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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 3月31日 アルゼンチン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第2戦アルゼンチンGP
■開催日:2019年3月31日(日)決勝結果
■開催地:テルマス・デ・リオ・オンド/アルゼンチン(4.806km)
■周回数:25周(120.2 km )
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:41度
■PP:M・マルケス(1分38秒304/ホンダ)
■FL:M・マルケス(1分39秒426/ホンダ)

REPORT

ロッシが2位を獲得、今シーズン初の表彰台を獲得

Monster Energy Yamaha MotoGPのV・ロッシが第2戦アルゼンチンGPで、最終ラップの第7コーナーで見事なオーバーテイクを見せ、2位でチェッカーを受け今季初表彰台を獲得した。チームメイトのM・ビニャーレスは同じく最終ラップで不運な結末。他車の転倒に巻き込まれてリタイアとなった。

ロッシは4番グリッドから好スタート。4番手をキープして第1コーナーに進入し、間もなく2番手へ浮上した。そのまま後続を引き離そうとペースを上げるも、一時は5番手に後退して集団に飲み込まれてしまうが、ここから着実に挽回を図り、集団の先頭へ出て2番手に復帰を果たした。

7ラップ目にはコーナーではらむ場面もあったが、大きなタイムロスはなく、1ラップ後に再び2番手を取り戻す。しかし2番手争いが激しくなるなかでトップのM・マルケス(ホンダ)が6秒以上も離れてしまったため、ロッシはこのあとA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)との2位争いに集中。ロッシはライバルの走りを観察しながら絶好のタイミングと場所をつかみ、最終ラップの第7コーナーで狙いすましたようにインを突いて2番手に浮上すると、そのままチェッカーを受けて今シーズン初の表彰台を獲得した。

一方のビニャーレスはフロントローからからスタート後、ロッシの後方5番手についた。序盤からアグレッシブに攻めてJ・ミラー(ドゥカティ)をパスしたが、大集団のなかで8番手まで後退してしまう。そのあと一旦7番手に上がったものの、残り9ラップでオーバーランがあり9番手までポジションを落としてしまう。

前後タイヤともソフトコンパウンドを選択していたビニャーレスだが、終盤まで消耗をコントロールしており、残り5ラップでは中上貴晶(ホンダ)をとらえて8番手に浮上。そのあとさらにひとつ上げて7番手となったが、最終ラップで他車と接触し転倒リタイアとなった。

この結果ロッシはランキング3位に浮上し、2位を10ポイント差、1位を14ポイント差で追う状況。ビニャーレスはトップから36ポイント差のランキング11位。ヤマハはコンストラクターズランキング3位、Monster Energy Yamaha MotoGPもチーム・ランキング3位となっている。

クアルタラロが8位で初のポイントを獲得

PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・クアルタラロが8位でゴールしてMotoGP初ポイントを獲得したが、F・モルビデリは最終ラップに転倒リタイアとなった。

前回のカタールGPでは苦戦を強いられたクアルタラロ。ここアルゼンチンでは好調にレースを進め、非常に安定したペースで終盤まで10番手を走行。最終ラップでチームメイトのモルビデリとM・ビニャーレスが転倒したため、8位に上げてチェッカーを受けた。

モルビデリは最終ラップの第7コーナー、6位争いを展開中に転倒。それまでは順調に走行しており、序盤では一時、表彰台圏内にも届いていた。

クアルタラロとモルビデリは2戦を終えてそれぞれランキング12位と16位。クアルタラロはトップルーキーとなっている。またPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamはチームランキング8位につけている。

RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

V・ロッシ選手談(2位)

「昨年のザクセンリンク以来の表彰台。この2位にはとても満足しています。というのも昨シーズンの最後の2戦、マレーシアとバレンシアでは1位と2位を走行しながらミスをしてしまったからです。あのような形でレースを終えるのは非常に残念なことで、だからこそ今日の結果が、私にとって、チームにとって、ヤマハにとっても本当に重要なのです。決勝では、もっと速く走れそうな気がしていたのでトップを目指していました。でも気温が上がり難しい状況になってしまったのです。2位争いは、ドビツィオーゾ選手が前を走っていて、とてもいいペースでレースをしていました。ふたりで後続を引き離し、その時点で私はブレーキングに十分に注意をはらい、1cmたりともミスをしてはいけないと考えていました。私自身は非常に好調でした。そして最終ラップは、ハイペースで飛び込みパスすることができたのです。最終ラップの逆転はいつも特別なものです。ブレーキングが思い通りにできたことがよかったと思っています」

M・ビニャーレス選手談(DNF)

「最終ラップ、私たちはみな、それぞれベストを尽していました。だからこのアクシデントはそのなかのミスのひとつに過ぎません。それだけのことです。次のレースでは私が同じミスをするかもしれないし、説明することはできても問題にすることではありません。ソフトコンパウンドの選択は正しいものでした。スタートはあまりよくありませんでしたが、1ラップ目で大勢をパスして3番手か4番手まで挽回することができました。でもそのあとはマシンの動きが完璧とは言えない状態だったので、これからもハードワークを続けていかなければならないと思っています。ここまでの2戦、フィーリングはいいし、十分にポテンシャルを発揮できています。様々な出来事がレースのなかでは起こるもの。マシンがよい状態にあれば、私はいつでも表彰台を目指します」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ビニャーレス選手のことは残念でしたが、2位獲得はとてもうれしく思っています。今週もチームがハードワークに取り組み、フリープラクティス第1セッションでは苦戦したものの、早々に問題を解決することができました。今朝のウォームアップのあとロッシ選手は、ミディアムコンパウンドを選択。それはチームの努力の成果でもあるので、結果として獲得した2位を全員で喜びたいと思っています。ビニャーレス選手はウォームアップでソフトコンパウンドに好フィーリングをつかみました。しかし序盤から問題を抱えているようでした。ウォームアップと同じように走れなかったのは残念なことなので、これから問題を分析し、理解しなければならない課題です。それに加えて、彼は最終ラップでモルビデリの転倒に巻き込まれてしまいました。残念な結果になりましたが、ふたりが大きな怪我をしなかったことが最も重要です」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team

F・クアルタラロ選手談(8位)

「今日の自分の走りには満足しています。このサーキットでは事前テストがなかったし、他のクラスのマシンで走ったときには苦戦してきたので、初めはとても不安だったのですが、今回はすべてのセッションでトップ10に入ることができました。決勝では他のライダーたちからたくさんのことを学びました。フルタンクの状態で集団のなかに入って走るのは初めてだったので簡単ではありませんでしたが、少しずつペースをつかみ、そのあとはいいレースができたと思います。今日も、ウイーク中も、常にすばらしい仕事をしてくれたチームのみんなに感謝しています」

F・モルビデリ選手談(DNF)

「とても順調に走れていて、上位を目指していました。ロッシ選手、ミラー選手、クラッチロー選手らとバトルするなどすばらしいレースができていたのです。でも最終ラップで6位争い中にビニャーレス選手のうしろについたとき、無理なチャレンジはしたくなかったのに、ちょうどダブルスリップストリームの状態になって十分にブレーキングすることができなくなってしまいました。おそらくこれは、彼がペトルッチ選手に仕掛けようとした動きと重なってしまったせいだと思います。その結果、私たちはふたりとも転倒。非常に残念なことでしたが、幸いどちらも怪我はありませんでした。この経験からネガティブなことを引きずるのでなく、今日のレースで学んだことをしっかり評価し、次の戦いに生かしていきたいと思っています。ヤマハもチームもウイークを通じてよい仕事を続けてくれました。このことを胸に刻み、大切にしたいと思います」

W・ズィーレンベルグ、チーム・マネジャー談

「クアルタラロ選手はとてもよかったと思っていますし、レース後に彼のコメントを聞いて、序盤のフルタンク時に苦戦していたことがわかったら、ますますうれしくなりました。MotoGP2戦目で8位というすばらしい成績を獲得できたことに心から満足です。モルビデリ選手はスタートから最終ラップまで上位を走っていました。それだけに転倒は残念。それによって大きなポイントを失うことになってしまったからです。でもレースのなかでは3台が競り合うこともあることです。幸い、誰ひとり怪我をしなかったのでほっとしています。総合的に見れば、今週はライダーもチームもとてもよくがんばりましたし、その成果が出ていたと思います。経験から学び、2週間後のオースティンに備えます。次はふたり揃って好成績を目指せるよう、ともにベストを尽くします」

MS統括部 統括部長 辻 幸一談

「ここリオ・オンドサーキットは、例年不順な天候とそれに伴う路面グリップの変化に対し、いかにマシンを合わせられるかが求められます。我々は初日こそグリップの低い路面に翻弄されましたが、天候に恵まれたこともあり路面グリップが増すに連れ、YZR-M1も本来のポテンシャルを発揮できようになり、予選ではビニャーレス選手が2番手、ロッシ選手は4番手を獲得。決勝に向けは両ライダーとも最後までマシンの調整を行いました。その決勝ではスタート直後はロッシ選手が2番手、ビニャーレス選手が5番手で1コーナーに進入。ロッシ選手は、中盤以降は3番手を走行しながら2番手争いを演じ最終ラップの7コーナーで2位となりそのままチェッカーを受けました。ビニャーレス選手も最後まで諦めることなく7番手を走行していましたが、最終ラップに他車と接触し残念ながらリタイアとなりました。ロッシ選手が2位表彰台を獲得してくれたことはうれしいのですが、やはり優勝ライダーとの差を見ると悔しさがまさってしまいます。次回はサーキットを南米から北米に移し、テキサスはオースチンでの開催となります。今回のデータを分析し、これまで以上の成績を収めることができるようチーム一丸ととなってがんばります。引続き皆さまのご声援をよろしくお願いいたします」

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