MotoGP
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Rd.14 9月22日 アラゴン
RACE DATA
■大会名称:第14戦アラゴンGP
■開催日:2019年9月21日(土)予選決勝
■開催地:アラゴン/スペイン(5.077km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:39度
REPORT
Monster Energy Yamaha MotoGPはグリッド1列目と2列目
Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスは2戦連続のフロントロー。チームメイトのV・ロッシは1回目の走行では順位が上がらなかったが、2回目のアタックで6番手に浮上してグリッド2列目を確保した。
ビニャーレスはフリープラクティスの全セッションで好調をキープ。Q2ではほとんどのライダーを見送ってからYZR-M1に跨り、早々に1分48秒159を記録して暫定トップに立った。その後もプッシュを続けてタイムを更新するも、順位では4番手に後退したところでピットイン。前後タイヤを履き替えて残り4分でコースに復帰すると、各セクションで自己ベストを更新しながら1分47秒472まで短縮して2番手へ浮上した。しかしそれ以上は伸びないまま、3番手へ後退してセッションを終了。トップとの差は0.463秒だった。
チームメイトのロッシもビニャーレスと同様の作戦。前方にクリアスペースを確保してからタイムアタックを開始し、最初のアタックで6番手につけた。次のラップでさらにタイムを短縮するも、全体のペースが上がっていたため10番手へ後退。ここでピットに戻り、素早くタイヤ交換を終えて2回目の走行に臨んだ。全力でプッシュするロッシはセクション・タイムを更新しながら1分48秒015を記録。これで一旦、5番手に上がったあと最終的には6番手に下げて終了した。トップとの差は1.006秒。
クアルタラロがフロントロー獲得
PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタラロが予選2番手でフロントローを獲得。チームメイトのF・モルビデリはQ1から勝ち上がってグリッド8番手と健闘した。
クアルタラロはQ2終盤で一気にラップタイムを更新して2番手に浮上し、今季8度目のフロントロー獲得。明日の決勝では今季4度目となる表彰台を狙う。
一方のモルビデリはQ1でトップタイムをマークしてQ2に進出。ここで8番手を獲得してグリッド3列目を確保した。明日のウォームアップ・セッションでセッティングをさらに磨き、決勝ではトップ5のバトルを目指す。
決勝は現地時間13:00にスタートし、全23ラップで競われる。
RACE RESULT
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(予選3番手/1分47秒472)
「マシンのフィーリングがとても良く、予選序盤から絶好調でした。この勢いを止めないために、このあともハードワークを続けなければなりません。今年は去年とは様相が違っていて、最大のライバルはペースが上がり、その他のライダーたちも同じように上げてきて大勢が接近しています。このコースではこれまでも苦戦することが多く、とくにストレートを含む第4セクションは厳しいですが、明日の決勝ではトップを目指すチャンスもあると思っているのでベストを尽くします。最初の数ラップが肝心です。そこで前に出てから状況を見ていきたいと思っています。リアタイヤをまだ決定しておらず、明日、最高の1本を選びます」
V・ロッシ選手談(予選6番手/1分48秒746)
「予選結果は悪くありません。2列目までに入っていれば、ポールポジションからそう遠くないので良いレースができるはず。前のライダーたちはみな、とても手強いですが、私も十分にペースが上がっており、フリープラクティス第4セッションでは新しいことも試すなど、より一層の改善を目指しています。表彰台争いに加わるためには、あとコンマ数秒必要ですが、大きく離されているわけではありません。タイムアタックでは何度か小さいミスをしてしまったので、それがなければ47秒台に入れることができたはずですが、それでもポジションは変わらないと思うのでOKです」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「午前中は雨が降ったため、そのあと天候と路面コンディションが少し変化。昨日の時点でトップ10に入っていたことが功を奏し、マーベリック、バレンティーノともに直接Q2に進むことができました。それによって今日のフリープラクティスではマシンとニューパーツに集中することができ、とても良いパフォーマンスができたと思います。グリッド2列目までを目標にしていたので、それを達成することができ満足しています。でも決勝に向けてまだ課題が残っているので、今晩も努力を続けなければなりません。そして明日のウォームアップ・セッションで再確認を行ってからタイヤを決定する予定です」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・クアルタラロ選手談(予選2番手/1分47秒366)
「正直なところ、このような好タイムが出るとは予想していませんでした。でも最後は限界ギリギリまで攻めていたことは間違いありません。最初の走行ですでに好タイムが出ていましたが、決勝のためにはフロントローを獲得することが最も重要。マルク(マルケス)からポールポジションを奪うのは非常に難しいとわかっていたので、2番手を目標にチームも私も良い仕事ができたと思います。今回はマルクがひとり抜きん出ていますが、私たちはオープン・マインドを保って全力でレースに臨みます」
F・モルビデリ選手談(予選8番手/1分48秒322)
「トップ10に入ることがとても重要ですし、Q1から勝ち上がるのは決して簡単ではないので、今日の結果にはとても満足しています。多くのトップライダーがいたなかでQ2に進出することができたのですから本当にうれしいです。Q2ではスピードが十分ではありませんでしたが、なんとか3列目に入ることができました。明日は自分自身の走りに集中し、マシンのポテンシャルを最大まで絞り出せるよう努力したいと思っています。その他にもいくつか改善したい点が残っているので、午前中のウォームアップ・セッションでトライし、決勝ではトップ5を目指していきます」