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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 5月17日 フランス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第5戦フランスGP
■開催日:2015年5月16日(土)予選結果
■開催地:ル・マン/フランス(4.180km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:17度 ■路面温度:15度
■PP:M・マルケス(1分32秒247/ホンダ)

REPORT

ロレンソがグリッド1列目を獲得

Movistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソとV・ロッシは、冷たい曇り空の下で行われた15分間の予選セッションに出場。それぞれグリッド1列目と3列目を獲得した。ロレンソはフリープラクティス第3セッションで1分33秒台の壁を破る1分32秒647を記録し、第4セッションも好調をキープ。予選セッションは真っ先に飛び出したが、いつもよりは慎重に少しずつペースを組み立てていった。3ラップ目で1分33秒369を記録してトップに立ったあと、全体のペースが上がるなかで3位へと後退。残り7分を切ったところでピットに戻りタイヤを新品に交換した。1分半後にコースへ復帰し、さらに2ラップのタイムアタック。そこで超ソフト・コンパウンドのフロントタイヤを生かし、最終ラップで1分32秒846へ更新。これで5位から3位へと上げてフロントロウを獲得した。

一方のロッシも、ロレンソに続いてコースに入りフリースペースを確保。最初の3ラップは順調にタイムを上げていったが、ポジションでは思うような結果を残せないまま12番手でタイヤ交換。残り5分で2度目のタイムアタックを行うと、自己ベストを更新して9位。さらにすべてを賭けて挑み、1分33秒352まで伸ばして6位へと浮上した。終盤で再びひとつ下げて7位となったあと、もう1ラップのチャンスが残されていたが、タイムを更新することができず、そのまま7位で終了。グリッドは3列目となった。

スミス、チームのホームGPで好調

モンスター・エナジー・フランスGPで、Monster Yamaha Tech 3のB・スミスが好調をキープ。公式予選で6位を獲得し、明日の決勝は2列目からスタートする。初日よりも大幅に気温が低いなかで行われたフリープラクティス第3セッション。昨日のフリープラクティス第2セッションでマークしたトップタイムはQP2進出に十分なものだが、スミスは今日も追加のセッティング・ワークに取り組んだ。ランチタイムをはさんで第4セッション直前に雨が降り出し、予選セッションへの影響が心配されたが、幸いそれまでに回復してドライ・コンディション。そのなかでスミスは、序盤から果敢に攻めて1分33秒299のベストタイムを記録し、今季最高の6位を獲得した。明日の決勝では絶好のスタートから上位について行き、サテライト勢トップの座を目指す。

一方、スミスのチームメイトのP・エスパルガロは厳しい展開を強いられ12位。フリープラクティス第3セッションでは1分33秒694を記録し、予選でもスピードを上げてポジションアップを目指した。そして最終ラップとなった9ラップ目でベストタイムの1分33秒724に更新していた。決勝では4列目からの挽回を狙う。

S・ブラドルがオープンクラス2位

Athinà Forward YamahaのS・ブラドルが総合16位。オープンクラスではN・ヘイデン(Aspar)にコンマ3秒差の2位となった。電子制御システムについてはいくつかの解決策を試しており、手ごたえを得て明日の決勝に臨む。一方、ブラドルのチームメイトのL・バズは総合22位。難しいコンディションの下で行われたフリープラクティスで、徐々に路面が乾き始めた絶好のタイミングでタイヤを交換。1分41秒913を記録してトップに浮上した。その後QP1はセミ・ドライのコンディションで行われ、プラクティスの好調を再現することができなかった。明日の決勝ではポイント圏内が目標。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1'32.246
2 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'32.749
3 J・ロレンソ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'32.846
4 C・クラッチロー CWM LCR Honda Honda 1'32.897
5 A・イアンノーネ Ducati Team Ducati 1'33.001
6 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'33.299
7 V・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'33.352
8 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'33.419
9 D・ペトルッチ Pramac Racing Ducati 1'33.556
10 A・エスパルガロ Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1'33.665
11 Y・ヘルナンデス Pramac Racing Ducati 1'33.714
12 P・エスパルガロ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'33.724
13 M・ビニャーレス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1'34.245
14 N・ヘイデン Aspar MotoGP Team Honda 1'34.267
15 S・レディング EG 0.0 Marc VDS Honda 1'34.551
16 S・ブラドル Athinà Forward Yamaha Yamaha 1'34.575
17 M・ディ・ミリオ Avintia Racing Ducati 1'34.833
18 J・ミラー WM LCR Honda Honda 1'34.858
19 H・バルベラ Avintia Racing Ducati 1'34.870
20 K・アブラハム AB Motoracing Honda 1'34.940
21 E・ラバティ Aspar MotoGP Team Honda 1'34.947
22 L・バズ Athinà Forward Yamaha Yamaha 1'35.456
23 A・バウティスタ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1'35.458
24 A・デ・アンジェリス Octo IodaRacing Team ART 1'35.680
25 M・メランドリ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1'37.522

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(予選3位/1分32秒846)

「路面のコンディションが難しく、スリックタイヤではかなり注意が必要だった。でも運良く最終ラップには99%ドライになったので、ようやく少しプッシュすることができたんだ。全体にラップタイムは上がらず、フリープラクティス第3セッションの記録を上回ることができなかったのは残念。第3セクションでミスをして、コンマ5秒ぐらい遅れてしまったんだけれど、幸いコースアウトは免れたので、次の第4セクションで良い走りをして取り返すことができた。それでフロントロウを獲得することができたんだ。いつだって1列目からのスタートがとても重要だから、何とか3位以内に入りたいと思っていた。僕がピットに戻ったあとも、まだ走っているライダーがたくさん残っていたので、ずっと大型スクリーンに釘づけだったよ。前回のヘレスでは好タイムを記録することができたのに、今回は自分のミスでうまくいかなかった。そのなかでも何とか3位に留まることができてほっとしているよ。明日の決勝はドライ・コンディションを期待したい。そのほうが楽しいし安全だから、誰もが同じ考えだと思うけどね」

V・ロッシ選手談(予選7位/1分33秒352)

「もうちょっと前、つまり2列目には残りたいと思っていたんだけれど、今日はどうも運が悪かったんだ。午前中のフリープラクティスがあまりうまくいかなくて、ラップタイムも上がらなかったので、新しいタイヤと新しいセッティングを試さなければならなかった。ところが不運にも雨が降ってしまい、走り自体はそれほど悪くなかったにもかかわらず、ドライ・コンディションで試すことができなかったために予選はまた別のマシンでスタートすることになったんだ。そういう場合は、いつだって楽じゃない。結局、7位ということになってしまったが、あともう少し周回できていたら、もっと上へ行けたと思う。新しいセッティングは調子が良かったからペースアップは可能。でも明日は、前の3人がとてもいいペースで走っているので厳しい戦いになるだろう。彼らについて行くには最大限のトライが必要になるよ。午前中のセッションではいつものようにユーズド・タイヤを使用して苦労した。そのなかでモディファイが正しい方向性へ進んでいなかったことがわかったので、午後に向けて大幅に変更したんだ。未だにスピードは不十分だけれど、もう少し周回数を重ねれば必ずペースは上がってくる。明日の朝、ウォームアップ・セッションで調子をつかみ、午後からの決勝に備えたい」

 M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「今日の予選結果は、我々の本来の実力を反映したものではない。そのなかでもホルヘはパーフェクト・ラップがとれなかったにもかかわらずフロントロウを獲得。決勝のスタートとしては非常に良い位置を確保することができた。このポジションと、フリープラクティス第3セッションで見せたハイペースが、彼とそのセッティングの強さを証明している。明日の決勝に向けて良い兆しと言っていいだろう。バレンティーノのほうはもう少し厳しい状況で、3列目からのスタートということになった。フリープラクティス第4セッションの路面コンディションに影響されることになってしまったわけだが、我々は彼の可能性とレースへの取り組み方をよく理解しているので心配はしていない。明日の朝のウォームアップが好天に恵まれれば、しっかり最終チェックを行うことができる。そして午後の決勝もドライを期待。今回もまた素晴らしいバトルを楽しみにしている」

Monster Yamaha Tech 3
B・スミス選手談(予選6位/1分33秒299)

「目標にしていたグリッド2列目を獲得することができて本当にうれしい。でもタイムアタックを行った周回でミスをしてしまったので、1分32秒台はかなわなかった。だからミスがなければもっと上へ行けたはずだと思っているけれど、いずれにしても今日の成果にはとても満足しているんだ。チームも本当によく頑張ってくれて、この難しいコンディションのなかでフロントタイヤのチョイスに成功したことで僕自身も自信を持って走ることができた。決勝ペースがどのようなものになるか、今の時点では誰もが確信を持てずにいると思うけれど、少なくとも僕らはセッティングがうまくいっているので気持ち良く走れている。このコースはハードブレーキングのポイントが多いので、このことがとても重要なんだ。今日はすべてが計画通りに進んだが、勝負は明日。好スタートを目指し、オースティンのときのように少しでも長く上位陣について行きたい。そしてここフランスで好成績をおさめたいんだ」

P・エスパルガロ選手談(予選12位/1分33秒724)

「僕にとってあまり良い一日でなかったことは間違いない。もちろん、もっと上のポジションを狙っていたんだ、去年のようにね。でも予選セッションのなかで突然、マシンの向き換えに問題が出ていることがわかった。それを修復するだけの時間がなかったので、もうそれ以上、ラップタイムを上げることができなかったんだ。昨年はここで最高の走りができたので、今年も大きな期待を持ってやって来た。そのことを考えると、今日は本当に悔しくて仕方がないよ。でもまだレースが終わったわけではないし、ポイントもまだそこにある。だからこれからチームと協力して作業を続け、明日の決勝までにマシンのフィーリング向上を目指す。そしてTech 3のホームレースで力強い走りを見せたいんだ」

Athinà Forward Yamaha
S・ブラドル選手談(予選16位/1分34秒575)

「フリープラクティス第4セッションで、今までとは違う解決法を試そうと思っていたが、雨が降り出して路面に水たまりができてきてしまった。ところがQP1ではまたドライに。そこでリアにソフト・コンパウンドのタイヤを履いたが、どうしてもそのアドバンテージをフル活用することができなかったんだ。明日の決勝はハード・コンパウンドをチョイス。ポイント獲得を目指していくよ」

L・バズ選手談(予選22位/1分35秒456)

「午前も午後も、プラクティス・セッションはとても好調だったんだ。そして決勝に備えていくつかの新しいものも試すことができた。第4セッションは路面コンディションが難しくて、初めはウエットだったのに少しずつドライへ。そのなかでもほとんどの時間帯で10位以内をキープし、絶好のタイミングでスリックに交換。これが功を奏し、ホームGPでファステスト・ラップを記録することができたんだ。ところが予選では残念ながら、ちょっとミスをしてしまい好調をキープすることができなかった。でもフィーリングはとても良いので、明日はポジションを挽回し、ポイント圏内を目指せると確信している」

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