全日本ロードレース選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。
Rd.07 10月24-25日 MFJ-GP三重
RACE DATA
■大会名称:全日本ロードレース選手権 第7戦 第58回MFJグランプリスーパーバイクレース in 鈴鹿
■開催日:2026年10月24日(土)・25日(日)
■会場:鈴鹿サーキット(5,821 km)
■開催日:2026年10月24日(土)
JSB1000 レース1
■周回数:14周 ■天候:曇り ■コース: ウエット
■PP:長島 哲太(2分16秒352/ホンダ)
■FL:水野 涼(2分15秒363/ドゥカティ)
■開催日:2026年10月25日(日)
JSB1000 レース2
■周回数:12周 ■天候:雨 ■コース:ウエット
■PP:長島 哲太(2分17秒008/ホンダ)
■FL:中須賀 克行(2分16秒571/ヤマハ)
ST1000
■周回数:10周 ■天候:雨 ■コース: ウエット
■PP:鳥羽 海渡(2分19秒713/BMW)
■FL:羽田 太河(2分20秒397/ホンダ)
ST600
■周回数:8周 ■天候:雨 ■コース:ウエット
■PP:高橋 匠(2分24秒650/ヤマハ)
■FL:長尾 健吾(2分24秒424/ヤマハ)
REPORT
JSB1000 レース1
予選4番手スタートの中須賀克行は難しいウエットコンディションの中で2位表彰台に立つ
雨はほぼ止んだものの、コースコンディションはウエットという難しい状況の中、レース中の自己ベストタイムを更新し続けたYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行は、レース中盤以降で2番手を走る長島哲太(ホンダ)を追い詰め、そして抜き去ると2位表彰台に立った。
10月23日(金)、ドライ路面で行われた走行で、中須賀は2分4秒016という鈴鹿サーキットでの自己ベストタイムを更新。チーム関係者によれば、「アタックしている時に遅いライダーに引っ掛かってのもので、3秒台に入っていた可能性もある」とのことで、順調な仕上がりを見せていた。
24日の予選は完全ウエットとなり、ベストタイムによるレース1は4番手スタート、セカンドベストでのレース2は5番手と、両レースともに2列目からのスタートとなった。
レース1は、予選終了後の午後に行われ、雨はほぼ止んだものの路面は完全ウエット。スタートで一つポジションを下げて5番手でオープニングラップを終えた中須賀だったが、その後、3番手を走行する高橋巧(ホンダ)がジャンプスタートのためにペナルティが科さられてポジションダウン。さらにオープニングラップでは浦本修充(BMW)が転倒するなど波乱の幕開けとなった。
その後、高橋がペナルティ消化のためにピットロードに入ると、中須賀は4番手に上がる。さらに6周目には國井勇輝(ホンダ)をパスして3番手に浮上した。
この時、2番手を走っていた長島とのタイム差は1秒5。残り周回数は8周となっており、逆転できるかは微妙な状況だったが、10周目には長島選手とのタイム差を0.103秒差とし、11周目には逆転に成功。この段階でトップを行く水野涼(ドカティ)との差は約7秒あり、追いつくことはできなかったが、その後も中須賀はレース中の自己ベストを更新するなど長島を引き離して2位でゴール、最後の大会、一つ目のレースで表彰台を獲得した。
JSB1000 レース2
中須賀克行が今シーズンの最終レースを優勝で締めくくり、JSB1000で通算95勝を挙げる
前日のレース1に続いてコンディションはウエット。しかし、雨は降ったり止んだりを繰り返し、さらに東コースと西コースのコンディションが異なるなど、レース1よりも難しさを増した。こうした中、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀は、12周に減周されたレースの11周目にトップに立つとそのままチェッカー。JSB1000で通算95勝を挙げるとともに自身の現役最後のレースを優勝という形で締めくくった。
予定されていた周回数から4周減周の12周で争われることになったレース2。5番グリッドからスタートを切った中須賀はオープニングラップで3番手にポジションを上げる。そして2周目には高橋巧(ホンダ)に抜かれて4番手となるが、3周目に國井勇輝(ホンダ)をパスして再び3番手に浮上する。
3周目以降は水野涼(ドカティ)を先頭に高橋、中須賀がトップグループを形成。7周目に高橋がトップに立ち、水野、中須賀が続き、8周目には中須賀が水野を攻略して2番手に上がる。
この段階でトップ高橋と2番手の中須賀との間には1秒127差があったが、中須賀はその差を徐々に詰めると、10周目にその差は0.066秒差となり、11周目にいよいよ中須賀がトップの座を奪う。
その後、中須賀は高橋をジワリと引き離すと、2025年のシリーズ第6戦岡山国際以来の優勝を遂げ、JSB1000で通算95勝を記録。中須賀にとっては、250ccを戦っていた時代に1勝(2004年/ヤマハTZ250)、鈴鹿8耐で4連勝(2015年から2018年)しており、生涯成績を通算100勝とした。なお、中須賀はレース中のファステストラップ2分16秒571を記録している。
ST1000
井手翔太は転倒で2026年の最終戦を終える
レースディレイで2周減周の10周で争われることになったST1000。5番グリッドからスタートしたAKENO SPEED.RC KOSHIENの井手翔太は、オープニングラップこそ5番手で戻って来るが、2周目には豊島怜(ホンダ)に先行を許してしまう。しかし、3周目に井手は一気にペースを上げると、豊島選手、鳥羽海渡(BMW)らをパスして一気に3番手に浮上する。ところが6周目、井手は転倒を喫してしまい、ここでリタイアとなり、シーズンを終えることとなった。
JSB1000 RESULT Race.1
JSB1000 RESULT Race.2
ST1000 RESULT Race.1
ST600 RESULT Race.1
JSB1000 RIDERS RANKING
ST1000 RIDERS RANKING
ST600 RIDERS RANKING
COMMENT
JSB1000 レース1
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(2位)
「いろいろな意味で緊張したレースウイークを過ごしています。今回のレースはウエットコンディションとなり、前回の岡山国際での雨のレースでは自分のミスで転倒しているので、最低でも表彰台に立つことを心がけて走りました。今回は多くの実力のあるライダーが参戦していて、レベルもいつも以上に上がっていますが、いい形でレースができたし、楽しんでレースを戦うことができました。3位に上がった時、2位の長島選手との距離と残りの周回数から、逆転は難しいかもしれないとも思いましたが、うまく2位に上がれてよかったです。明日のレースも、みんなでいいレースをしたいと思っています」
吉川和多留監督
「今シーズンの最終戦ということで、中須賀選手は少し固くなっているようでしたが、レースでは落ち着いて、しっかりとポジションを上げていくことができ、今あるベストを出して戦ってくれました。明日はいよいよ最終レースになりますが、我々チームスタッフは、いつも通りに粛々と作業をこなし、最高の状態で中須賀選手を送り出したいと思っています。みなさんには、最高の応援を送っていただけると幸いです」
JSB1000 レース2
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(優勝)
今回は現役最後のレースで、スターティンググリッドに多くのライダーが言葉をかけに来てくれて動揺したけれど、持てる力を最大限に引き出そうといつも以上に集中することができました。しかし、強豪ライバルが多く、路面コンディションも難しくて、チェッカーを受けるまで気が抜けませんでした。今大会でも、本当に多くのファンの方から声をかけていただき、そうした応援を力に変えることができたし、最高のレースで現役を終えることができました。これまで、応援していただき本当にありがとうございました。
吉川和多留監督
「中須賀選手は本当にすごいライダーであることを再認識させられました。チームとしては、気持ちよく走ってもらえるように送り出すことができましたが、ウエットによる難しいコンディションで、現役最後のレースであることも含めてプレッシャーは想像以上だったと思いますが、今シーズン、苦しみ抜いてきたことがまるで嘘のような、完璧なレース展開で優勝を遂げてくれました。
今は、本当にホッとしているし、改めてすごいライダーであることを痛感しています。私も元レーシングライダーですが、中須賀選手は本当にいいレーシングライダー人生を送れたと思います。
チームとして目標だったチャンピオンは獲れませんでしたが、最後のレースを優勝で締めくくることができ、応援していただいたスポンサーの皆さま、ファンの皆さまには本当に感謝しています。今シーズンも応援ありがとうございました」

























