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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 9月4日 イギリス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第12戦イギリスGP
■開催日:2016年9月3日(土)予選結果
■開催地:シルバーストーン/イギリス(5.902km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:16度 ■路面温度:17度
■PP:C・クラッチロー(2分19秒265)

REPORT

ウエットの予選で、ロッシが2番手フロントロー、ロレンソは9番手

第12戦イギリスGPの予選は悪天候に見舞われ、Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシとJ・ロレンソにとっては難しいチャレンジとなったが、果敢に走りきり、ロッシは2番手としてフロントローを獲得、ロレンソは9番手で3列目から決勝に挑む。

ロッシは、コース上の混雑と前車が跳ね上げる水しぶきを避けるため、早めにピットアウト。最初の周回は慎重に走り2分27秒714の6番手につけた。その後ひとつ下げて7番手となったが、次のアタックで2分22秒856まで短縮して5番手。さらに2分22秒269へ上げて3番手に浮上した。その後、コンディションがさらに悪化し、多くのライダーが転倒したが、ロッシはトラブルに巻き込まれることなく、残り2分で最後のアタックに臨んだ。2回のトライが可能だったが、1回目で2分20秒263へ更新。トップに0.998秒の2番手としフロントローを獲得した。

チームメイトのロレンソは、真っ先にコースインしてアタックを開始。雨が激しくなる前のわずかな時間を使って、一気に2分22秒192を叩き出した。その後の3ラップもアタックを続けたが、コンディションが悪化したためタイムを更新することはできなかった。それでも懸命のアタックを続けたロレンソだったが、1周目でマークしたタイムをなかなか更新できず、全体のペースが上がるなかで6番手まで後退してしまう。そしてセッション終盤、最後のチャンスで一気にコンマ5秒以上短縮して2分21秒687を記録したが、トップと2.422秒差の9番手にとどまった。明日はグリッド3列目から決勝に臨む。

エスパルガロとローズ、雨中で懸命の走りを披露し15・16番手

Monster Yamaha Tech 3のP・エスパルガロは、イギリスの天候に翻弄されながらも予選セッションを懸命に走り切り、グリッド5列目となる15番手を獲得した。フリープラクティスの第3セッションでは、セッティングを行うため出場ライダー中最多の18ラップを走行。しかし順位ではわずか0.110秒差で11番手にとどまりQ2進出を逃した。予選は、予想されていた通り天候が悪化し、その後のセッションは風雨の中で行われることとなった。Q1でエスパルガロは早々にアタックを開始ししたが、2分18秒871で15番手となり、5列目からのスタートが決定した。決勝ではトップ・サテライトのキープを目指しトップ10入りを狙う。

自身初のMotoGP出場となるA・ローズは、明日の決勝を16番グリッドから迎えることとなった。YZR-M1での走行2日目、ローズはフリープラクティス第3セッションで、世界選手権9冠のロッシに1秒差、昨日までの自らの記録を0.8秒も短縮し、高いモチベーションのまま、午後のセッションに臨むこととなった。そして、フリープラクティス第4セッションで12番手につけてQ1へ。そのQ1では序盤からペースを上げ、最終的にはチームメイトに0.029秒差の16番手となった。ここまでにウエットの16ラップを含めて75ラップを走行したローズ。明日の決勝ではその集大成としてポイント獲得を目指す。

RACE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(予選2番手/2分20秒263)

「このような天気は本当に難しいが、今回はまだ運が良かったんだ。フリープラクティスもウエットととなり、そこでセッティングやバランスを詰めていくことができたからね。この時点ではまだ自信を持てなかったけれど、マシンはとても順調だったので、予選に向け好感触を持っていたし、実際もプッシュすることができた。明日の決勝を2番手からスタートできることはとても重要。でも今は、コンディションがどうなるかを待たなければならない。課題はたくさんあるからこそ天候を見守り、それに最大限、対処していく」

J・ロレンソ選手談(予選9番手/2分21秒687)

「フリープラクティス第4セッションは好調だったし、終盤になると路面も乾きはじめていたんだ。ところが予選になるとまた雨が激しくなってしまった... 1周目はまだ僕が最速だったけれど、その後は、他のライダーたちがタイムを更新し順位を下げることになってしまった。路面の水量がさらに増えていったので、その後コンマ5秒も短縮できるとはとても思えなかったよ。結局、2列目には届かなかったけれど、全体的にはウエットのセッティングや走りには満足している。トップを目指すには十分ではなかったかもしれないけれど、アッセンやザクセンリンクに比べればずっと良かったと思う。明日は晴れそうなのでウォームアップでドライに備え作業を進めなければならない」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「予定していた作業は、雨のためすっかりできなくなってしまった。ドライでのスピードが十分に上がっていなかったため、今日はドライのセッティング向上を考えていたんだ。しかも明日はどうやら晴れそうだ... ウエットで行われたフリープラクティス第4セッションは順調に運び、バレンティーノが予選で2分20秒263の好タイムを記録。ホルヘもよく頑張って、序盤でトップに立ったあと、最終的には3列目に並ぶこととなった。決勝がドライになるなら、その前のウォームアップも同様にドライで走らせてもらいたいね。なぜなら、まだやるべきことが残っているからだ。逆に決勝もウエットになるなら、我々はすでに準備万端だ。どちらにせよライバルとのポイント差を詰められるよう、最善を尽くしてチャンスを待ちたい。天候がレースの行方を左右するようなことにならないよう願っている」

Monster Yamaha Tech 3
P・エスパルガロ選手談(予選15番手/2分18秒871)

「今日は最高の出来ではなかったし、明日もまた難しいチャレンジになりそうだ。幸いフリープラクティス第3セッションがドライだったので、昨日までの解決に取り組むチャンスだったが、気温が低すぎて、答が見つからなかったんだ。プラクティス終盤はQ2進出を目指して懸命にプッシュ。でも昨日と同様、僅差でトップ10入りを逃してしまった。前方の一台が最終セクションでミスをしたため僕もアタックをあきらめなければならなくなったんだ。Q1は厳しい戦いになるとわかっていたが、予想通りウエットになり苦戦を強いられた。第4セッションと同じようにフロントに問題があって、少しふわふわと浮いたような感じだった。最大限までプッシュしたけれど、かなり後方からのスタートとなってしまった。天気がどうなるかわからないので、何をすべきなのかもはっきりしない状態。グリッド位置を考えれば簡単なチャレンジでないけれど、ウォームアップで決勝と同様のコンディションを経験することができれば何とかなると思っている。チャンスを最大限に活用してセッティングの精度を高め決勝に備えるよ」

A・ローズ選手談(予選16番手/2分18秒900)

「YZR-M1で初めてのウエット走行だったので難しかったが、その中でベストを尽くした。そして明日もまた、このマシンでコースを走れることを楽しみにしているんだ。一時はQ2に進める可能性も期待したが、夢を見過ぎてはいけないね。僕にとっては今回がYZR-M1で初のウィークだし、ウエットはフリープラクティス第4セッションで初めて経験したばかりだからね。でもそうした状況でも好感触をつかみ、12番手を獲得できたことで予選への自信となった。Q1はもう少し上を目指していたんだけれど、コーナー進入でちょっと躊躇するところがあって遅れてしまった。決して落ち込む必要がないことはわかっているけれど、どんな状況でも上を目指すのがライダー。だからQ2進出を目指してベストを尽くしたけれど、天気が味方してくれなかったね。でも、たった2日という短い時間の中でたくさんのことを学んだ。ウエットでもドライでも、決勝ではポイント獲得が目標。今日ウエットを経験できたので、明日がどちらになっても大丈夫。応援してくれるファンのみんなに感謝。ホームで初GPを迎えられるなんて最高だ!」

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