ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 4月13日 アメリカズ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第2戦アメリカズGP
■開催日:2014年4月11日(金)フリー走行、12日(土)予選、13日(日)決勝
■開催地:テキサス州/アメリカズ
CIRCUIT DATA
■コース長:5.513 km
■サーキットレコードラップ:2分04秒242(2013年:M・マルケス)
■サーキットベストラップ:2分03秒021(2013年:M・マルケス)
■2013年の優勝者:M・マルケス
REPORT
アメリカズGP出場に向けテキサスへ
カタールGPから2週間、モビスター・ヤマハ・MotoGPは4月13日に開催される第2戦出場のためアメリカはオースティンへ向けて出発。
2014シーズンはまだ始まったばかりだが、第1戦のロサイル・サーキットでは早くも激しい熱戦が展開されて多くのドラマが生まれた。そして次はサーキット・オブ・ジ・アメリカズ、COTAの番だ。
前回のカタールではV・ロッシが大活躍。10番グリッドから絶好のスタートを切り、するすると順位を上げるとM・マルケス(ホンダ)に追いついてトップ争いを展開。最終的にはわずかに及ばず、0.259秒差で2位を獲得した。今回のCOTAでもこの勢いをキープし、昨年の6位からポジションアップを目指す。
一方、チームメイトのJ・ロレンソにとっては、苦しいシーズンのスタートとなった。いつもどおりに真っ先に飛び出してトップに立ったが、1周目で転倒。今回は、昨年3位を獲得しているCOTAでそのリベンジを狙う。
COTAは2012年に建設された全長5.513km、左回りのコースで、高速ストレートとタイトなヘアピンが混在する。左コーナーが11、右コーナーが9、合計20のコーナーを持ち、最長ストレートは1,200mに及ぶ。その特徴は典型的なヤマハ・サーキットということはできないが、昨年のデータを活用することでYZR-M1は力を発揮するだろう。
COMMENT
V・ロッシ選手談
「オースティンを心から楽しみにしているよ。前回のカタールでは好成績を獲得することができて、最高のシーズンをスタートできたけれど、今は確実性が必要。昨年はオースティンでシーズン最悪のレースをしてしまったので、今年の僕は、どのコースでもしっかり走れることを確認したい。だからこそオースティンでの好成績が、僕やヤマハにとって重要なんだ。それによって、これまでやってきたことが正しかったことを証明できるからね。ベストを尽くし、カタールと同じように楽しみたい」
J・ロレンソ選手談
「カタールが残念な結果に終わってしまったので、今回のオースティンで好成績を獲得し、ロサイルでの出来事を早く忘れてしまいたい。昨年はコースレイアウトやグリップ不足に苦労したけれど、最終的には決勝で良い走りができた。今年は新型シームレス・ギアボックスが投入されてシャシーも改善され、マシンが大きく前進しているので、昨年よりもペースを上げることができるだろう。そして僕自身も体調は100%の状態。これなら勝利を狙っていけるだろう」
M・メレガリ、モビスター・ヤマハ・MotoGP、チーム・ディレクター談
「チームの全員が次のオースティンが始まる金曜日を心待ちにしている。昨年は、マシンテストは行ったもののレースは初めてで、レースデータがない状態だったためかなり苦労した。今年はマシンが大幅に改善されていて、とくに昨年のオースティンで問題になった加速と減速が良くなっている。昨シーズン中盤にシームレス・ギアボックスを導入し、それによってマシンの加速性能が向上。またシーズンオフの間に、バレンティーノについては電子制御システムを使用してブレーキングも改善されている。昨年同様、初日はグリップ不足に悩まされるだろうが、路面のグリップ・レベルが上がるにつれて、セッションごとに調子が上がってくるだろう。バレンティーノは今回も好調な勢いをキープしてくれるに違いない。ホルヘは、今回が開幕戦だと思って優勝候補のひとりとして戦う」