MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.17 10月29日 マレーシア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第17戦マレーシアGP
■開催日:2017年10月27日(金)フリー走行、28日(土)予選、29日(日)決勝
■開催地:セパン/マレーシア
CIRCUIT DATA
■開設:1998年
■コース長:5.548km
■サーキットレコードラップ:2分00秒606(2015年:J・ロレンソ)
■サーキットベストラップ:1分59秒053(2015年:D・ペドロサ)
■2016年の優勝者:A・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)
REPORT
Movistar Yamaha MotoGP、勢いを維持してマレーシアへ
前回の第16戦フィリップアイランドではダブル表彰台を達成したMovistar Yamaha MotoGP。第17戦Shell Malaysia Motorcycle Grand Prixでも、引き続きチームタイトルとコンストラクターズタイトルを狙ってゆく。
先週のオーストラリアGPでは激しいバトルの末に2位と3位を獲得したV・ロッシとM・ビニャーレスは、休む間もなく、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットへとやって来た。
ビニャーレスはマレーシアでのMotoGP初優勝を目指している。2011年に125㏄クラスで優勝、2014年にはMoto2で優勝しているが、MotoGPでは昨年の6位が最高。今年はこの記録を塗り替えることが目標だ。
シリーズランキングでは3番手につけてポジションアップを目指しているものの、あと2戦を残してトップと50ポイント差があるため、すでにチャンピオンの可能性は消えている。それゆえランキング2位との差を縮めることに集中し、あと2戦で17ポイントを追いかける。
チームメイトのV・ロッシもフィリップアイランドでは大活躍。2位獲得で20ポイントを加算したためビニャーレスに31ポイント差のランキング4位に復帰し、今回はさらなる飛躍を目指す。
セパンの経験は豊富で、これまでに合計12回表彰台に上っている。2001年には500ccクラスで、2003年、2004年、2006年、2008年、2010年にはMotoGPで優勝。2002年、2005年、2014年、2016年は2位、2009年と2015年は3位を獲得した。
セパン・インターナショナル・サーキットは1999年にグランプリを初開催。全長5.5kmの長距離コースに低速、中速、高速の様々なコーナー(左が5つ、右が10)が入り混じり、これを2本のロングストレート(最長ストレートは920m)がつなげている。この特徴的なレイアウトに加え、暑さと湿度の高さがマシンテストに適しているため、オフシーズンには多くのチームがここを利用する。
COMMENT
M・ビニャーレス選手談
「オーストラリアで表彰台を獲得し、ますますモチベーションを上げてマレーシアへ向かいました。フィリップアイランドや日本のもてぎとは気候条件がまったく異なり、とても暑いところなので、体力的に非常に厳しい戦いになります。マシンはこのところとても好調。それだけに、すでにチャンピオンの可能性がなくなってからここに来ることになり残念に思いますが、これからはランキング2位を目標に頑張っていきます。シーズン序盤のような強さを取り戻すことが最大の課題。そして、ここセパンでもまた表彰台を目指します。目標達成のためにハードワークに励みます」
V・ロッシ選手談
「オーストラリアではいいレースができました。こういう時こそ、気持ちを引き締めていかなければなりません。いい仕事ができたし一歩前進できたことはうれしいですが、依然として課題がたくさんあるからです。時間を空けずにまたレースがあるのはとても良いことで、余計なことを考えずに、ただ好レースを目指してハードワークに取り組みます。大好きですし、晴れてくれれば充実したウイークになるでしょう。それまでの2、3日でしっかり休養し、体調を整えて金曜日のフリープラクティスに臨みます」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「フィリップアイランドの日曜日は、わたしたちとって最高の一日になりました。ふたりが表彰台に上ったということだけではなくて、マシンについても確かな進化があったからです。今週もこの好調を維持し、来シーズンのことも視野に入れながら成果を積み上げていきたいと考えています。セパンは毎年、3連戦の最後に設定されており、いつも厳しい戦いになります。ライダーもチーム・メンバーも、すでに2週間休まずに仕事に取り組んできており、ここではそれに加えて暑さと湿度の高さとも戦わなければならないのです。それでもわたしたちは、いつものようにトップを目指して最大限、努力していきます。ふたりのライダーは好調ですし、先週の活躍のあとますますモチベーションが上がっています。この金曜日、マレーシアのファンと再開するのを楽しみにしています」