ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.17 10月26日 マレーシア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第17戦マレーシアGP
■開催日:2014年10月24日(金)1日目フリー走行、25日(土)予選、26日(日)決勝
CIRCUIT DATA
■開催地:マレーシア/セパン
■開設:1998年
■コース長:5.548km
■サーキットレコードラップ:2分01秒415(2013年:M・マルケス)
■サーキットベストラップ:2分00秒011(2013年:M・マルケス)
■2013年の優勝者:D・ペドロサ
REPORT
モビスター・ヤマハ・MotoGP、3連戦の最終ラウンドへ
ヤマハが表彰台を独占した前回のフィリップアイランドで、1-2フィニッシュを決めたモビスター・ヤマハ・MotoGP。今週末はセパン・インターナショナル・サーキットで開催される第17戦マレーシアGPに出場する。
前回優勝のV・ロッシは、ランキング2位獲得を目指して意気込み十分。セパン・サーキットは得意なコースのひとつで、通算6回の優勝を含めて合計9回の表彰台を獲得。2001年に500㏄クラスで初優勝し、2003年、2004年、2006年、2008年、2010年にも最高峰クラスでそれぞれ勝利をつかんでいる。
チームメイトのJ・ロレンソは、フィリップアイランドではタイヤの問題に苦しみながらもライバルたちを抑えて2位を獲得。今回のセパン・サーキットでは2012年に2位、2010年と2013年に3位を獲得して合計3回の表彰台に上っているが、未だ優勝経験はない。
セパン・インターナショナル・サーキットで初めてのグランプリが開催されたのは1999年。コース幅の広い高速コースとして知られ、そのなかに4つの低速コーナー、ふたつの長いストレート、合計10か所の中高速コーナーが設けられている。各セクションがそれぞれに異なる特徴を持つためマシン・セッティングには難しさもあるが、5.5kmのコース長や高温多湿の環境がテストコースに最も適していると言われている。身体的なコンディションをピークに保つことのできたライダーだけが、レース距離を走り切ることができるのだ。
COMMENT
V・ロッシ選手談
「MotoGPのコースとしては気温が高すぎるところはあるけれど、僕はこのセパン・サーキットがとても気に入っているんだ。ここではいつもいいレースができる。今シーズンはとくに好調なので、今回も好成績を狙っていきたい。チームのみんなとの関係もとてもうまくいっていて、そのおかげでいつも気分よく走ることができる。前回の優勝は本当にうれしい出来事だったんだけれど、それはおもに、僕らの仕事がとても順調だということを改めて確認できたことが大きかったんだ。今回も初日の金曜日からしっかり作業に取り組み、細かいところをひとつひとつ調整してセッティングを進めていく。マシンはこのところさらに改良されて好調をキープ。それが前回のヤマハの表彰台独占につながったというわけだ。3連戦の最後のレースとなる今回、僕はもちろん、もう一度、優勝を狙っていく。そしてランキング2位獲得を目指したい。最後の2戦は、ダニ、ホルヘと激しいバトルになりそうだ!」
J・ロレンソ選手談
「フィリップアイランドは大変なレースだった。決勝中にもいろいろな問題があったが、それでも僕らは、最終的に何とか表彰台を獲得することができた。セパンは素晴らしいコース。ヤマハのマシンに最も適しているとは言えないかもしれないけれど、オフシーズンのテストにはいつもここを使っているので、走り慣れているし良さは十分に分かっているんだ。ここではよく、天候不順によるコンディションの変化に翻弄されてしまう。でも仮に雨が降ったとしても、路面グリップはそれほど悪くはならないから不安はないよ。ランキング2位を狙っているので、今回も何としても力強い上位争いを展開したい。僕自身は心身ともにとてもいい状態にあるので、好レースを期待できると思う」
M・メレガリ、モビスター・ヤマハ・MotoGP、チームディレクター談
「3連戦の1回目と2回目で好調をキープし、今回はその最後のレースを迎える。前々回のもてぎではホルヘが、前回のフィリップアイランドではバレンティーノが優勝と素晴らしい成績だが、今回のマレーシアは3回のなかで最も厳しい戦いになると考えている。セパンではいつも暑さに苦しめられ、またそのレイアウトも特徴的で難しい。でもオフシーズンにテストをしているのでデータが豊富にあるし、何よりライダーたちがこのコースを気に入っているので、我々としては非常にポジティブに考えている。マシンは好調。今シーズンの新しいデータが、ラップタイムにどのように反映されるのか楽しみにしている。準備は整っている。シーズンも残り少なくなった今、これがとても重要なことなのだ」