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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.14 9月22日 アラゴン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第14戦アラゴンGP
■開催日:2019年9月20日(金)フリー走行総合結果
■開催地:アラゴン/スペイン(5.077km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:38度

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGP、フリープラクティスのハードワークが結実

Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとV・ロッシはフリープラクティス初日、マシン・セッティング向上を目指してハードワークに取り組んだ結果、それぞれ総合2番手と3番手を獲得している。

ビニャーレスにとっては今季3回目のホームレース。フリープラクティス第1セッションではベース・セッティングの向上に取り組みながら徐々にペースを上げ、セッション最終ラップで1分48秒486を記録してトップから1.617秒差の2番手につけた。

午後からの第2セッションもほとんどの時間帯でセッティングに集中し、2020年に向けた準備を継続。またも終盤でタイムアタックを行うと1分48秒014へ更新してトップに立った。第1セッションとの総合ではトップから1.145秒差の2番手となっている。

一方のロッシは第1セッション、前回ミサノのデータを確認しながらマシン・セッティングに集中。最後までアタックは行わず、1分49秒913のベストタイムでトップから3.044秒差の17番手で終えた。

第1セッションでのハードワークが功を奏して調子を上げたロッシは、午後からの第2セッションでさらなる前進を目指す。そして終盤ではタイムアタックを行い、午前のタイムを1.9秒近く更新する1分48秒071を記録。セッション・トップのビニャーレスに0.057秒差まで迫り、総合順位ではトップから1.202秒差の3番手を獲得した。

クアルタラロとモルビデリ、モーターランド・アラゴンで順調スタート

PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタラロとF・モルビデリは、フリープラクティス初日を終えてそれぞれ総合4番手と14番手。

前回ミサノでトップ・バトルを展開したクアルタラロは、今回も好調を維持して2番手にコンマ1秒差と迫る4番手を獲得。決勝用セッティングのペースも1ラップの速さも順調に上げてきており、明日はフロントロウ獲得を目指して予選セッションに臨む。

チームメイトのモルビデリは、フィーリングをつかみながらもラップタイムではあまり上がらず14番手。午前中の第1セッションは9番手につけていたが、第2セッションでは決勝に向けたセッティング作業に取り組んだこともあり、Q2進出順位を確保することができなかった。明日のフリープラクティス第3セッションで挽回を目指し、クアルタラロとともに前の2列までに入ることを目標としている。

フリープラクティスは現地時間9:55にスタート。予選セッションは同14:10から行われる

PRACTICE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

M・ビニャーレス選手談(フリー走行総合2番手/1分48秒014)

「ここまでとても順調。新しいパーツを試すなど、マシン・セッティングに多くの時間を割いています。今はマシンに集中して方向性を把握することが重要なので、自分自身のリズムやタイムはあまり気にしていませんでしたが、ハードワークの結果としての好タイムにはとても満足しています。明日も作業を継続し、新しいアイテムを探求しながらその成果を見ていきたいと思っています。今日のところは良い仕事をして、トップ10に入れたことが大きな成果。ウエットでも調子が上がっているので、明日もしも雨が降っても問題はありません。雨でもトップ5は確実だと思っていますが、決勝で好スタートから前へ出るためにフロントロウ獲得を目指します。このコースではいつも順調。今日も上位につけることができてうれしいです」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合3番手/1分48秒071)

「午前中はたくさんの問題にぶつかりましたが、午後からの第2セッションでは電子制御システム、エンジンブレーキ、加速性能の面で改善が見られフィーリングが向上しました。明日のフリープラクティス第3セッションは雨になりそうなので、今日の時点で3番手を獲得できたことは大きな収穫です。ドライ・コンディションで好調なときは、たいていウエットでも同様です。明日はそのことを再確認するチャンスになりそうです」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「このコースはレイアウトが素晴らしく、チームとしては非常に気に入っています。しかし歴史的にはあまり良いところがなかったので、今日の2回のセッションは試練でもありました。前回ミサノでは、私たちがいつも苦戦してきた暑さと低グリップを克服して大健闘。今日もその好調が続いており、決して得意とは言えないこのコースでふたりとも素晴らしい走りを見せてくれました。私たちはすでに来年に向けた準備を始めています。マーベリックはおもにニュー・パーツのテストを行いながらフィーリングをつかんでいますし、バレンティーノは第2セッションで2秒近くも更新しています。このように初日はとても順調と言えますが、ハードワークは明日以降も続けなければなりません。トップとの差を縮めることと、明日の天候にしっかり対処することが求められています。明日は雨が降るかもしれないので、今日の時点でふたりともトップ10に入っていることは重要です。来年に向けた準備のための良いチャンスにもなるので、明日もしも雨が降ったとしても問題はありません」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team

F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合4番手/1分48秒117)

「ここアラゴンで初日に4番手を獲得できたことは、ルーキーとしては決して悪くない結果だと思います。おもに決勝用セッティングに取り組んでフィーリングは上々。でも今日の時点でまだ100%というわけではなく、課題がいくつか残っているので明日の天気が気になるところです。今日はとくに第4セクションで苦戦したのですが、初めてのコースでここまでできたことは評価できると思いますし、問題の原因もわかっているので、これからしっかり対処していきます。明日、もしも雨が降ればQ2 進出がこのまま決まるわけですから、今日の成果には満足しています。これからチーム・クルーと話し合って、明日に向けてさらにマシンを向上するための作戦を練ります」

F・モルビデリ選手談(フリー走行総合14番手/1分49秒104)

「マシンのフィーリングがとても良かっただけに、最終的な順位にはとてもがっかりしています。タイムアタックのために新品タイヤに履き替え、本当なら最低でも1秒は短縮しなければならないところでコンマ2秒しか縮めることができませんでした。そのようなことがあってトップ10を逃してしまったのです。それでもマシンには自信を持っていますし、これから明日までにさらに磨きをかけていきます。明日、晴れてくれればQ2進出を目指してもう一度アタックします」

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