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全日本モトクロス選手権 IA

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本モトクロス選手権 IAに関する情報をお届けします。

Rd.09 10月21日 宮城

RACE DATA

■大会名称: 2012全日本モトクロス選手権 最終戦・MFJーGPモトクロス大会
■カテゴリ:IA1クラス
■開催日:2012年10月21日(日)
■会場:宮城県・スポーツランドSUGO
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:曇り ■観客:4,620人

REPORT

全日本モトクロス選手権2012年シリーズは、例年よりレースが1戦少ないため、この第9戦が最終戦として開催された。4月から激闘を繰り広げてきた最高峰のIA1をはじめ、IA2、レディースともにチャンピオンが決定しておらず、各クラスでチャンピオンをかけた熱いレースが展開された。ヤマハではレディースの安原さや(名阪レーシング)がランキングトップの邵洋子(スズキ)に1ポイント差で最終戦を迎えており、このレースで逆転チャンピオンを目指してレースに臨んだ。
ヤマハ•YSP•レーシング•チームの田中教世は、第1ヒートで6位入賞を果たすも、第2ヒートはマシントラブルでリタイアとなり、ランキングは13位。IA2ではヤマハ•レーシング•ユースの安原志が第1ヒート10位、第2ヒートは転倒によりリタイア。レディースは、ヤマハ•レーシング•ユースの伊集院忍が6位入賞し、チャンピオン争いを繰り広げた安原さやは2位となり、ランキング2位でシーズンを終えた。

IA1:田中がランキング13位でシーズンを終了

第1ヒート、スタートで遅れた田中教世は全体の中盤あたりで1コーナーをクリア。しかし、その1周目、一気に順位を上げ、8番手で2周目に入ると、さらに3周目には7番手、4周目には前方の小方誠(ホンダ)を捉えて6番手に浮上する。
その後はトップの成田亮(ホンダ)、平田優(ホンダ)、新井宏彰(カワサキ)、小島庸平(スズキ)、熱田孝高(スズキ)が形成するトップグループの後方につけるも、中盤に入ってペースを落とし、上位グループに離されてしまう。その後は単独走行となった田中は、ポジションを守って6位でフィニッシュとなった。
トップ争いは最後までもつれ、熱田が徐々に順位を上げて2番手とすると、終盤にトップの成田が転倒。これで熱田がトップに立って優勝、2位は平田、3位は新井となった。なお、このレースで成田がシリーズチャンピオンを決定した。

第2ヒートは、スタートでマルチクラッシュが発生するも、田中はこの混乱を回避して第1コーナーを回り、1周目を9番手で通過。その後は上位陣を捉えたまま、8番手に上がりポジションアップを狙う。ところが5周目、7番手に浮上して最終コーナーを迎えるが、そこでアクシデントが発生し、順位を10番手まで落としてしまう。さらに7周目にはマシントラブルがあり再スタートできず最終戦のラストレースで無念のリタイアで終えた。この結果、田中はシーズンをランキング13位で終了することとなった。
なお、トップ争いは成田、小島、熱田の3人にしぼられるが、最後までそれぞれのギャップは縮まることなく、そのままの順位でフィニッシュ。ヤマハでは小島太久摩(TEAM KOH-Z)が10位でフィニッシュした。

IA2:安原志がランキング12位

第1ヒート、安原志はスタートで出遅れてしまい、1コーナーを終えて後方から2番手あたりとなる。しかし、1周目の混戦を巧みにかいくぐり大きく挽回。10人程度をかわして10番台後半で1周を終える。序盤は若干順位を上げるのに手間取ったが、その後は着実に挽回し、一時は8番手までポジションをアップする。ところが後半に入ると、後方からの追い上げにあい後退、さらに終盤には富田俊樹(ホンダ)とのバトルとなるが、最終ラップにかわされ10位でフィニッシュとなった。
トップ3は、スポット参戦したオーストラリアモトクロス選手権のチャンピオン、F•デイル(ホンダ)が1周目からトップに立ち、他を圧倒する走りで優勝。2位は田中雅己(ホンダ)、3位は竹中純矢(カワサキ)となったが、竹中がレース中の違反行為により1周の減算となったため、4位の星野優位(ホンダ)が3位となった。

第2ヒート、安原は1周目を10番手で終えると、上位陣を視界に捉えたまま2周目に突入する。ところが、その2周目に大転倒を喫し、再スタートできずリタイアとなってしまう。
一方レースは第1ヒートと同様、デイルがホールショットからレースをリード。その後方では三原拓也(カワサキ)が2番手で後方を離して単独走行でポジションをキープする。3番手は田中が奪うが転倒し、変わって竹中が3番手に浮上すると、そのままポジションを守り、デール、三原、竹中の順でレースを終えた。なおヤマハでは原田翼(TEAM エム FACTORY)が14位となった。またチャンピオン争いは、この第2ヒートまでもつれ込んだが、山本が制しIA2で初のチャンピオンを獲得した。

レディース:安原がランキング2位、伊集院はランキング5位

ここまで8戦を終えてランキング2位の安原は、トップの邵とわずか1ポイント差で最終戦を迎えた。このため、今大会で優勝したほうがチャンピオン獲得という緊迫した状況のなかレースが行われた。
注目のスタートは、高橋絵莉子(ホンダ)がホールショット、これに伊集院が続き、1周目を終えて高橋、伊集院、畑尾樹璃(カワサキ)がトップ3。一方の安原は6番手、邵が9番手で続く。そして3周目一気に順位が動く。まず安原が4人を一気にかわして2番手に上がると、3番手の伊集院を挟み、邵が4番手となる。さらに安原はマシンをプッシュし4周目にトップへ、これに続いて邵も2番手に上がり、ついに直接対決となるが、邵がすぐさまアタックし、安原は最終コーナーでかわされてしまう。その後、安原も懸命に邵を追うが少しずつ離されてしまい、そのままの順位でフィニッシュ。これにより、チャンピオンは邵、安原はランキング2位でシーズンを終えた。
また伊集院は、後半に入って順位を落とし6位フィニッシュとなったが、ランキングは自己最高の5位となった。

IA1 RESULT Heat.1

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 熱田 孝高 Team SUZUKI Suzuki 32'51.959(18Laps)
2 平田 優 TEAM HRC Honda 32'52.686
3 新井 宏彰 K.R.T. Kawasaki 32'53.139
4 小島 庸平 Team SUZUKI Suzuki 32'53.501
5 成田 亮 TEAM HRC Honda 33'30.707
6 田中 教世 YAMAHA YSP RacingTeam Yamaha 33'32.065
7 島崎大祐 SRF Team ブルーイーグルス Suzuki 33'36.766
8 深谷広一 TEAM MOTO.SOPRTS FUKAYA Honda 33'40.892
9 北居 康平 KTM うず潮レーシング福島 KTM 33'43.628
10 小方 誠 TEAM HRC Honda 33'44.637
11 星野 裕 グリーンクラブ&パーク神戸RT Kawasaki 33'47.690
12 高須 康市 TEAM SSC Suzuki 34'30.055
13 小島太久摩 TEAM KOH-Z Yamaha 34'45.557
14 井上眞一 KRT Kawasaki 34'56.190
15 Amon Theplib TE.SPORT Honda 33'09.333(-1Lap)
16 沼田 誠司 グリーンクラブJUDGE MENT Kawasaki 33'14.506(-1Lap)
17 須田 純 グリーンクラブJUDGEMENT Kawasaki 33'21.298 (-1Lap)
18 芹沢 翔悟 TEAM HAMMER Honda 33'31.907(-1Lap)
19 谷 和也 サンビシwithイナベMSL Yamaha 33'33.052(-1Lap)
20 鈴木正明 秀明道場 Yamaha 33'33.152(-1Lap)
25 中村 泰介 Yamaha 34'28.478 (-1Lap)
26 片平 竜英 モトハウスレースチーム Yamaha 34'31.225 (-1Lap)
27 Trakarn Thangtho RIDEZ Muc-Off Racing with YSP 浜北大橋 Yamaha 33'11.155(-2Laps)
DNF 尾崎 友哉 RIDEZ Muc-Off Racing with YSP 浜北大橋 Yamaha

IA1 RESULT Heat.2

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 成田 亮 TEAM HRC Honda 33'33.692(18Laps)
2 小島 庸平 Team SUZUKI Suzuki 33'36.208
3 熱田 孝高 Team SUZUKI Suzuki 33'37.884
4 新井 宏彰 K.R.T. Kawasaki 33'47.907
5 星野 裕 グリーンクラブ&パーク神戸RT Kawasaki 33'54.321
6 島崎大祐 SRF Team ブルーイーグルス Suzuki 34'25.593
7 深谷広一 TEAM MOTO.SOPRTS FUKAYA Honda 34'42.499
8 北居 康平 KTM うず潮レーシング福島 KTM 34'45.914
9 小方 誠 TEAM HRC Honda 34'17.248
10 小島太久摩 TEAM KOH-Z Yamaha 35'17.549
11 高須 康市 TEAM SSC Suzuki 35'17.549
12 沼田 誠司 グリーンクラブJUDGE MENT Kawasaki 33'49.027(-1Lap)
13 芹沢 翔悟 TEAM HAMMER Honda 33'50.789(-1Lap)
14 須田 純 グリーンクラブJUDGEMENT Kawasaki 33'53.066 (-1Lap)
15 谷 和也 サンビシwithイナベMSL Yamaha 33'59.853(-1Lap)
16 斉木達也 RT鷹 Yamaha 34'06.618(-1Lap)
17 Trakarn Thangtho RIDEZ Muc-Off Racing with YSP 浜北大橋 Yamaha 34'09.910(-1Lap)
18 谷本功志 TSK Honda 34'10.495(-1Lap)
19 井上眞一 KRT Kawasaki 34'32.827(-1Lap)
20 Amon Theplib T.E.SPORT Honda 34'38.022(-1Lap)
21 鈴木正明 秀明道場 Yamaha 34'53.207(-1Lap)
23 中村 泰介 Yamaha 35'30.005 (-1Lap)
24 片平 竜英 モトハウスレースチーム Yamaha 35'34.114 (-1Lap)
27 尾崎 友哉 RIDEZ Muc-Off Racing with YSP 浜北大橋 Yamaha 31'17.269(-2Lap)
DNF 田中 教世 YAMAHA YSP RacingTeam Yamaha

IA1 RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 成田亮 Honda 423
2 新井宏彰 Kawasaki 375
3 平田優 Honda 309
4 小島庸平 Suzuki 302
5 熱田孝高 Suzuki 293
6 小方誠 Honda 259
13 田中教世 Yamaha 132
15 小島太久摩 Yamaha 110
18 尾崎友哉 Yamaha 84
22 斉木達也 Yamaha 36
24 鈴木正明 Yamaha 27
26 谷 和也 Yamaha 24
28 片平 竜英 Yamaha 18
30 Trakarn Thangtho Yamaha 9
31 中島敬則 Yamaha 6
34 中村泰介 Yamaha 1

COMMENT

IA1:田中教世選手談(6位/リタイア:総合16位)

「第1ヒートは、序盤はすぐに順位を上げることができたのですが、中盤以降は腕上がりでペースを落としてしまい、なんとか6位を確保するのが精一杯でした。第2ヒートはスタートでマルチクラッシュが発生し、危うく巻き込まれそうになったのですが、なんとか回避しました。その後は第1ヒートと同様に順位を上げることができ、トップを視野に捉えるところまでいけたのですが、マシントラブルでリタイアとなりました。今シーズンは第2戦の怪我から流れを崩し、最後まで盛り返すことができませんでした。これは僕の責任です。暖かく迎えてくれ、毎戦多くの激励をいただいたYSPのファンの皆さんや、ヤマハファンの皆さんの期待に応えることができず、悔やまれるばかりです。ただ、この悪い流れの中でも最後までがんばれたのはファンの皆さんの応援があったからこそです。本当にありがとうございました」

五十嵐博監督談(YSP酒田)

「IA1のレースは、やはりスタートである程度の順位が決まってきますが、田中選手はそのスタートが決まらず厳しい序盤となりました。ただ、1周目でしっかりと追い上げてレースを作っていけるところはさすがです。一方のレースは、第1ヒートは6位入賞としましたが、第2ヒートはトラブルでリタイアとなり、本当に残念でなりません。今シーズンは怪我やトラブルなど、田中選手にとって非常に辛いシーズンだったと思いますが、その中でも懸命に立ち直ろうと努力していました。結果にはなかなか結びつきませんでしたが、その姿勢には、心を打たれました。また我々はヤマハ•YSP•レーシング•チームの田中選手をメインに、全ヤマハライダーを応援しました。コースサイドからフラッグを振り、声を掛けることくらいしかできませんが、これからもヤマハのライダーの皆さんがばがんばれるよう、応援していきたいとも思います。最後に今年1年、応援してくださったすべてのファンの方に感謝いたします。ありがとうございました」

レディース:伊集院忍(6位)

「最終戦は、このシーズンの中で学んだことを全部出し切るつもりで臨みました。なかでもスタートは特に力を入れて取り組んできたことですが、ホールショットには届かなかったものの、2番手となりようやく合格点にたどり着けました。レースでは上位につけながラインが定まらず、レールに入れないなどバタバタしてしまい、順位をさげてしまいました。さらに順位を落とした後で、もう一度チャレンジできなかったことは、やはり気持ちの弱さだと思います。でも今年はすばらしいチームに入り、技術的な向上はもちろんですが、内容、順位への貪欲さをもってレースに臨むようになり、ランキングも大きく上げることができました。本当にヤマハとチームのおかげだと思います。でもまだ自分の成績に納得していません。来年はどのような体制で走るかはわかりませんが、どんな状況でも貪欲に上を目指していきます」

レディース:安原さや(2位)

「SUGOはこれまであまり良い成績を出していないコースなので、チャンピオンのことは意識せず、自然体でレースを迎えるよう努めました。スタートは失敗して後方からのレースとなりましたが、前に邵選手がいないこともあり、自分のペースで走ろうと決め、それが良かったのかトップに立つことができました。このままフィニッシュまでいこうと懸命に走ったのですが、邵選手がとても速く、抜かれてしまい2位となりました。もちろん悔しいですが、自分としては全力を出し切ったし、何より楽しく走れたので後悔はありません。また今年は怪我から復帰したシーズンでしたが、その中で最後までチャンピオン争いができ、このランキングを獲得し、またモトクロスが好きなことを自分自身で確認できたことが本当に良かったです」

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