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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 8月9日 チェコ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第4戦チェコGP
■開催日:2020年8月7日(金)フリー走行総合結果
■開催地:ブルノ/チェコ(5.403km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:33度 ■路面温度:44度

REPORT

ビニャーレスが総合5番手、ロッシは12番手、クアルタラロとモルビデリが1-2を獲得

第4戦チェコGPのフリープラクティス、Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとV・ロッシは第1セッション、第2セッションともにマシンセッティングの調整やタイヤグリップに集中して、ラップタイムではそれぞれ5番手と12番手で初日を終えた。PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタラロとF・モルビデリは、フリープラクティス初日に総合1番手と2番手を獲得した。

Monster Energy Yamaha MotoGP、ウイーク初日は慎重スタート

ビニャーレスは第1セッションから好フィーリングをつかんでいたものの、路面のバンプに乗り転倒。午後の第2セッションでは、決勝でも同じような暑さが予想されることからセッティングの調整に集中した。残り15分の時点で3番手につけていたが、ライバルたちのペースが上がると徐々に後退。1分56秒668のベストタイムで第2セッション、総合ともに5番手で初日を終了した。トップとの差は0.166秒差。

チームメイトのロッシはフリープラクティス第1セッションからグリップ不足に悩まされ、M1の機敏な特長を最大限に引き出すために問題の解決に取り組んだ。第1セッションでは1分57秒646でトップ10を確保。第2セッションでは終盤1分57秒290に更新したものの、トップから0.788秒離されて12番手に後退した。

クアルタラロとモルビデリが1-2達成

2週連続でヘレスサーキットを走ったあと、今季初めてコースを移動して行われた第4戦。ここブルノは2008年以来、路面が改修されていないこともあり、PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタラロとF・モルビデリも序盤は攻略に苦しんだ。第1セッションではモルビデリが1分57秒718で9番手、クアルタラロは1分57秒831で13番手に留まったが、同時に、多くのライダーが接近する厳しいセッションでもあり、16人が0.514秒のなかにひしめいている。

午後になると気温が上がって路面グリップが低下。クアルタラロは第2セッション序盤でソフトコンパウンドを履いたものの苦戦を強いられていた。そこで自らのライディングスタイルを状況に適合させ、残り1ラップのタイミングでピットアウトしてアタックすると、見事1分56秒502に更新してトップに立った。一方のモルビデリも開幕以来の好調ぶりを発揮し、クアルタラロに0.007秒差と迫る1分56秒509を記録して2番手。総合順位でもチームメイトのふたりが1-2を達成した。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(フリー走行総合5番手/1分56秒668)

「全体的にフィーリングが良かったので満足しています。午前中のセッションではミスをしてしまい、少し外側へはらんだためにバンプに乗って転倒してしまいました。右肩を打ちましたが、何も問題はないようなので安心しました。ここのコンディションは前回までのヘレスとはまったく違うので、いろいろ試行錯誤しながら、各スペックのタイヤがどこでどのように機能するかを理解し、それに合わせてセッティングを調整していく必要があります。でも決勝については何も不安はありません。路面は滑りやすくバンピーですが、フィーリングはつかめていますし自信も持っています。方向性がわかっているので、明日のさらなる前進のために、今夜もハードワークを続けます」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合12番手/1分57秒290)

「難しい状況、難しいコンディションに苦戦しています。コースレイアウトは素晴らしいのですが、路面はバンプがありグリップレベルも良くありません。とくにリアタイヤの劣化がひどく、数ラップもするとパフォーマンスが大幅に下がってしまいます。この問題を解決できるかどうかが決勝への鍵となるでしょう。ペース自体は悪くなかったのですが、ソフトコンパウンドのタイヤを履いたときに十分に力を出し切れず、トップ10をはずれてしまったのはとても残念。Q2に進出するため、明日の午前中のフリープラクティス第3セッションでトップ10入りを目指します。MotoGPではセッションごとに条件が変化していきます。今日はまだ1日目ですから何も心配はしていません。多くのライダーがさまざまなマシンで速さを見せていますが、私のスピードもそれほど悪くはありません。いくつかの部分を改善して、明日はもう一歩、前へ進みます」

M・メレガリ、チームディレクター談

「ここブルノのコンディションは、2週間前のヘレスとは大きく異なっていることが明らかになりました。路面がバンピーでグリップが十分でなく、このことが、コーナースピードを重視する私たちにとっては問題になっています。そのなかでも少しずつ前進しており、またコースコンディションについても、路面にゴムが付くにつれて良くなってきています。マーベリックはフリープラクティス第1セッションからベースが出来上がっており、フィーリングも良かったようです。バレンティーノは両セッションを通してリアタイヤの問題に集中的に取り組んでいました。21ラップの決勝は難しいチャレンジが予想されるので、タイヤについては多くの選択肢を考慮しなければなりません。これからまた明日に向けて作業を続け、ふたり揃ってQ2に進めるようパフォーマンスを高めていきます」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合トップ/1分56秒502)

「マシンのフィーリングはとても良かったのですが、タイヤの安定性に問題がありセッティングに悩まされることとなってしまいました。スピードは十分あるので明日の予選も好調をキープできると思います。そして日曜日の決勝に向けてどのタイヤを選ぶかが重要な鍵となるでしょう。第2セッションの最後には、タイヤのフィーリングを向上させるために走り方を変えてみました。これがうまくいって最速タイムが出たのです。ここからさらに前進するために何が必要かを考え、データをチェックし、明日の予選、そして日曜日の決勝に向けて準備を整えていきます」

F・モルビデリ選手談(フリー走行総合2番手/1分56秒509)

「両セッションとも順調でした。ヘレスでの好調をそのままキープできているようです。第2セッションではソフトコンパウンドの新品タイヤで素晴らしいタイムが出たので、とても良かったと思います。でもコースコンディションは刻々と変化するので、決勝用のタイヤについては現時点では判断が難しく、これからさらに検討していかなければなりません。ウイーク初日のパフォーマンスとしては満足できたので、今夜またチームとともに作業を続け、明日も最高の走りができるよう、しっかり準備していきたいと思います」

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