全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.06 8月26日 SUGO
RACE DATA
■大会名称:2012全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦SUGO大会
■カテゴリ:JSB1000
■開催日:2012年8月26日(日)
■会場:スポーツランドSUGO(3.7375km)
■観客:3,300人
■天候:晴れ ■コース:ドライ
■周回数:24周 ■参加台数:22台■出走台数:21台
■PP:中須賀 克行( ヤマハ/1分27秒370)
■FL:秋吉 耕佑(ホンダ/1分27秒784)
REPORT
中須賀克行が2位入賞でポイントリーダーを守る
全日本ロードレースは、長いインターバルを置き、今大会からシリーズ後半戦に突入。ノックアウト方式の予選では、ヤマハYSPレーシングチームからヤマハYZF-R1を駆る中須賀克行が、新コースレコードとなる1分27秒370(従来タイム1分27秒523)をマークして、第3戦筑波以来となる今季2度目のポールポジションを獲得した。
決勝では、スタートシグナルのシステムトラブルから、日章旗によるスタートへと変更。同時に25周レースは、1周減算の24周で争われることになった。スタートでは、加賀山就臣(スズキ)が好スタートからホールショットを奪い、中須賀は2番手で第1コーナーに進入。続く馬の背コーナーでは、秋吉耕佑(ホンダ)がトップを奪い、加賀山が2位、中須賀は3位へとポジションを下げてしまう。2周目の馬の背コーナーでは、中須賀が加賀山をパスして2位へと浮上すると、徐々にトップ秋吉を追い詰めていく。その秋吉は15周目まで首位の座をキープするが、16周目の馬の背コーナーでオーバーランすると、順位を落としてしまった。
これでトップに立った中須賀だが、その後、1分29秒台前半からタイムが上がらない。対する2位の加賀山は、1分28秒台で追い上げており、18周目の第1コーナーから第3コーナーにかけて、中須賀は加賀山に先行を許してしまう。2位に落ちた中須賀だが、コンマ数秒差で加賀山をマーク。しかし、バックマーカーが中須賀の進路を塞ぐなどもあり、中須賀に逆転のチャンスは訪れることなく2位でチェッカーとなった。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 加賀山 就臣 | Team KAGAYAMA | Suzuki | 35'37.518 |
2 | 中須賀 克行 | ヤマハYSPレーシングチーム | Yamaha | 35'39.316 |
3 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | 35'48.586 |
4 | 秋吉 耕佑 | F.C.C.TSR Honda | Honda | 35'58.369 |
5 | 山口 辰也 | TOHORacingwithMORIWAKI | Honda | 36'00.445 |
6 | 須貝 義行 | チームスガイレーシングジャパン | Ducati | 36'35.747 |
7 | 藤田 拓哉 | DOG FIGHT RACING・YAMAHA | Yamaha | 36'42.696 |
8 | 今野 由寛 | MotoMap SUPPLY | Suzuki | 36'46.448 |
9 | 須磨 貞仁 | CONFIA HMF | Suzuki | 37'43.073 |
10 | 清水 郁巳 | ホンダドリームRT高崎 B'WISE RT | Honda | 35'37.567(-1 Lap) |
11 | 東村 伊佐三 | RS-ITOH&ASIA | Kawasaki | 35'38.993(-1 Lap) |
12 | 中村 知雅 | チーム トモマサ | Honda | 35'53.205 (-1 Lap) |
13 | 久保山 正朗 | 浜友会浜松エスカルゴ | Honda | 35'54.431 (-1 Lap) |
14 | 戸田 隆 | ファーストスター>RIBE | BMW | 35'59.642 (-1 Lap) |
15 | 吉田 光弘 | Honda緑陽会熊本レーシング | Honda | 36'05.195 (-1 Lap) |
16 | 原田 洋孝 | RSガレージハラダ姫路 | Kawasaki | 36'06.045 (-1 Lap) |
17 | 高橋 巧 | MuSASHi RTハルクプロ | Honda | 36'55.722 (-1 Lap) |
18 | 井上 健志 | 炎R | Honda | 35'46.032 (-2 Lap) |
19 | 北川 敏 | DCRC ケーヒン 中村Eng | Honda | 35'46.563(-2 Lap) |
20 | 菊地 敦 | TEAM・WILD☆HEART | Honda | 36'39.439 (-2 Lap) |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 中須賀 克行 | Yamaha | 94 |
2 | 加賀山 就臣 | Suzuki | 85 |
3 | 柳川 明 | Kawasaki | 76 |
4 | 山口 辰也 | Honda | 68 |
5 | 高橋 巧 | Honda | 65 |
6 | 須貝 義行 | Ducati | 51 |
11 | 藤田 拓哉 | Yamaha | 30 |
COMMENT
中須賀克行選手談(2位)
「今回のレースは、本当に悔しい、のひとことに尽きます。でも、やるだけのことはやったので、加賀山就臣選手の優勝を讃えたいです。予選では、コースレコードも樹立できて、決勝に向けて手応えはあったのですが、秋吉耕佑選手とのバトルで想定以上にタイヤを消耗させてしまい、レース終盤は厳しい状況でした。でも、ここスポーツランドSUGOは、完走率が低かったのですが、今回はキッチリと走りきって2位になれたので、充実感はあります。次戦のオートポリスは、地元のレースだし、ブリヂストンタイヤとの相性がよいサーキットなので、加賀山選手、秋吉選手、柳川明選手、高橋巧選手たちと真っ向勝負して、今度は勝ちたいですね。応援ありがとうございました」
長野靖浩テクニカルディレクター談
「今回のSUGO戦は、事前テストからいい形でスタートすることができました。結果は2位で、勝てるマシンに仕上げることができなかったのは残念ですが、中須賀選手はよく頑張ってくれましたし、鈴鹿8耐、オーシャーズレーベン8耐、さらにはマシンテストをこなすというハードスケジュールのなかで、うまくマシンを乗り分けてくれました。一方で、今回優勝した加賀山就臣選手は、プライベーター参戦での優勝でもあり、心からおめでとうと言いたいです。チャンピオン争いの相手は、今大会の結果から加賀山選手に変わりましたが、今後は、負けないようにチーム一丸となってマシンを仕上げ、中須賀選手に納得のいくレースをしてもらいたいし、優勝を目指して頑張ります。応援してくださった全国のYSPのみなさん、ファンのみなさん、サポートしていただいた多くの方に感謝しています。ありがとうございました」
三浦健至監督談(YSP八戸)
「レース前、とても集中している顔をしていたので、優勝できると思っていました。結果は2位ですが、とても迫力のあるいいレースでしたし、常に安定した走りを見せてくれました。チャンピオンを獲得するためには着実にポイントを積み重ねていくことも大切なので、キッチリと表彰台に立ってくれたことは本当に喜ばしいことですし、今回、一緒に応援に来たメンバーも喜んでくれていると思います。今大会から、シリーズ後半戦に突入しましたが、チャンピオン獲得に向けて、中須賀選手をはじめスタッフのみなさんには、頑張っていただきたいです」