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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 8月25日 イギリス

RACE DATA

■大会名称:第12戦イギリスGP
■開催日:2019年8月25日(日)決勝結果
■開催地:シルバーストーン/イギリス(5.902km)
■周回数:20周(118 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:31度 ■路面温度:44度
■PP:M・マルケス(1分58秒168/ホンダ)
■FL:M・マルケス(1分58秒936)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGP、表彰台獲得の活躍

Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスが終始、好調を維持して3位を獲得。チームメイトのV・ロッシも上位を目指したが、表彰台争いに追いつくことができず4位でチェッカーを受けた。

グリッド2列目から好スタートを切ったビニャーレスは、混戦の第1コーナー進入で4番手。5番手で追うF・モルビデリとしばらく競り合ったあと少しずつ引き離し、前を行くチームメイトに追いついて7ラップ目には3位に浮上した。

この時点で2番手との差は2.888秒。A・リンスとM・マルケスのトップ2台が互いに激しく競り合う間にビニャーレスは着々と差を詰め、残り2ラップではコンマ5秒差まで追いついた。さらにポジションアップを狙って全力で攻めたものの仕掛けることができず、そのまま3位でチェッカー。トップとの差は0.620秒だった。

一方のロッシも絶好のスタートを切り、グリッド・ポジションの2番手を維持して第1コーナーへ。しかしまもなくリンスに先行を許し、その後はグリップ不足もありトップグループのペースについて行くことができなかった。

7ラップ目でビニャーレスに抜かれたあとも離されまいと懸命に追っていったが、すでにリア・タイヤのグリップが落ち始めており、後半は5番手で追うモルビデリを抑えることに集中。トップからは11.439秒離され、4番手を守り切ってチェッカーを受けた。

この結果、シリーズポイントではビニャーレスがロッシを抜いてランキング5位に浮上。ロッシは2ポイント差の6位となっている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング3位をキープ。Monster Energy Yamaha MotoGPもチーム・ランキング3位を守っている。

来週の水曜日と木曜日にはミサノ・サーキットでテストを行い、9月13日~15日の日程で行われる第13戦サンマリノGPに備える。

PETRONAS Yamaha SRTのふたりは明暗を分ける結果

PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリは、自己ベストタイの5位獲得と健闘。チームメイトのF・クアルタラロはオープニングラップで転倒リタイアとなった。

モルビデリは絶好のスタートからポジションを上げて5番手争いを展開。バトルを繰り広げる間にトップグループからは離されてしまったが、最後まで5番手を維持してチェッカーを受けた。

一方のクアルタラロは1ラップ目、他のライダーのミスを見てスロットルを戻し、これが原因となって転倒を喫した。マシンが激しく振られたことで脳震盪を起こしており、コベントリーにある医療施設に搬送されて検査を受けた。

次回、第13戦サンマリノGPはミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで開催。9月13日にフリープラクティスがスタートし、15日に決勝を迎える。

RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

M・ビニャーレス選手談(3位)

「トップ2台にもっと近づいていたら彼らをパスすることができたのかどうか。それは私にもわかりません。ラップごとにコンマ1~2秒を詰めて着々と近づいていきましたが、決して、1ラップだけで一気に大きな差を埋めることはできないのです。私自身はベストを尽くしましたし、マシンもいつも以上の力を出してくれましたが、長いストレートもありここまでが精一杯でした。トラクションとトップスピードでわずかに及ばず、多くのコーナーでは速さを引き出すことができたものの、他のいくつかの場面では限界ぎりぎりというところもありました。だからこの3位にはとても満足しています。このウイーク中にマシンが大幅に進化しており、そのことが最も重要だと考えます。来週のミサノ・テストではグリップ向上が課題のひとつ。気持ちを集中し、良いテストを行い、レースのなかで成果を発揮できるよう頑張ります」

V・ロッシ選手談(4位)

「また4位。今回はもっと上を目指していたので残念です。プラクティスもずっと順調でしたし、予選でフロントローを獲得し、そこから好スタートを切ることもできました。ところが今日はリア・タイヤに手間取ることとなってしまいました。初めからグリップ不足を感じていて、それでも前半はなんとかペースを維持していたのですが、後半はペースダウンを強いられました。表彰台争いを狙っていたのでとても残念。マーベリックのほうは非常に素晴らしく、私も彼のように走りたかったのですが、どうしてもついて行くことができませんでした」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「もう少しトップとの差を縮めたい、トップふたりのバトルに加わりたいと考えていましたが、レース序盤からそれとは異なる展開になりました。つまり私たちは進化しており、着実に前進し続けているのです。そしてマーベリックの3位はまさに、これまでのハードワークの賜物と言えるでしょう。バレンティーノも同様にずっと順調でしたが、今日の午後はグリップの問題が出てしまいました。とくにタイヤを消耗したレース終盤は厳しい状況になりましたが、それでも4位を維持することができたのです。いずれにしても今回は総合的に満足のゆく結果ですし、何よりもふたりが、全セッションでマシンに好感触を持てたことが重要です。来週のミサノ・テストでの課題もはっきりしており、さらなるステップアップを目指していきます」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team

F・モルビデリ選手談(5位)

「私にとっては非常に素晴らしいレースでした。と言うのも、昨日まではこのような成績を獲得できるとは考えていませんでしたから。好スタートを切って、おもしろいポジションにつくことができました。そして周回を重ねるごとに調子が上がっていったのです。クラッチローとしばらく競り合ったあと引き離し、5位という好成績を獲得することができました。次回につながるいいレースができたと思います。今回、学んだことをさらに伸ばしていけるよう頑張ります」

F・クアルタラロ選手談(DNF)

「リンスが目の前でわずかにスライドしたので、彼を避けるためにスロットルを急に戻したらハイサイドを起こしてしまいました。非常に悔しい結果です。でもそれ以上に、アンドレア(ドビツィオーゾ)のことを心配しています。これはレースのなかでのアクシデントであり、私たちふたりにとってはバッドラックでした。今週はずっと好調で、全セッションのなかの最低が4位。トップライダーたちと同等のペースで走れていたのですから、ここまでの進化にはとても満足しています。チームとともに大きく成長しており、ここからまた着実に成果を積み重ねていきたいと思っています」

W・ズィーレンベルグ、チーム・マネジャー談

「今週は非常に好調でしたが、最後は明暗を分ける結果になってしまいました。ファビオ(クアルタラロ)は不運なリタイア。一方のフランコ(モルビデリ)は素晴らしいレースをして成長を見せてくれました。ペースも戦略も非常に良かったので、最後にバレンティーノを追い詰められなかったことだけが少し残念です。ファビオのほうは、本来なら優勝争いに加わっていたはずですが、これがレースというもの。ときにこのようなことが起こり得るのです」

R・ラザリ、チーム代表談

「ハイペースの走りと見事なチームワークを見せてもらいました。フランコが自己ベストタイを獲得したことはとてもうれしく、これからもっと上を目指せると確信しています。その一方で、ウイークを通じて好調を維持していたファビオにとっては、不運なアクシデントが起きてしまい残念です」

MS開発部モトGPグループリーダー、鷲見崇宏談

イギリスシルバーストーンサーキットは高速コーナーが多く、過去からM1との相性良いサーキットです。昨年は路面の水はけの問題でレースキャンセルとなりましたが、今年は路面が全面リニューアルされ、さらにグリップが向上しました。

金曜日の走り出しから全ヤマハライダーは良いペースをつかみ、ほとんどのセッションで上位につけることができており、勝利にむけた力強いレースを期待して臨みましたが、残念ながら一歩及びませんでした。ビニャーレス選手は、タイヤグリップの注意を払いながら、終盤でのペースアップをうまくマネージし、最後にトップに肉薄しましたが、ライバル達のスピードにわずかに及ばず3位。今週非常に好調だったロッシ選手は、スタート直後からリヤタイヤのグリップが足りない問題に直面し思うような攻めの走りができず、悔しい4位。モルビデリ選手はタイヤグリップ低下に苦慮しながらも粘り強く攻めて、本人ベストタイの5位を獲得。トップ争いを大いに期待していたクアルタラロ選手は、スタート直後で前走ライダーの挙動に反応した際に転倒、リタイヤと非常に残念結果。次のチャンスに期待をつなげたいと思います。

結果を見れば、前戦レッドブルリンク同様の3/4/5位入賞とはなりましたが、ここは勝利への手応えを感じられていただけに、ライダー/チームともに悔しい気持ちが強いです。ライバルに敵わなかったポイントをきちんと分析し、今後の戦闘力アップへの糧にしていきます。引き続きご声援よろしくお願いします」

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