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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 5月17日 フランス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第5戦フランスGP
■開催日:2015年5月15日(金)フリー走行総合結果
■開催地:フランス/ル・マン(4.180km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度 ■路面温度:25度

REPORT

ロレンソ好調で2番タイム

2週間前、スペインGPの翌日にヘレス・サーキットで行ったマシン・テストで好調をアピールしたMovistar Yamaha MotoGPのJ・ロレンソ。フランスはル・マンでも勢いをそのままに、フリープラクティス初日に2位獲得と健闘。チームメイトのV・ロッシは日曜日の決勝に向けてマシン・セッティングを重視し、6位で初日を終えた。

ロレンソは気温の低かった午前中のセッションでセッティングに集中。そのなかでも徐々にペースアップを図り、最終ラップに1分34秒301のベストタイムを記録して3位につけた。これでマシンのベースが仕上がり、午後からの第2セッションでは開始早々から1分33秒369に上げてトップに浮上。セッションのほとんどの時間帯でその座をキープしたが、終盤で2位に後退した。

一方のロッシは第1セッションで1分34秒570の7位。第2セッションでも少しずつペースを上げていき、終盤ではついにリズムをつかんで34秒台の壁を突破。最終的には1分33秒686のベストタイムで6位となった。この結果、ロレンソはトップにわずか0.190秒届かず総合2位。ロッシは0.507秒差の6位。

Tech 3のホームGPでスミスがトップ

Monster Yamaha Tech 3のB・スミスが、フリープラクティス第2セッションでトップタイムをマークする大活躍。明るい太陽に恵まれた午前中の第1セッションは1分34秒729で10位に留まっていたが、曇りがちとなった午後には、全19ラップ中18ラップ目で1分33秒179の好タイムを記録。ロレンソを0.190秒上回り、トップに浮上した。セッション終盤の第13コーナーで転倒があったが、この好結果にますますモチベーションが上がっている。

一方、チームメイトのP・エスパルガロは総合8位。第1セッションでは終盤までトップをキープしていたものの最終的には5位。1分34秒331のベストタイムは2位にわずか0.051秒差という接戦だった。第2セッションでも懸命に努力を続けて1分33秒903まで更新したが、終盤、さらにペースを上げようとしたところで転倒。幸い怪我はなかったが、それ以上のポジションアップはかなわなかった。結果にはつながらなかったが、好調ぶりを見せていたエスパルガロ。昨年の同大会では予選で2位を獲得しており、明日もその再現を狙う。

ブラドルがオープンクラスのトップと0.3秒差 

Athinà Forward YamahaのS・ブラドルとL・バズは、それぞれ15位と19位。ブラドルは電子制御システムにいくらか不具合が出たものの、J・ミラー(LCR・ホンダ)に続くオープンクラス2位。1分34秒543とベストタイムでミラーにコンマ3秒差と迫り、ポイント圏内の15位で初日を終えた。一方のバズは、モトGPクラスで初めてのホームレース。決勝に照準を合わせて両方のマシンでセッティングに取り組み、1分35秒台の壁にあとわずかと迫る1分35秒002を記録した。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'33.179
2 J・ロレンソ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'33.369
3 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'33.553
4 C・クラッチロー CWM LCR Honda Honda 1'33.652
5 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1'33.670
6 V・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha 1'33.686
7 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'33.725
8 P・エスパルガロ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'33.903
9 A・エスパルガロ Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1'33.944
10 Y・ヘルナンデス Pramac Racing Ducati 1'33.953
11 A・イアンノーネ Ducati Team Ducati 1'34.092
12 M・ビニャーレス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1'34.110
13 J・ミラー CWM LCR Honda Honda 1'34.253
14 S・レディング EG 0.0 Marc VDS Honda 1'34.371
15 S・ブラドル Athinà Forward Yamaha Yamaha 1'34.543
16 D・ペトルッチ Pramac Racing Ducati 1'34.568
17 N・ヘイデン Aspar MotoGP Team Honda 1'34.663
18 H・バルベラ Avintia Racing Ducati 1'34.745
19 L・バズ Athinà Forward Yamaha Yamaha 1'35.002
20 M・ディ・ミリオ Avintia Racing Ducati 1'35.067
21 K・アブラハム AB Motoracing Honda 1'35.090
22 A・バウティスタ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1'35.137
23 E・ラバティ Aspar MotoGP Team Honda 1'35.182
24 A・デ・アンジェリス Octo IodaRacing Team ART 1'35.802
25 M・メランドリ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1'36.056

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ロレンソ選手談(フリー走行総合2番手/1分33秒369) 

「フリープラクティス初日。第1セッションで3位、第2セッションで2位を獲得できたので順調と言っていいだろう。まだベストのセッティングに仕上がっているわけではないが、それでもここまでできたことは評価できる。マージンが残っているので、明日はもっとペースを上げていけるはず。セッティングについては、まだいろいろなタイプを試している段階。すべてが揃い、決勝でもペースが落ち過ぎないようなものにすることが重要だと思っている」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合6番手/1分33秒686)

「おもにタイヤのセッティングに取り組み、データ収集を行った。午前中のセッションはあまりうまくいかなかったけれど、午後になると少しずつ改善されてきて、最後にはラップタイムも上がりペースも良くなった。第1セクションと第3セクションがあまり速くなかったので、明日はこの部分に照準を合わせていきたい。でもマシンのフィーリング自体は悪くないし、やり方が間違っていなければ必ず上がってくると信じているよ。タイヤは2種類試し、やはりハード・コンパウンドのほうが気に入った。決勝でもこのオプションがいいと思うけれど、それはその日の気温とコンディションによるね」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ホルヘは好調なスタート。第1セッションからスピードも安定性も十分だった。バレンティーノのほうは第2セッションの最後にようやく、マシンに好感触を得ることができたようだ。それによってラップタイムも上がり、リズムもとても良くなった。課題はまだたくさん残っているが、明日はそれを克服して予選でさらに一歩、前進できると確信している。決勝で使うタイヤの選択については、もう少し時間が必要だが、日曜日に向けて正しい方向へと進んでいることは間違いない」

Monster Yamaha Tech 3
B・スミス選手談(フリー走行総合トップ/1分33秒179)

「絶好のスタートを切ることができた。Tech 3のホームGP、しかもモンスター・エナジーが冠スポンサーになっている今大会で、ウイーク初日にトップに立つことができて本当にうれしいよ。2週間前のヘレス・テストでチームも僕も最高の仕事ができた。フロントフォークと電子制御システムのセッティングが大いに前進していたんだ。そして今日も、走行開始早々から、どんどん調子が上がっていった。去年のこの大会ではかなり苦しんだので、それに比べたら格段にフィーリングが良くなっているよ。最後に転倒してしまったのは残念だったけれど、あれは僕のミスではなかったんだ。アレイクスが目の前で転倒し、それに気を取られて大回りになってしまってダートへ。さらに岩に乗り上げて転倒してしまった。このことは確かに残念だったけれど、そのことよりも、初日にトップに立てたことのほうが僕にとってはずっと大きい。明日以降ももっともっと頑張るよ」

P・エスパルガロ選手談(フリー走行総合8番手/1分33秒903)

「総合的に見れば順調なスタートだと言っていいと思う。午前中のセッションでは、早々からフィーリングが良くてペースも十分。第2セッションはリアに新品タイヤを履いてコースに出たが、マシンの挙動が午前中とは変わってしまったので苦労することになったんだ。それでも、セッション終盤になってタイヤを替えたら問題はすっかり解消。原因はよくわからないが、今シーズン、こうした問題は初めてではなくて、新品タイヤが前のものと同レベルの性能を発揮してくれないということがたまにあるんだ。また、それとは別に、セッション終盤のバック・ストレートで転倒してしまったことはとても残念。トップを獲得したブラッドリーとのギャップは気にしていないけれど、明日の午後は必ず、彼と一緒に上位につけていたいね」

Athinà Forward Yamaha
S・ブラドル選手談(フリー走行総合15番手/1分34秒543)

「ひたすらセッティングに集中した。その結果、オープンクラスで2番目になれたのでハッピー!電子制御システムでいくつか気になるところがあって、マシンの挙動が激しく悩まされた。でも明日の予選までには、もう少し良くなると確信しているよ。ペースはとてもいいと思うので、あとはマシンにもう少しソフトになってもらうことだけ…」

L・バズ選手談(フリー走行総合19番手/1分35秒002)

「手ごたえは十分。それに、久しぶりにル・マンを走ることができたので、なんだかとても感動的な気持ちになったんだ。2週間前にヘレスでマシン・テストを行っていて、今日は午前中のセッションから、それをさらに磨き上げていく作業。マシンのフィーリングはとても良かったんだけれど、これからもう少しペースを上げていけるように頑張らないと…。明日は必ず、また一歩前進するよ」

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