本文へ進みます

MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.18 11月13日 バレンシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第18戦バレンシアGP
■開催日:2016年11月11日(金)フリー走行総合結果
■開催地:バレンシア/スペイン
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度 ■路面温度:27度

REPORT

地元ロレンソが最終戦の初日総合トップ、ロッシは総合8番手

最終戦のフリープラクティスが、バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットでスタートした。Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソとV・ロッシは午前、午後のフリープラクティス序盤から順調にペースを上げ、総合トップと総合8番手を獲得した。

ヤマハで最後のレースとなるロレンソは、YZR-M1で走り続けた9年間を好成績でしめくくるため、第1セッションからプッシュを続けた。開始から15分でトップに浮上すると、ほとんどでトップをキープした。いくつかのセッティング変更を行いながらさらにペースを上げ、終盤で1分31秒045へ更新し、トップでセッションを終了した。

第2セッションでもハイスピードをキープして序盤からトップに浮上。ライバルたちがペースを上げるとロレンソもすぐにペースを上げ、セッション終盤は激しく順位を入れ替えた。この中でロレンソは、この日初めて1分31秒台を破る1分30秒463を叩き出し、2番手以下を突き放して初日を総合トップで終了した。

一方のロッシは、セッション開始早々に技術的トラブルがありピットイン。一旦はスペアマシンでコースに戻ったが、マシンの修復が終わると再び乗り換えてセッティングを行った。そして順調にペースを上げて1分31秒432を記録。ロレンソに0.387秒差の2番手でフリープラクティス1を終了した。

第2セッションではハード・コンパウンドのリアタイヤを装着してマシンのフィーリング向上を追求。ほとんどの時間帯で3番手をキープしていたが、他のペースが上がると徐々にポジションをダウン。その後、タイヤをソフト・コンパウンドに履き替えて再びペースを上げ、第1セッションの記録を上回る1分31秒257を記録。しかしトップのロレンソからは0.794秒離されて8番手となった。

バレンシアのフリープラクティス初日にエスパルガロが4番手と健闘

最終戦でトップサテライト獲得を狙うMonster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロは、目標達成に向けてフリープラクティス初日で好調なスタートを切った。第1セッションではセッティング作業を進めながら5番手を獲得した。これで自信をつけたエスパルガロは、午後の第2セッションでもコンスタントにペースアップし、19ラップ目に自己ベストを更新。トップとの差はわずか0.537秒と、この勢いで明日はさらなるタイムアップを目指す。

一方、チームとの6年間にわたるパートナーシップを終了するB・スミスは、第1セッションで様々なタイヤ・オプションを試し、第2セッションでは20ラップを走行して決勝に向けたデータ収集に集中した。ラップタイムでは10番手に0.9秒離されたが、今日の成果を生かして、明日の予選では好ポジションを狙う。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(フリー走行総合トップ番手/1分30秒463)

「とてもフィーリングがいいよ。それにグリップが抜群だ。ミシュランが用意してくれたタイヤは前後ともすばらしい。とくに初めて試した新しいフロントタイヤは、コーナーでの動きがとてもいいんだ。リアも素早く温まってよくグリップしてくれるので気にいったよ。最後に明日の予選を想定してリアにソフト・タイヤを試してみたが、ハードよりも明らかに良くてラップタイムも更新することができた。ヤマハでの最後のレースを、両セッショントップという最高のスタートを切ることができて満足。マルケスもとても手強いし、ビニャーレスも速いので、決勝がドライなら激しいバトルになるだろうが、天気のことは誰にもわからないからね」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合8番手/1分31秒257)

「マシンにちょっと問題があったんだけど、もう大丈夫。問題が大きくなるのを防ぐことができたからね。第1セッションは終盤に少し調子が上がって、最終的には2番手で終了。でも午後は、決勝で使うことになる硬めのタイヤを履いたらグリップが悪くてスピードを上げることができなかったんだ。終盤でソフト・コンパウンドのものに履き替えて、ようやくラップタイムを更新。マシンのバランスは悪くないけど、セッティングにはまだ満足できていいないので、明日以降も頑張って改善していかないとね」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ホルヘは第1セッションから好調でトップをキープし、セッティングにおいても早々に正しい方向性を見つけて自信を持って走っている。一方、バレンティーノは、午前中のセッションでマシンに問題が出て時間を費やしてしまった。それがその後の計画にも影響し、第1セッションでは2位を獲得できたが、第2セッションではリアのハードタイヤが十分にグリップせず思うような走りができなかった。ソフト・コンパウンドに履き替えてからはフィーリングも良くなったようだ。問題のあったところを中心にこれから作業に取り組み、明日のフリープラクティス第3セッションではさらに前進を目指す」

Monster Yamaha Tech 3
P・エスパルガロ選手談(フリー走行総合4番手/1分31秒000)

「ウイークを順調にスタートすることができた。ハッピーだし満足しているよ。ライディングをこんなに楽しめたのは久しぶりなんだ。タイヤについてはリア・グリップが非常に良くなっている。今回はそれを別のコンパウンドで試してみて、グリップ・レベルが上がっていることと、マシン全体がとてもよく動いてくれていることを実感することができた。しかもこのコースは僕のライディング・スタイルに合っているので、M1がいつも以上に力を発揮してくれるんだ。今日は評価できるところがたくさんある良い一日になった。これを明日も続けられるよう努力し、このチームでの最後のレースに備えて予選でも好位置獲得を目指す」

B・スミス選手談(フリー走行総合19番手/1分32秒280)

「とても忙しかったけれど、その分、多くの成果があった。自分が進んでいる方向性がはっきり見えているんだ。コースもセッティングも、1年前とは大きく変わっているので、しっかりバランスをとるためにいろいろな変更を施した。リアにハード・コンパウンドを履いたときにペース良く走れていて、12番手まで上がり他のヤマハ勢にも近づくことができた。セッション終盤でソフト・コンパウンドに替えていたらトップ10入りも不可能じゃなかったと思っている。午後のセッションでは決勝用のセッティングに専念し、すべてのタイヤ・オプションを試した。現時点ではコーナー進入とリア・グリップが重要な課題で、これはタイヤをソフト・コンパウンドに替えても同じことになると思う。タイヤについては今日一日でとてもたくさんのオプションを試し、なかでもフロントの新しいプロファイルはかなり良さそうだった。2台のマシンはセッティングがわずかに異なっているけれど、どちらもフィーリングはすばらしい。これからさらに磨きをかけていく」

ページ
先頭へ