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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 6月30日 オランダ

RACE DATA

■大会名称:第8戦オランダGP
■開催日:2019年6月29日(土)予選結果
■開催地:アッセン/オランダ(5.245km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:30度 ■路面温度:49度
■PP:F・クアルタラロ(1'32.017/ヤマハ)

REPORT

M・ビニャーレスが2番手フロントロー、
V・ロッシは14番手5列目からスタート

Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスが前日の好調ぶりを維持してQ2で2番手を獲得。チームメイトのV・ロッシは思い通りの走りができず、Q2に進出することなく5列目からのスタートが決定した。

ビニャーレスは終日、ハイペース。Q2ではクリアスペースを確保して最後尾からスタートし、1ラップ目で4番手につけた。一旦、5番手へ後退したあと再び上げて3番手。ここで7分強を残してピットに戻り、タイヤ交換を行った。素早く作業を終えてコースに復帰したビニャーレスは、一気に1分32秒157へ短縮して2番手以下に0.304秒差をつけて暫定ポール。しかしこのあとF・クアルタラロが上回り、ビニャーレスは0.140秒届かず2番手となった。

一方のロッシは悔しい結果。フリープラクティス第3セッションを終えて一旦はQ2進出が決まっていたが、コースオーバーによりベストラップを取り消され、Q1に出場することに。Q1ではほとんどのライダーを見送ってから後方からコースに入り、最初のラップで暫定3番手につけたものの、全体のペースが上がるとともに5番手に後退。タイヤ交換後、約3分半を残して2度目の走行に臨み、Q2進出の条件となる2番手を目指したが、一時3番手まで浮上したあと4番手に後退した。この結果、決勝グリッドは14番手。5列目からのスタートとなり厳しい戦いが予想される。

F・クアルタラロが今季3度目のポールポジション獲得

PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタラロが2戦連続でポールポジションを獲得。MotoGPルーキーとしては最年少記録となる快挙を成し遂げた。
クアルタラロはフリープラクティス第3セッションで1分32秒471を記録してトップ。Q2セッションでは2スティントの作戦を取り、その最終走行で2015年にV・ロッシが出したラップレコード・1分32秒627を塗り替える1分32秒017をマークした。MotoGP初参戦の今季はこれまでに、スペインGPとカタルニアGPでもポールポジションを獲得している。

クアルタラロのチームメイトのF・モルビデリも好調を維持しており、毎回、Q2進出を果たしてきた。今回はフリープラクティス第3セッションで1分32秒913の6番手につけ、Q2では9番手を獲得。決勝はグリッド3列目からスタートする。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(予選2番手/1分32秒157)

「非常に満足しています。ウイーク初日からチーム全員でハードワークを続けていて、とくに今日のフリープラクティス第3セッションでは、1ラップの速さよりも決勝用セッティングに集中しました。決勝では1ラップ目から最終ラップまでプッシュして'ノーマル'でクリーンなレースをすることが重要。失うものは何もないので、110%の力を注ぎます。また、どのコーナーでもミスが出ないようにするためにコース上では安定性と精確性もとても重要になります。自分のラインを走りたいので、ベストの状態を維持してトップに立ちたいと思っています。フロントローからハード・ファイトを目指します」

V・ロッシ選手談(予選14番手/1分33秒466)

「午前中まで順調だっただけに、とても悔しい結果です。Q2進出を目指して最終ラップで好タイムを記録しましたが、最終シケイン出口でグリーン・ラインに乗ってしまったのです。これでベストラップが取り消され、Q1を走ることとなりました。それでも、午前中の好調があったのでQ1もきっとうまくいくと信じていましたが、気温上昇によるグリップ低下もあってペースが落ち、Q2に進出することができませんでした」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ふたりのライダーが明暗を分けました。明るいほうでは、マーベリックが素晴らしいスピードを発揮。ほとんどのセッションでトップに立ち、しかもその強さは1ラップの速さだけでなく、全体のペースに及んでいました。フロントロー・スタートがトップ争いに加わるチャンスを与えてくれるはずですし、私たちとしては第3セクションでもう少しペースを上げられると考えています。

バレンティーノも一旦はQ2進出の権利を得ましたが、フリープラクティス第3セッションでのコースオーバーによりQ1を走ることになってしまいました。さらに悪いことに、最初のタイムアタックで好フィーリングをつかむことができなかったのです。2回目の走行は少し良くなりましたが、Q2進出には不十分でした。予想をはるかに超える後方からのスタートとなってしまったわけですが、ここアッセンは上位で大勢がバトルすることで知られています。バレンティーノも好スタートと序盤のペースアップを狙っています」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・クアルタラロ選手談(予選1番手/1分32秒017)

「話すことは多くはありません。ただただ、ハッピーです。アッセンは世界選手権のなかでも最も伝統あるコースのひとつです。そこでポールポジションを獲得し、コースレコードを塗り替えたことに感動していますし、チームが成し遂げた仕事にも誇りを感じます。セッション終盤でのタイム更新は簡単なことではありませんでしたが、2ラップにわたってハイペースをキープして、ついにこの記録を出すことができたのです。とくに最終セクションのフィーリングは最高でした。昨日も今日も決勝用セッティングに取り組んできたので、明日もきっとうまくいくと信じています。前回のカタルニア以上に厳しいコースなので腕への負担も大きくなっていますが、そのなかでポールポジションを獲得することができて本当にうれしいです」

F・モルビデリ選手談(予選9番手/1分33秒314)

「昨日と比べて格段に良くなっています。ペースでも1ラップの速さでも非常に速く走ることができました。とは言え、もっと速いライダーたちのタイムとの違いを見れば、やはり何かが欠けているのです。フリープラクティス第4セッションのペースは悪くなかったので、明日のウォームアップ・セッションでもう一度、様子を見て、決勝ではできればトップ5を目指したいと思っています。上位グループが大集団になれば、前へ出るチャンスもあるはずです」

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