全日本ロードレース選手権
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Rd.03 5月13日 オートポリス
RACE DATA
■大会名称:MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE 2018
■カテゴリ:JSB1000
■開催日:2018年5月13日(日)
■会場:オートポリスサーキット(4.674km)
■周回数:15周 ■天候:雨 ■気温:16度 ■コース:ウェット
■PP:中須賀克行(1分46秒909/Yamaha)
■FL:松﨑 克哉 (1分52秒984/Kwasaki)
REPORT
レコードタイムでポールポジション獲得の中須賀
レースでは天候に翻弄され9位。野左根は13位でゴール
ドライ路面で行われた予選で驚異的とも言える1分46秒909を叩き出してポールポジションを獲得したYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行。決勝レースは朝から雨が降り続き、さらにサーキットは厚い霧に包まれるなどタイムスケジュールは大幅に変更された。そして、まさに霧の合間を縫う形で15周に減算されたレースが始まり、中須賀がホールショットを奪う。すぐに高橋巧(ホンダ)がトップに立つも、第2ヘアピンで中須賀が再び首位を奪い返すとレースを主導する。
その後トップは中須賀、高橋巧、渡辺一樹(スズキ)の間で争われるが、しばらくして状況が大きく変わり始める。路面がハーフウエットからドライへ変化し、中須賀を始めレインタイヤを装着する上位3人のラップタイムは、徐々に落ち始めてしまう。代わってドライ用スリックタイヤを装着する渡辺一馬(カワサキ)、松﨑克哉(カワサキ)、高橋裕紀(ホンダ)が激しい追い上げを開始。レース終盤で渡辺一馬が首位に立つとそのままゴールし、2位に松﨑、3位は高橋裕紀となった。
中須賀はレース終盤、我慢のレースに徹して9位でチェッカー。レインタイヤを装着する野左根航汰もタイムを上げることができずに13位でレースを終了。また、YAMALUBE RACING TEAMの前田恵助はスタート直後からレインタイヤでのマシンコントロールに苦しみながら23位でチェッカーを受けた。
JSB1000 RESULT Race.1
JSB1000 RIDERS RANKING
COMMENT
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(9位)
「今回のレース結果は、仕方がないという感じです。霧や雨でタイムスケジュールが変更になり、レース直前には雨が強まるシーンもあったので、厚い雲に覆われた空を見たら、スリックタイヤを選択することはあり得ませんでした。結果的に雨は降らず路面は乾く方向で、レース中盤以降、レインタイヤでは転倒のリスクが高まったことから、まずは少しでも多くポイントを獲得することに考えを切り替えました。自分のコンディションやマシンの調子は、予選で1分46秒909というニューレコードをマークできたように、とてもいい状態にあるので、次のスポーツランドSUGOでは再び勝利を目指してがんばります」
野左根航汰選手(13位)
「ウエットコンディションと読んでレインタイヤで出走しましたが、路面は乾く方向で、まったくレースになりませんでした。転倒しないように最大の注意を払って走り続けるのが精一杯でした。次のスポーツランドSUGOは事前テストがあるので、ここでいろいろなことを試して、いい結果につなげたいと思っています」
吉川和多留監督
「天気が読み切れなかったと言えばそれまでですが、チャンピオン獲得を目指すチームとしては、この状況でスリックタイヤの選択肢はありませんでした。結果自体は芳しくありませんでしたが、土曜日の予選では中須賀選手がスーパーラップを記録してポールポジションを獲得していますし、野左根選手も順調に仕上がってきているので、流れとしてはまったく問題ありません。オートポリスは、9月にもう一度レースがあるので、ここできっちり巻き返したいと思います。好結果を残すことはできませんでしたが、悪天候のなか、サーキットで応援していただいたファンのみなさまをはじめ、サポートくださった関係者のみなさまに感謝しております。ありがとうございました」
YAMALUBE RACING TEAM
前田恵助選手(23位)
「タイヤチョイスをミスしてしまいました。本来はスリックタイヤも考慮に入れるべきで、実際にスリックかもしれないと思ったのですが、路面は所々濡れている箇所があって、開幕戦ツインリンクもてぎではこのウエットパッチに乗って転倒しているので、そのときのことがよみがえり安全面を重視してレインタイヤをチョイスしました。実際は、スタート直後からグリップが効かず、散々でした。ただ、とてもいい経験ができたし、今回のことをこれから先のレースに生かしていきたいと思っています」
難波恭司監督
「順位だけを見れば23位ですが、前田選手にとって、とてもいい経験ができた大会でした。刻一刻と変化する天候とコースコンディションでしたが、それをいちばん分かっているのはライダーであり、タイヤチョイスは前田選手に任せました。結果的にコースは乾く方向で、レースをさせてもらえませんでしたが、こういう経験を積んで、次に同じようなコンディションになったときには、自信を持ってしっかりと判断してほしいと思います。そして将来的に、強いライダーになってもらいたい。結果は残せませんでしたが、とてもいい経験ができました。応援してくださっているファンのみなさま、サポートしていただいている関係者のみなさまに心より感謝しております。ありがとうございました」