ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.04 5月4日 スペイン
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第4戦スペインGP
■開催日:2014年5月2日(金)フリー走行、3日(土)予選、4日(日)決勝
■開催地:へレス/スペイン
CIRCUIT DATA
■開設:1986年
■コース長:4.423km
■サーキットレコードラップ:1分39秒565(2013年:J・ロレンソ)
■サーキットベストラップ:1分38秒189(2008年:J・ロレンソ)
■2013年の優勝者:D・ペドロサ
REPORT
いよいよヨーロッパ・ラウンドがスタート
カタール、北米、南米と長い旅を終え、MotoGPがようやくヨーロッパへ戻ってくる。しかも前回のアルゼンチンからインターバルをおかず、2週連続のレース出場となるため、モビスター・ヤマハ・MotoGPはスペイン南部にあるヘレス・サーキットへ直接移動する。
V・ロッシにとっては最も相性の良いコースのひとつで、最高峰クラスで6回、125ccクラスと250ccクラスでも1回ずつ優勝を飾っている。昨年は僅差で表彰台を逃す4位だった。
チームメイトのJ・ロレンソは慣れ親しんだホームコースでのレースを非常に楽しみにしている。2006年と2007年に250ccクラスで、2010年と2011年にMotoGPでそれぞれ優勝。2012年はコンマ9秒差の2位、2013年は3位と表彰台を守り続けてきた。
ヘレス・サーキットは1986年に建設され、その1年後にグランプリを初開催。全長4.423kmの自然の円形競技場は毎年、熱狂的なMotoGPファンで埋め尽くされる。素早い向き換えが要求されるコーナーが最大の特徴となっていて、ハードブレーキングの個所はあまり多くない。
COMMENT
V・ロッシ選手談
「ヘレスはシーズンのなかで最も特別な、そして重要なレース。コースは素晴らしいし、大勢のファンも集まってくれる。だから僕らももっともっと調子を上げ、表彰台を狙っていきたい。でもそのためには、やらなければならないことがたくさんある。マシン自体はとてもいいんだけれど、ホンダ勢と戦うためには、いくつかのウイーク・ポイントを改善していかなければならない」
J・ロレンソ選手談
「ようやくヨーロッパへ戻ることができる。先週は今季初めての表彰台を獲得し、その勢いのままホームコースへ戻ることができるので、より一層楽しみになっている。開幕戦から2回続けて苦しい展開になってしまっただけに、アルゼンチンでの表彰台は心に染み入るような感激だったんだ。ヘレスのコースは、そのコースレイアウトだけでなくレースの雰囲気も最高に素晴らしい。例年ならヤマハ勢が多く活躍できるんだけれど、今年はカタールで見たようにホンダ勢の調子がいいので、相当、厳しい戦いになると思う。僕は身体のコンディションをもう少し上げていくことと、マシンをできる限りベストの状態に持っていくこと。そして根気よく機が熟すのを待つだけだ。アルゼンチンでの好成績が僕に元気と自信を与えてくれたので、今回のヘレスも上位を目指して最大限プッシュしていくよ!」
M・メレガリ、モビスター・ヤマハ・MotoGP、チームディレクター談
「南米での出来事は、我々にとってまさにアドベンチャーだった。ホルヘは開幕から2回続けて苦戦したあと、ようやく今季初の表彰台を獲得。バレンティーノのほうは4位でランキング3位をキープした。ふたりともベストの状態にあって、今回もフリープラクティスが始まる金曜日から好調な走りができると確信している。アルゼンチンからスペインまでは長い道のりで疲れもあるが、初日から100%の状態で臨むことがチームとライダーのプロフェッショナリズムの証になるだろう。バレンティーノもホルヘも、ヘレスの表彰台の常連だ。今年もその伝統を引き継ぐべくベストを尽くして臨む」