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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.14 9月22日 アラゴン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第14戦アラゴンGP
■開催日:2019年9月22日(日)決勝結果
■開催地:アラゴン/スペイン(5.077km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:32度
■PP:M・マルケス(1分47秒009/ホンダ)
■FL:M・マルケス(1分48秒330/ホンダ)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGPは4位と8位

Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスは、最初の3つのセクションでヤマハの俊敏性を十分に引き出して健闘したが、レース終盤で追い上げてきたライバルたちを抑え切れず4位でフィニッシュ。チームメイトのV・ロッシは上位争いに加われないまま8位でゴールした。

ビニャーレスはグリッド・ポジションの3位からひとつ下げて4位で第1コーナーに進入。F・クアルタラロの後方につけてチャンスを窺い、5ラップ目で前に出ると、さらにJ・ミラーにプレッシャーをかけていった。そして7ラップ目にアウト側から果敢に仕掛けて2位に浮上。続けて第10コーナーと第11コーナーでペースを上げて突き放した。

この時点でトップから4秒以上、離されていたため、おもに後方の5台グループとの差を維持することに集中。しかしA・ドビツィオーゾとミラーが徐々に近づき、ついには2台に先行を許して4位でチェッカーを受けた。トップとの差は5.811秒。

ロッシはグリッド6位から好スタートを切りポジションをキープしたが、そのあとは、なかなか上げられず、ドビツィオーゾとC・クラッチローに先行されてしまう。7ラップ目以降はリア・グリップが低下して1分49秒台をキープすることが難しくなり、後方9位に6秒差をつけながら、前方7位から離されて単独走行となった。

その後もリズムをつかめず厳しい戦いを強いられたが、最後まで果敢に攻め続けて8位でフィニッシュ。トップとの差は23.623秒差まで開いていた。

この結果、ビニャーレスはランキング5位をキープ。ロッシが10ポイント差の6位で続いている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング3位をキープ。Monster Energy Yamaha MotoGPもチーム・ランキング3位を維持している。

クアルタラロが5位獲得

PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタラロはグリッド2位からスタートして5位を獲得。チームメイトのF・モルビデリはオープニングラップで他車に接触されて転倒し、リタイアとなった。

クアルタラロは好スタートから表彰台争いを展開。後半は5位に下げて、そのままチェッカーまでポジションをキープした。この結果、トップ・サテライトとトップ・ルーキーを維持している。

一方のモルビデリはオープニングラップの第12コーナーで他車に接触されて転倒。1ラップも走り切らないうちにレースを終了することとなってしまった。プラクティスでの好調を、次回タイGPで結果につなげる意気込み。

次回タイGPは2週間後の10月4日~6日、ブリーラム・インターナショナル・サーキットで開催される。

RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(4位)

「2位には入れると思っていたので全力でプッシュし続けましたが、最後の2ラップでタイヤが限界に来てしまいました。それが原因で2~3回、転倒しそうになり、そのあとは'OK、今日は4位が最高。それを確実に手にしなければ'と考えるようになりました。レース中盤で非常に力強く走れたことに満足していますし、終盤はタイヤがきつくなりペースを維持できなくなったものの依然としてヤマハ勢トップを維持することができました。至るところでドビツィオーゾを抑えようと頑張りましたが、ストレートではどうにもならず、最後は先行を許してしまいました」

V・ロッシ選手談(8位)

「私よりも速いライダーが3~4人いたので表彰台は難しいとわかっていました。でも今日は予想よりさらに悪く、スタートからわずか数ラップでペースを落とさなければならなくなりました。タイヤに不具合が出てグリップが失われ、シルバーストーンのときと似たような状況になったのです。私としては、これはタイヤの問題ではなく私たち自身の問題だと考えています。いつもリア・グリップに悩まされ、そのせいで、より一層タイヤを消耗させて終盤で苦しい展開を強いられることになるのです。ハード・コンパウンドを選択したライダーは、他のヤマハ勢を含めてみな苦戦していて、終盤でより悪化しているようでした。私は序盤からそうだったのですが。でもソフト・コンパウンドを履けばうまくいったかと言えば、そういうわけでもないと思います。なぜならプラクティス中に試したソフト・タイヤは私たちのマシンに合っていなかったのですから」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「予想以上に厳しいレースになってしまいました。バレンティーノは序盤から、マーベリックは終盤でリア・グリップの低下に悩まされ、マーベリックはそれが原因で表彰台を逃すことになってしまいました。最終ラップで表彰台から外れることは、当然ながら非常に残念なことです。プラクティス中はロング・ランを行うだけの時間がなかったので、このようなグリップ低下の問題に直面することはありませんでした。昨日の雨によって状況が変化したのかもしれませんが、いずれにしても、結果はこのようなことになったのです。昨日までは全セッションで好調で、表彰台を逃すとは思っていなかっただけに今日は悔しい気持ちでいっぱいです。それでも去年と比べれば着実に前進していることは間違いありません。だからこそ、私たちはこれからも課題克服に向けて頑張らなければなりません」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・クアルタラロ選手談(5位)

「総合的に見て、ここアラゴンでは良い仕事ができたと思います。目標はトップ5だったので結果にも満足しています。ただ左コーナーでややグリップが悪かったので、データを分析して原因を調べる必要があるでしょう。終盤もペースは良かったのですが、トップグループについて行くにはわずかに足りず、100%を出し切りましたが追いつくことはできませんでした。ジャック(ミル)とトップ・サテライトを競っていて、結果はこのあとのアジア/オセアニア・ラウンドに持ち越されることになりました。次回タイはハードワークが必至ですが、好きなコースなので楽しみにしています」

F・モルビデリ選手談(DNF)

「昨日までとても好調で、今日も良いレースを期待していただけに、1周目の出来事は非常に不運でした。午前中のウォームアップ・セッションでもマシンがさらに改良されていたので好成績を狙っていましたが、第12コーナーでリンスに接触されてどうすることもできませんでした。レース後に彼が私のところにやって来てミスを詫び、'止めようとしたが止められなかった'と謝ってくれました。結果はこのようなことになりましたが、良かったことは、ウイーク中ずっと非常に好調だったことです。さらに強さを追求し、次のタイGPに賭けたいと思います」

W・ズィーレンベルグ、チーム・マネジャー談

「チームのなかで明暗が分かれることとなりました。フランコ(モルビデリ)はオープニングラップで接触されてしまい、本当に不運でした。ここまでしっかり準備をしてきて、決勝の1ラップもできずに、しかも彼自身にはまったくミスがなかったのにこのような結果になるのは非常に残念なことです。でもこれがレースというもので、幸いにも怪我がなかったので、また次から頑張れます。ファビオ(クアルタラロ)は非常に安定しており、昨日の時点で夢見た成績には届かなかったものの、グリップ低下に悩まされる難しいレースで5位を獲得したのですから、私たちとしては少しも不満はありません。むしろ誇れる結果です」

R・ラザリ、チーム代表談

「ファビオは難しいコンディションのなかで好成績を獲得し、トップ・サテライトを守っています。フランコの方はオープニングラップで不運に見舞われてしまいましたが、ここまでの好調を次につなげてくれるものと確信しています。非常に良い状態でヨーロッパ・ラウンドを終えることができ、このあとのタイ、日本、オーストラリア、マレーシアがますます楽しみになりました」

MS開発部モトGPグループリーダー、鷲見崇宏談

「スペインのアラゴンサーキットの特徴は、長いストレートと、高低差を伴う回り込むコーナー・加減速が織り込まれたサーキットで、車両性能の高いバランスが求められます。昨年ヤマハはここアラゴンで苦戦をしており、それを繰り返さないよう、問題分析・確実な改善達成を目標に作業を進めてきました。プラクティスでは、ドライ、ウェットともに安定したパフォーマンスを発揮できており、ここ数戦の好調を維持する形で、表彰台獲得に期待をもって臨みました。レースは、別格の強さを見せるホンダのマルケス選手に付いていくことはかないませんでしたが、中盤以降はビニャーレス選手が2位グループをリード。表彰台まであと一歩のところでしたが、終盤Rrタイヤのグリップダウンによってペース維持が難しくなり、2台のドゥカティの追撃を防ぎきれず4位。クアルタラロ、ロッシも同様にリアタイヤのグリップ低下に苦しみ、それぞれ期待していたポジションには届きませんでした。今回ヤマハライダーは、ハードタイヤを選択しましたが、ベストな選択ではなかったのかもしれません。タイヤ選択には、天候・温度など多くの要因が影響します。マシンの性能開発はもちろんのこと、タイヤの使いこなしについても改善をしていく必要があります。引き続きご声援よろしくお願いします」

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