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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 5月19日 フランス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第5戦フランスGP
■開催日:2019年5月19日(土)決勝結果
■開催地:ル・マン/フランス(4.185km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:15度 ■路面温度:19度
■PP:M・マルケス(1分40秒952/ホンダ)
■FL:F・クアルタラロ(1分32秒355/ヤマハ)

REPORT

ロッシが5位でチェッカー、ビニャーレスはリタイア

Monster Energy Yamaha MotoGPのV・ロッシが表彰台争いを展開し、終盤まで1分32秒台のハイペースをキープしたがわずかに届かず5位でゴール。チームメイトのM・ビニャーレスはアクシデントによりリタイアとなった。

ロッシは5番グリッドから絶好のスタート。序盤のタイトなコーナーでポジションを維持したあと1台をパスして1周目終了時点で4番手につけた。前を行くA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)を追ううちにトップ2台との距離が開きはじめると、すぐさま反応してペースを上げ、J・ミラー(ドゥカティ)、M・マルケス(ホンダ)に追いついて4台のトップグループを再形成。さらに前を目指すもトップのペースには及ばず、追い上げてきたD・ペトルッチ(ドゥカティ)に先行を許すこととなった。しかしそこであきらめず、単独5番手となりながらも100%のプッシュを続けるロッシ。残り6ラップでは再び集団の背後に迫り、最後の勝負を仕掛けるがわずかに届かなかった。この結果、トップから3.053秒差の5位でチェッカーとなった。

一方、11番グリッドからスタートしたビニャーレスは、序盤からペースアップを図るも中段の混戦に巻き込まれて14番手へ後退。その後ひとつ上げてリズムをつかみ、A・リンス(スズキ)とバトルを展開した。7ラップ目には12番手に上がってさらにA・エスパルガロ(アプリリア)に仕掛けようというところだったが、他車に接触されて転倒し、そのままリタイアを余儀なくされた。幸い怪我はなかったが、ノーポイントという結果となった。

ランキングではロッシがトップから23ポイント差の4位。ビニャーレスはランキング10位へ後退し、トップとの差が65ポイントに広がった。コンストラクターズランキングは3位へ浮上した一方で、Monster Energy Yamaha MotoGPはチームランキングをひとつ下げて3位となっている。

PETRONAS Yamaha SRTのふたりがそろってトップ10を達成

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamが好調を維持し、F・モルビデリが7位、F・クアルタラロはファステストラップを記録して8位を獲得した。

モルビデリはCOTA、ヘレスに続いて3戦連続のトップ10入り。6番グリッドから絶好のスタートを切り、安定したペースをポジションをキープして7位でチェッカーを受けた。これによってシリーズポイントを合計34に伸ばし、ランキング8位につけている。

一方、10番グリッドからスタートしたクアルタラロは出遅れてしまったが、レース後半ではペースを上げて残り7ラップでファステストラップを記録するなどポジションをアップ。トップグループと同等の速さを見せ、初のホームGPで8位を獲得した。シリーズポイントでは合計25ポイントのランキング12位。ベストルーキーとしてリードを拡大している。

RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(5位)

「表彰台を狙っていました。残念ながら届きませんでしたが、前回のヘレスよりはよかったと思っています。好スタートを切ってペースも上々。終盤まで好調を維持してライバルたちに近づいてゴールすることができました。残念だったのは加速性能で及ばなかったこと。彼らはコーナー出口で非常に速かったので、どうしてもついていくことができませんでした。しかし全体的に見れば好調なウイークでしたし、マシンも速く走ってくれました。そしてハードな走りが求められるいくつかのコーナーでは、自分の力を十分に発揮することもできたと思っています。終盤はますますフィーリングがよくなってドビツィオーゾ、ペトルッチ、ミラーを追走。なんとかミラーをパスしたかったのですが、アタックを仕掛けるにはわずかにスピードが足りませんでした。これからまたすぐに次のムジェロのことを考えはじめます。もう少し速く、強くなれるようチームとともにベストを尽くします」

M・ビニャーレス選手談(DNF)

「正直なところ、私にはどうすることもできませんでした。まさにエスパルガロに仕掛けようとしていたところでした。私に言えることは、このウイークのなかで自分たちがおかしてきたミスについて考えなければならないということです。とくに土曜日の予選セッションでの作戦ミスによってグリッド11番手からのスタートとなってしまった時点で、レース中のこのようなアクシデントの可能性があったのです。ですから、私たちは改良、改善を求めてハードワークを続けなければなりません。ウイークはパーフェクトな状態でスタートしましたが、最後の結果はノーポイント。このことからしっかり学ばなければなりません。リズムはよかったので、もっと順位を上げられたはずですし、表彰台だって、わずか2秒差と決して遠くはありませんでした。もっとプッシュして差を詰めることができたはずですが、後方からでは非常に難しいのです。同じミスを繰り返さないために、予選で好位置を獲得してグリッドの1列目か2列目に並ぶことに注力していきたいと思います」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「今週は天気の行方が見えず翻弄されました。どちらになったとしてもタフな戦いを覚悟していたわけですが、決勝は結局、ドライになりました。ロッシ選手は好スタートを切ったものの、レース中盤はトップグループについて行くのに苦労していました。それでも全力でプッシュし、終盤にはペースを上げて表彰台にかなり近づくことができました。もっと上の順位を期待していたことは確かですが、金曜日のドライでの彼の状況を考えれば、今日の11ポイントは大いに評価できるものです。ビニャーレス選手は不運にも他のライダーに接触されてしまいました。でも、混戦のなかでは、残念ながらこのようなことが起こってしまうのです。私たちはこのことから学び、チームのホームGPとなる次戦イタリアGPに生かさなければなりません」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・モルビデリ選手談(7位)

「いいレースができました。トップグループの大接戦を後ろから見ていましたが、追いつくことはできませんでした。レースのフィーリングは今までで最高だったので、これは私たちが常に前進していることの証だと思います。これからも同様に仕事に取り組み、進化し続けなければなりません。具体的な目標としては毎回、ポイントを獲得することです。今回はドライでもウエットでも、またその中間のときでも好調を維持することができました。とてもハッピーで、よい形でホームGPを迎えることができるのがうれしいです」

F・クアルタラロ選手談(8位)

「序盤が悔やまれます。スタートで遅れ、6台もひしめく接近戦のなかではオーバーテイクが非常に難しい状況でした。でも終盤になるとペースが上がってきたのはよかったと思っています。トップ5と同等の速さで走れたということは、トップ5獲得も不可能ではないという自信になりました。今日はトップ8を目標にしていて、それをしっかり達成できましたし、タイヤをコントロールする方法についても多くを学ぶことができました。次のムジェロは最も難しいコースのひとつですが、今日の経験をプラクティスから生かせるようにベストを尽くし、これまで通り作業に取り組みます。今週の仕事には満足しています。ムジェロにも期待します」

W・ズィーレンベルグ、チーム・マネジャー談

「ふたりの成績にとても満足しています。モルビデリ選手は非常に安定した走りとレース運びで7位を獲得。昨日の状況やライバルたちの強さを考えれば十分に評価できる結果です。クアルタラロ選手は、喜びと同時に悔しさもあると思います。レース中にファステストラップを記録しましたが、グリッドが悪く、序盤の数ラップでなかなかオーバーテイクできませんでした。でも総合的に見れば、ふたりが7位と8位を獲得したことを私としてはとてもうれしく思っています」

R・ラズリ、チーム代表談

「ふたり揃ってトップ10に入ったことを非常にうれしく思います。クアルタラロ選手がもし、もっとよいスタートを切っていたら、トップグループで戦うことができたでしょう。クアルタラロ選手もモルビデリ選手も表彰台を狙うポテンシャルを持っていることは明らかです。これからもチーム一丸となって努力を続け、目標を達成したいと思います」

MS開発部モトGPグループリーダー 鷲見崇宏談

「プラクティスでは、セッティングに難航していたロッシ選手でしたが、決勝日のウォームアップでよいバランスを見出すことができ、レースでは一時TOPグループに迫りましたが、表彰台には及ばず5位でフィニッシュ。サテライトのモルビデリ選手は着実な走りで7位を獲得しました。
一方、プラクティスで常にTOPレベルを維持していたビニャーレス選手、クアルタラロ選手は、思わぬ苦戦を強いられてしまいました。序盤の中位グループ争いの中で、ライダー+M1の持ち味が発揮できず、他車を抜きあぐねる状況になったのです。ビニャーレス選手はリズムを取り戻そうとした矢先に他車のクラッシュに巻き込まれてリタイヤという非常に残念な結果。クアルタラロ選手はその後ファステストラップを刻みながらすばらしい追い上げを見せ、母国のファンを多いに沸かせてくれました。両ライダーとも車両の仕上がりは上々だっただけに、不安定な天候に左右された予選でよいグリッド位置を確保ができなかったことが響きました。
過去からル・マンはM1との相性がよく、今年もマシンのパフォーマンスを高めトップ争いができる準備をして臨みましたが、期待に及ばない結果になってしまいました。今回の苦い結果から学ばなければなりません。我々に足りていないものをきちんと見極めて、マシン作り、レース戦略を練り直して、勝利獲得に向けて取り組んでいきます。次戦はロッシ選手、モルビデリ選手の地元イタリアGPとなります。ご声援よろしくお願いします」

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