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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 8月9日 チェコ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第4戦チェコGP
■開催日:2020年8月8日(土)予選結果
■開催地:ブルノ/チェコ(5.403km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:31度 ■路面温度:49度
■PP:J・ザルコ(1分55秒687/ドゥカティ)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとV・ロッシはQ2セッションで果敢な走りを見せたが、いずれも思うような結果が得られず、それぞれ5番手10番手に留まり、明日の決勝はグリッド2列目と4列目となった。

Monster Energy Yamaha MotoGP、チェコGP決勝を2列目と4列目からスタート

ビニャーレスは先頭でコースインし、前方に十分な距離を確保した状態で1分56秒633を記録して4番手。残り約9分でピットに戻り、1分足らずで作業を終えると再びコースに出て行った。次のアタックで1分56秒131に短縮して3番手に上げたもののトップまで0.141秒の差があったため、残り2分で一旦ピットに戻って3度目のトライ。しかしゴールラインを越える前にチェッカーが出され、それ以上のタイム更新はならなかった。トップとの差は0.444秒、順位は5番手へと後退した。

チームメイトのロッシも時間を無駄にすることなく、シグナルグリーンとともに早々にコースイン。最初のアタックで1分56秒696を記録してビニャーレスに続く5番手につけたが、次のアタックでタイムを更新することができなかったため残り6分半でタイヤ交換のためピットに入った。コースに復帰した時点であと3ラップ分の時間が残されており懸命にペースアップを試みたが、フロントタイヤの消耗によりチャンスを逃すこととなった。最後のトライで1分56秒515に更新したものの、トップから0.828秒離されて10番手でセッションを終えている。

PETRONAS Yamaha SRTのクアルタラロとモルビデリがともにフロントロー獲得

バンピーでグリップの低いコースでマシンとタイヤを機能させようと努力してきたクアルタラロ。FPではいつもの状態に戻り、非常に快適に走れているように見えた。午前中のFP3で1分56秒134を記録し、3番手を獲得してQ2進出を決めたあと、FP4ではさらに調子を上げていた。自信を持って臨んだQ2では順調にトップを維持していたが、終盤でJ・ザルコ(ドゥカティ)に抜かれて2番手に後退。クアルタラロは消耗したタイヤで最後のアタックを試み、グリップを失って転倒してしまったが、それまでに記録していた1分55秒990で2番手となっている。

チームメイトのモルビデリも非常に好調で、FP3終盤のアタックでは1分56秒037のトップタイムをマーク。転倒もあったが、そのことが走りのリズムに影響することはなかった。Q2では多くの時間帯で上位をキープし、クアルタラロに0.008秒差と迫る1分55秒998を記録してフロントロー最後のポジションを確保した。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(予選5番手/1分56秒131)

「今日はあまり調子が上がらず、とくに気温が高くなったFP4では十分なスピードが出ていませんでした。ところが予選ではフィーリングがとても良くなりペースが上がって来たのです。もともとは2回の走行を予定していましたが、2回目を終えて戻って来た時点でとても好調でタイムも上がってきていたので、もう一度、トライすることにしたのです。でももう遅すぎました。これは私のミスで、チームはとても素晴らしい仕事をしてくれました。何よりマシンをここまで仕上げてくれたのですから。明日はさらに前進できると思うので、ポジティブな気持ちを持って楽しみにしています。長いレースでタイヤへの負担が大きくなるので、できるだけ早めにトップを目指していきます。第1コーナーまでかなり距離があるので、その間にいくつかポジションを上げていきたいと考えています」

V・ロッシ選手談(予選10番手/1分56秒515)

「気持ちは半々です。午前中のFP3は非常に好調で、マシンもタイヤもフィーリングは上々だったのですが、午後になって気温が上がると思い通りにいかなくなりました。路面温度が昨日に比べて10度も高くなっていたためです。フロントタイヤはミディアムコンパウンドのままでいきたかったのですが、暑すぎて苦戦することになってしまいました。その結果、グリッドは10番手。本当に残念です。ライバルたちはみな速く、大勢が接近しているなかで、後方から追い上げていくのは簡単なことではありません。でも私もペース自体は決して悪くないので、好スタートを決めてポジション挽回を目指します」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「順調に一日をスタートしましたが、最後は後悔が残る結果となってしまいました。とくにロッシ選手は午前中のFP3で非常にいい走りをしていました。チームによる昨晩の作業が実を結び、マシンが良くなり総合トップ10に入ってビニャーレス選手とともにQ2に進出できたのです。ところがQ2セッションは計画通りにはいきませんでした。ビニャーレス選手はもともと2回の走行を予定していましたが、最後に計画を変更したことで時間を使い果たしてしまいました。またロッシ選手は、2回目の走行でプッシュし始めた時点で、すでにタイヤを消耗していたのです。ふたりにはもっと上につけてもらいたかったのですが、それでも明日への自信は失っていません。タイヤの劣化とグリップ低下がすべてのライダーを苦しめ、長く厳しいレースになると思いますが、今日はFP4で決勝用セッティングに取り組んできたので、今晩もその作業を続けて結果を出したいと思っています」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・クアルタラロ選手談(予選2番手/1分55秒990)

「最終ラップはもちろんベストを尽くしましたが、このコースですでにアタックを済ませたあとのタイヤでペースを上げるのは簡単ではありません。それでもトライしたわけですが、残念ながら最終コーナーまであとひとつというところで転倒してしまいました。FP4では大きな前進があり、マシンのフィーリングがとても良くなっていました。モルビデリ選手と一緒にフロントローに並べることは、チームにとってもとてもうれしいことでしょう。そしてさらに、一緒に表彰台を目指していきます。コースコンディションは依然として厳しく、タイヤを適正に判断して機能させることが難しい状況です。でもそれは誰にとっても同様なので、明日を待って、状況に応じて対処していくしかありません。準備はできています!」

F・モルビデリ選手談(予選3番手/1分55秒998)

「ここまで非常に順調です。昨日も今日も上々のペースでした。ちょっとした転倒がありましたが、すぐにリズムとフィーリングを取り戻すことができたので問題はありません。ラップタイムも上がっていますし、明日はフロントローからスタートできることが、とても重要です。オープニングラップを終えた時点でどのあたりにつけているかによって、その後の展開が変わってくるので、状況を見て判断したいと思います。チームは今、とても強くて、大勢のメンバーが私のために頑張ってくれています。彼らのおかげで、こうして最高の状態で走れていることに心から感謝しています。ライダーの走りには、マシンを作ってくれるチームのみんなの努力が常に反映されているのです」

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