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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.01 3月23日 カタール

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第1戦カタールGP
■開催日:2014年3月23日(日)決勝結果
■開催地:カタール/ロサイル・サーキット(5.380km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度 ■路面温度:18度
■PP: M・マルケス(1分54秒507/ホンダ)
■FL: A・バウティスタ(1分55秒575/ホンダ)

REPORT

ロッシが2位表彰台を獲得、ロレンソは転倒リタイア

モビスター・ヤマハ・MotoGPのV・ロッシが、2014シーズンの開幕戦で2位を獲得した。予選で10位に留まったロッシはグリッド4列目からのスタートだったが、スタート直後からハイペースで追い上げ、オープニング・ラップ終了時点で6位に浮上。その後もさらにペースを上げ、残り17ラップの第1コーナー進入でB・スミスをとらえて4位。さらにA・バウティスタもパスして3位に浮上した。次に視界にとらえたのがポール・シッターのM・マルケス。これを追って果敢に攻めている間にトップを走行していたS・ブラドルが転倒して戦列を離れたため、マルケスとロッシのふたりが自動的にひとつずつ順位を上げることとなった。その後、ロッシはマルケスを捉えてトップに浮上。しかしマルケスもあきらめず、その後もコンマ5秒以下の差で激しい接近戦が続くが、残り9ラップでマルケスがトップに再浮上。ロッシもまた離されずについていき、終盤の数ラップでは優勝をかけて何度もしかけ、残り2ラップの第4コーナーで一度前に出たものの、すぐに抜き返されてマルケスが先にゴール。ロッシは0.259秒差で2位となった。この結果、ロッシは20ポイントを獲得してランキング2位につけた。

チームメイトのJ・ロレンソは、オープニング・ラップで転倒、リタイアとなってしまった。グリッド5位の位置からいつものように好スタートを切り、ホールショットを奪ったロレンソだが、タイヤが暖まっていなかったため、コーナーをいくつか抜けたところで転倒を喫した。幸い怪我はなく、次のオースティンに向けて準備を開始する。

モンスター・ヤマハ・テック 3のB・スミスとP・エスパルガロは、ともにリタイアとなった。スミスは19ラップ目、表彰台争いを展開しながら転倒。エスパルガロは18ラップ目にマシンに不具合が出たためリタイアした。

MotoGPで自己最高の予選3位を獲得してフロントロウからスタートしたスミス。序盤は3位につけ、さらにトップを狙って果敢に攻めながら安定したリズムをつかんでいった。そのまま上位をキープし、いよいよ勝負をかけようとした19ラップ目、第6コーナーでフロントが流れ転倒リタイアとなった。

一方のエスパルガロ。オフシーズンから昨日の予選まで順調な仕上がりを見せいたが、決勝では不運にもその成果を実らせることができなかった。決勝スタートから10位以内につけ、ペースをつかんで好調な走りを続けたエスパルガロは、その後2台を抜いて8位へ浮上。ところが18ラップ目、ゴールまであと4ラップというところでギアボックスに不具合が出てリタイアを余儀なくされてしまった。

NGMフォワード・レーシングのA・エスパルガロがMotoGPデビュー戦で4位獲得の快挙。チームメイトのC・エドワーズも、終始グリップのフィーリングに悩まされながらも健闘して9位を獲得した。ふたりのこの好成績により合計20ポイントを獲得し、コンストラクターズ・ランキングで3位、チーム・ランキングで4位につけている。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 42'40.561
2 V・ロッシ Movistar Yamaha MotoGP Yamaha +0.259
3 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda +3.370
4 A・エスパルガロ NGM Forward Racing Yamaha +11.623
5 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati +12.159
6 C・クラッチロー Ducati Team Ducati +28.526
7 S・レディング GO&FUN Honda Gresini Honda +32.593
8 N・ヘイデン Drive M7 Aspar Honda +32.628
9 C・エドワーズ NGM Forward Racing Yamaha +39.547
10 A・イアンノーネ Pramac Racing Ducati +43.360
11 青山博一 Drive M7 Aspar Honda +46.595
12 Y・ヘルナンデス Energy T.I. Pramac Racing Ducati +46.688
13 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Honda +50.581
14 D・ペトルッチ IodaRacing Project ART +1'03.127
15 B・パークス Paul Bird Motorsport PBM +1'14.386
16 M・ラバティ Paul Bird Motorsport PBM +1'32.593
17 M・ディ・ミリオ Avintia Racing Avintia +1'36.085

LAP CHART

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 M・マルケス Honda 25
2 V・ロッシ Yamaha 20
3 D・ペドロサ Honda 16
4 A・エスパルガロ Yamaha 13
5 A・ドビツィオーゾ Ducati 11
6 C・クラッチロー Ducati 10
9 C・エドワーズ Yamaha 7

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Honda 25
2 Yamaha 20
3 Forward Yamaha 13
4 Ducati 11
5 ART 2
6 PBM 1

COMMENT

V・ロッシ選手談(2位)

「ハッピーだけど、ちょっと悔しい。だって優勝できなかったんだから…。マルクはとても強くて、彼とのバトルを最後までエンジョイできた。今日は初めからとても楽しくて、グリッド後方からのスタートだったから序盤はリスクをおかしてペースアップ。でもミスは何もなかった。終盤はマルクとのゲーム。でも結局は彼のほうが強かったから彼が勝ったということなんだ。今日のレースはまるで、10年前のレースのよう。みんなの力が拮抗していて、ミスがあったり、はらんだり…。これはきっとドルナのグッド・アイディアのおかげだと思う。ヤマハはカタールでいつも好調。僕もこの決勝のためにプラクティスで頑張ってきたので、支えてくれたチームに感謝するよ。シーズンをこのような形でスタートできてとてもうれしく、これからもこの調子をキープできるよう頑張りたい。ホルヘのほうは、いつもレース序盤が素晴らしい選手だから、今日は何が起こってしまったのか、僕にもまったくわからないんだ」

J・ロレンソ選手談(DNF)

「僕のミスだ。こんなミスをしたのは本当に久しぶりだった。でも人間は完璧ではないから、ときにこういうこともあるんだ…。タイヤが去年のものと変ったし、路面温度も低かった。このような状況を考慮せず、前後とも暖まる前にハイスピードでコーナーに飛び込んでしまった。マルクやバレンティーノ、ダニにポイントで大きく離されてしまったのが残念だ。バレンティーノがヤマハの強さを証明してくれたし、シーズンはまだ始まったばかりだから、焦らずに次に賭けるよ」

M・メレガリ、モビスター・ヤマハ・MotoGP、チームディレクター談

「今日のレースは明暗を分けた。ホルヘはトップ走行中に転倒。彼はいつものように序盤から激しくプッシュし、それがミスにつながった。バレンティーノのほうは4列目から絶好のスタート。表彰台は難しいと思っていたが、何度も見事なパスを繰り返して不可能を可能にしてしまった。優勝も決して無理なことではなかったと思っているが、2位も十分に素晴らしい。重要なことは、一歩一歩、前へ進み、プラクティス初日にあったトップとのギャップを大幅に縮めることができたということだ。あきらめずに頑張ってきたからこそ、この結果につながったのだ」

W・ズィーレンベルグ、モビスター・ヤマハ・MotoGP、チームマネジャー談

「プラクティスを重ねて、ようやくペースが上がってきたところだっただけにホルヘにとっては残念な結果。好スタートを狙っていたが、路面が滑りやすい状態であることはわかっていたので、やり過ぎは禁物だった。ホルヘはバウティスタやブラドル同様、突然にフロントから転倒した。このことからもわかるように、ここは非常にトリッキーなコースで、彼もまたその罠にはまってしまったということだ。しかし後悔ばかりしても仕方がない。問題が起きたとしても、我々にはそれを解決できる能力がある。良い面を見つけて、前を向いて行く」

B・スミス選手談(DNF)

「この日のために準備し、すべてをかけて戦っていただけに、シーズンのオープニングでこのような結果になったことは非常に残念。マシンのフィーリングはとても良かったが、トップに追いつくにはまだ足りないような状態だった。それでも残りが5,6ラップになったときに、やはりトライしようと決意したんだ。残念ながら、そのときに転倒してしまった。金曜日にもビッグ・クラッシュがあり、それを一所懸命、直してくれたチームスタッフたちに心から感謝している。今、もう一度、気持ちを引き締め直して、新たな自信とともに次のオースティンへ向かう。そして今度こそ好成績につなげたい」

P・エスパルガロ選手談(DNF)

「バッドラックだとは言えないんだ…。決してすべてがベストの状態で臨んでいたわけではなくて、肩の怪我がまだ完全に治ったわけではないし、金曜日の転倒でちょっと自信を失ったところもあったしね…。でも怪我を悪化させずにすんだことは不幸中の幸い。そして、チームのみんなが懸命に僕を支えて、自信を取り戻させてくれたんだ。MotoGPデビューで6位入賞を目指していたところだったから、今日のことは確かに残念だけれど、それまではとてもいい走りができていたので満足しているよ。問題が出るまではトップからわずか8秒の差。そしてドビツィオーゾやアレイシに追いつこうとしていたんだからね。このこと自体は、自分で考えていた以上のパフォーマンスなんだ。このあとはちょっと休んで、次のオースティンでは必ず100%の力を出し切れるよう頑張るよ」

H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック 3、チームマネジャー談

「今回は残念な結果に終わってしまった。ブラッドリーは予選で良い位置を獲得し、決勝でも積極的にペースを上げて上位を走っていた。昨日までと同様、素晴らしい仕事を続けていたのだ。転倒は残念なことだったが、その結果とは別に、フロントロウ獲得や5位以内キープなど良いところもたくさんあったと思う。ポルのほうは非常に残念で、申し訳なく思っている。怪我のこともあって完璧な状態でないなか、彼はウイークを通じて懸命に挑戦し続けた。どうやらギアボックスに問題があったようだが、もしもこのようなテクニカル・トラブルがなかったとしたら、8位獲得は間違いなかっただろう。ここまでの皆の苦労を考えると、チームとしてノーポイントに終わったことは非常に残念。次でのリベンジに賭けたい」

A・エスパルガロ選手談(4位)

「僕自身はもちろん、チームのためにもうれしい結果になったと思う。昨日は2度もミスをおかしてしまい、決勝は厳しい状況になった。グリッド3列目からのスタートで、フルタンク状態の序盤にストレートのスピードで勝る2台のドゥカティをパスするのに手間取ってしまった。再びミスをするようなことはしたくなかったから、初めから激しくプッシュしないよう気持ちを抑えた。根気強く好機を待って、ようやくパスすることができたよ。上位と互角に戦えるだけの力があると思うので少し悔しかったけれど、結果、チームとしてもランキング4位につけることができたのだから満足しなければいけないだろうね。チームと、チームメイトのコーリンに感謝している。昨日の予選で完全に壊れてしまった僕のマシンを修復するために、一部のパーツをまわしてくれたんだ」

C・エドワーズ選手談(9位)

「序盤からずっとグリップに悩まされて、自分のレースができなかった。課題はいつも同じで、マシンの向き替えができないことだった。チームと協力しながら改善策を見つけていく。必ずそれができると確信しているよ。チームとしては、多くのポイントを獲得できて良かったと思う。次はテキサスでのホーム・レースになるので、楽しみにしている」

津谷晃司、MS開発部 モトGPプロジェクトリーダー談

「残念ながらホルヘとスミスは転倒リタイヤ、MotoGP初レースとなったポルはメカニカルトラブルでリタイヤとなってしまい、幸先の良いスタートとはいきませんでした。そんな中でバレンティーノは最後までトップ争いを繰り広げ、今年のマシンの進歩を証明してくれました。初戦のナイトレースでスタッフの疲労も限界の状態ではありましたが、一旦身体を休めて、次戦アメリカズGPに向けて立直しを図り、みな様のご期待に応えられるようがんばりますので、引続きご支援・ご声援をよろしくお願いします」

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