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全日本トライアル選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。

Rd.02 4月23日 熊本・山鹿

RACE DATA

全日本トライアル選手権 第2戦熊本・山鹿大会
■開催日:2023年4月23日
■開催地:熊本県・矢谷渓谷キャンプ場
■観客:800人
■気温:22度
■天候:晴れ
■競技:10セクション×2ラップ+SS-2セクション
■持ち時間:4時間30分(10セクション×2ラップ)
■最多クリーン数:氏川政哉(ホンダ)/13

REPORT

黒山がTY-E 2.1と今季最高の4位を獲得、野崎は5位

全日本トライアル選手権シリーズの第2戦熊本・山鹿大会は今年も熊本県の矢谷渓谷キャンプ場で開催され、好天気に恵まれて多くの観客を集めて行われた。最高峰の国際A級スーパークラスにYAMAHA FACTORY RACING TEAMから参戦する#2黒山健一は、今季から電動トライアルバイク「TY-E 2.1」で参戦、デビュー戦は5位を獲得した。また、「Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA」の#4野崎史高選手は今年もエンジン車の「TYS250Fi」で参戦、開幕戦は3位表彰台をゲット。両者とも、さらなる上を目指して今季2戦目に挑んだ。

国際A級スーパークラスには16名が出走、4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名だけがより難易度が高くて見ごたえがある2つのスペシャル・セクション(SS)にトライする。自然あふれるキャンプ場に用意されたセクションは、渓流沿いにある大岩や谷間の急斜面などを利用した、ダイナミックで難易度の高い設定。当日は気温23度、新緑の中、木陰も多く過ごしやすい場所での戦いにもなった。

黒山は前回の開幕戦では前半の1ラップ目終了時点で2番手につけ、トップとはわずか1点差、後半の2ラップ目は不慣れな雨で減点を増やして5位となったが、3位&4位(同点)とはわずか1点差という僅差での5位。しかもクリーン数は3・4位を大きく上回り、デビュー戦から表彰台も狙える可能性を示していた。このように大きな注目を集めた「TY-E 2.1」も2レース目とあってライダーとの進歩も大きく、さらに気合の入った熱い走りで今回も大観衆を沸かせる走りを見せつけた。

競技前半の1ラップ目から圧倒的な走破性を見せた黒山は、第9セクション終了時点までは減点11と、2番手の小川友幸(ホンダ/減点13)や氏川政哉(ホンダ/減点21)らをリードしていた。ところが、第10セクションの岩場で黒山は失敗して減点5を加算(計16点)、ここを減点1で切り抜けた小川(計14)の逆転を許すこととなった。とはいえ1ラップ目終了時点でトップの小川(友)に対し、黒山は2点差で2番手につける堂々の戦いぶり。だが、1ラップ目3番手は柴田暁(TRRS/計18点)、4番手は氏川(計23点)、5番手は野崎(計25点)と続いており、まだまだ予断は許されない状況だった。

2ラップ目は、多くのトップライダーたちが1ラップ目よりも減点を減らしていき、とくに第9・10セクションでの追い上げが目立った。2ラップ目だけに限った減点で言えば、小川(友)12点がトップで以下、野崎14点、柴田と氏川が15点。黒山は第9・10セクションでの減点5が響き、減点25を加算。2ラップ目終了時点の順位は、小川(計26点)、柴田(計33点)、氏川(計38点)、野崎(計39点)、黒山(計41点)。野崎が4番手に浮上する一方、黒山は5番手に後退する結果となっていた。

迎えたSSの1つ目は、大岩がゴロゴロした渓流沿いの岩場を上がっていくもので、観客は吊り橋の上からも観戦するなどセクションの周囲に鈴なりになっていた。また、SSの2つ目は、1つ目のセクションに巨大岩の上り下りなどを加えてより難易度の高い設定となっていた。このSSの2セクションに限って言えば、氏川がただ一人、2つともクリーン(減点0)で走破。ついで黒山と久岡孝二(ホンダ)が、それぞれ足着き1回のみの減点1(計2点)で突破して見せた。ここで小川(友)は減点5と減点1となったが優勝、氏川が柴田を逆転して2位。柴田は減点5と減点3で3位。黒山が土壇場の追い上げで今季最高の4位を獲得、電動トライアルバイク「TY-E 2.1」で開幕戦よりも1つ順位を上げる結果となった。野崎はSSでの連続減点5が響き、5位。

次回第3戦・関東大会は6月4日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われる。その前には、トライアル世界選手権第3戦日本GPが5月20・21日、同じく栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催される。

RESULT

RIDERS RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

黒山健一選手談(4位)

「全日本トライアル九州大会、無事に終了しました。4位という結果で、ちょっと悔しいところもありましたが、僕としては開幕戦より1つ順位を上げることができたし、内容としても電気バイクならではの良いところも悪いところもたくさんありましたので、それを明確に出すことができて、非常に良かったと思います。今回、5位から4位へと上がってきましたので、次の第3戦関東大会までは時間がありますし、次回は3位以上をめざして頑張りたいと思いますので、皆さん応援をよろしくお願いします」

佐藤美之監督談

「開幕戦は5位でしたが、今回は4位と、今年は目標通りに1つ1つステップを踏みながらチャンピオンを目指していく中で、まず1つ目標が達成できたことは良かったなと思います。ただ一方で、1ラップ目においては1位・2位という位置にいながら、2ラップ目に順位を下げてしまったことは、やはり我々チームとしてもマシンの仕上げ方に足りない部分があると思いますので、その課題をまた次回の第3戦までにクリアし、体現していけるように頑張りますので、また皆さん応援よろしくお願いします」

Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA

野崎史高選手談(5位)

「応援ありがとうございました。第2戦は最悪な結果に終わってしまいました。僅差ではある5位という感じでしたが、僅差でも負けは負けで何も変わりはないので、全くもって最悪な結果です。走り自体は1ラップ目はちょっと悪かったかなという形で、2ラップ目は挽回できたつもりでしたが、1ラップ目の結果を巻き返せるほどではなかったので。気持ちを切り替えて、第3戦以降は優勝のみめざして頑張りますので、また応援よろしくお願いいたします」

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