タイヤがなぜあれほど早く消耗してしまうかがわからず、この点についてはより深い分析が必要です。FP2も集中的に決勝のセッティングに取り組みましたが、思うような成果が得られず残念。明日の2セッションで改善を目指していきます。今日はQ2進出圏内に入ることができなかったので、明日の午前中でアタックしなければなりませんが、1ラップのペースはとてもいいので自信は持っています。そして私たちはやはり、決勝ペースのほうにより集中したいと思っているのです」

ページ
先頭へ