MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.03 4月14日 アメリカズ
RACE DATA
■大会名称:第3戦アメリカズGP
■開催日:2019年4月12日(金)フリー走行、13日(土)予選、14日(日)決勝
■開催地:オースティン/テキサス州
CIRCUIT DATA
■開設:2012年
■コース長:5.513km
■サーキットレコードラップ:2分3秒575(2014年:M・マルケス)
■サーキットベストラップ:2分2秒135(2015年:M・マルケス)
■2018年の優勝者:M・マルケス(ホンダ)
REPORT
Monster Energy Yamaha MotoGP、第3戦出場のためテキサスへ
Monster Energy Yamaha MotoGPは、ヨーロッパ・ラウンド前の最後のフライアウェイ・レースとなるアメリカズGP出場のためテキサス州オースティンへ向かう。前回アルゼンチンでは明暗を分けたV・ロッシとM・ビニャーレスが、Circuit of The Americas(COTA)でともにトップバトルを目指す。
第2戦アルゼンチンGPでは、125ccクラスデビューからちょうど23年目にハードバトルを制して2位表彰台を獲得したロッシ。今回の目標は、現在のランキング3位からさらに順位を上げること。COTAは好きなコースのリストには入っていないものの、ここでグランプリが開催されるようになった2013年以来、2度、表彰台に上っている。2015年の3位と2017年の2位に続いて今回は、そのひとつ先を狙う。
一方、アルゼンチンでは転倒したビニャーレス。この結果としてランキングは11位に後退したが、幸い怪我はなかったため、心身ともに影響を引きずることなく強い決意を持って第3戦に臨む。COTAでは開催初年度の2013年にMoto3クラスで2位、翌2014年にはMoto2で優勝、そしてMotoGPでは昨年、2位を獲得してそれぞれ表彰台に上っている。
2013年に建設され、その年にMotoGPコースに加えられたCircuit of The Americas。全長5.513kmに高速ストレートとタイトなヘアピンが織り交ぜられており、チームとライダーにとっては攻略の難しいコースでもある。11の左コーナーと9つの右コーナー、そして1,200mのロングストレートにセッティングを合わせるため、精確なバランスが求められる。とくに旋回角度が急な第1コーナーは、スタート直後だけでなくレース中もオーバーテイクの最大の見どころのひとつとなるだろう。
PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのクアルタラロとモルビデリがアメリカズGPで好成績を目指す
MotoGP World ChampionshipはアルゼンチンからUSAへ。PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタラロとF・モルビデリは、テキサス州オースティンにあるCircuit of The Americasで第3戦に臨む。
COTAの愛称で知られるこのコースは、グランプリ・サーキットのなかで最多の合計20のコーナーを持つ。クアルタラロとモルビデリは過去に他のクラスに参戦して好成績も残している。
前回のアルゼンチンGPではMotoGPライダーとして初ポイントを獲得したクアルタラロ。この8ポイントによって第2戦終了時点でルーキー勢トップタイに立っており、第3戦を迎える今回は、2015年にMoto3参戦2回目で達成した表彰台への復活を狙っている。
チームメイトのモルビデリは2017年、COTAでMoto2優勝を果たしたあとチャンピオンに輝いた。昨年は21位に留まっているが、MotoGP参戦2シーズン目となる今シーズンは気持ちも新たに上位争いを目指す。
決勝は現地時間、日曜日の午後2時にスタート。全20ラップで行われる。
COMMENT
Monster Energy Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談
「アルゼンチンでの表彰台は、とても感動的でした。私だけでなく、チームも、またファンの皆さんも長い間、待ち望んだことですからね。でも今はもう、そのことは忘れて次の戦いに集中しなければなりません。COTAは非常に難しくて、もしかするとMotoGPなかでも最もトリッキーでテクニカルなコースと言えるかもしれません。でもそんな場所でも、これまでの成績はそれほど悪くありません。ここ数年はフィーリングがとても良くて、昨年は表彰台を逃しましたが2017年には2位を獲得しています。だからそのときと同じように、よく働き、よく乗り、正しい方向へ進むことが重要です。結果はあとからついてくるでしょう」
M・ビニャーレス選手談
「アルゼンチンでは転倒してしまいましたが、身体には影響がなく非常に良い状態であることをまず初めにお伝えしたいと思います。幸い怪我がなかったので、フルパワーで第3戦に臨めます。そしてこのことがとても重要なのです。COTAは大好きなコースで、いつも気持ちよく乗ることができます。良い思い出もいくつもある場所なので、今回も最大限にエンジョイしたいと思っています。ここで表彰台に上るために、セッティングを前回のアルゼンチン・バージョンから少し変更する予定です。これ以上ポイントを失わないよう、そして着実に前へ進めるように100%の力を出し切らなければなりません」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「我々チームもライダーたちも、毎年アメリカGPを楽しみにしています。ここの人々がとても情熱的で温かいということだけではなくて、この非常に複雑なCOTAのコースが、それぞれのスキルを証明する格好の場所だからです。レイアウトはヤマハのマシンに適したものではありませんが、バレンティーノもマーベリックもここ数年は好成績を残しています。ウイーク初日を順調にスタートすることができれば、そしてそのまま正しい方向へ進むことができれば、彼らは今回もまたトップ争いを展開してくれるでしょう。マーベリックは幸いにも転倒の影響がなかったので、ふたり揃って万全の状態で臨めます。金曜日がとても楽しみです」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・モルビデリ選手談
「私はこのCircuit of The Americasのコースが本当に大好きなんです。Moto2 World Championshipのタイトルを獲得した年には優勝したこともありますよ。昨年は残念ながらトラブルに見舞われて苦戦しましたが、今年はすべてのことがあのときとは違っています。前回のアルゼンチンGPは、最終ラップの終盤までとても順調だったので、そのことが大きなモチベーションになっています。チームとしてもここまでずっと良い仕事ができていますから、今回はそれを結果につなげたいと思います。ポジティブな気持ちを持ち、常に改良を目指し、進むべき道を走り続けることが重要です」
F・クアルタラロ選手談
「前回のアルゼンチンでは今季初、またMotoGPで初めてのポイントを獲得することができました。COTAは私にとって最もタフなコースのひとつで、Moto3でもMoto2でも苦戦してきたのですが、もしもアルゼンチンと同様のハードワークとステディさを維持することができれば、私のライディング・スタイルをコースとYZR-M1に適応させることができるはずです。前回の8位獲得によって、初戦カタールの出遅れを埋めることができました。この調子で次も頑張ります」