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全日本モトクロス選手権 IA

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本モトクロス選手権 IAに関する情報をお届けします。

Rd.07 9月9日 奈良

RACE DATA

■大会名称:2012全日本モトクロス選手権第7戦 近畿大会
■カテゴリ:IA1クラス
■開催日:2012年9月9日(日)
■会場:奈良県・名阪スポーツランド
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:晴れのち曇り時々雨
■観客:8,500人

REPORT

7月の第6戦東北大会から約2ヵ月のインターバルをはさみ、シーズン後半最初となる第7戦近畿大会が開催された。会場となった名阪スポーツランド(奈良県)は、今シーズン初の開催。決勝は、午前中こそ快晴に恵まれたが、午後は曇り、時折雨がぱらつくなど不安定な天候となった。
国内最高峰のIA1に参戦するヤマハ•YSP•レーシング•チームの田中教世は、前回の東北大会で転倒により負傷したが、この長いインターバルで体調を整えるとともにハードな練習•トレーニングを重ね、万全の体制でレースに臨んだ。決勝では第1ヒートで8位、第2ヒートは転倒によりマシンが破損し、リタイアとなった。IA2ではヤマハ•レーシング•ユースの安原志が第1ヒートで今季ベストリザルトとなる5位を獲得、第2ヒートは転倒があり15位。レディースは、ヤマハ•レーシング•ユースの伊集院忍が7位、安原さや(名阪レーシング)が前戦に続き2連勝を飾った。

IA1:田中が第1ヒート8位、第2ヒートはリタイア

予選ではA組3位、総合5番手とまずまずの位置につけ、復活の兆しを見せた田中だったが、第1ヒートのスタートでは出遅れ、中団あたりで第1•2コーナーをクリア。1周目を終えて16番手とする。
しかし序盤は、前方を走るライダーよりも確実に速いペースを刻み、9周目には9番手にポジションをアップ。ここから5番手の星野裕(カワサキ)、それに続く小島庸平(スズキ)、稲垣佳樹(スズキ)、深谷広一(ホンダ)らとのバトルとなる。しかし、パッシングが難しいコースのため、集団の後方に付きながらも順位を上げることができず、終盤にひとつ順位を上げるにとどまり8位でフィニッシュとなった。
なお、トップ争いは序盤に大きく先行した新井宏彰(カワサキ)を、成田亮(ホンダ)が追う展開となり、成田が逆転で優勝。2位は新井、3位は小方誠(ホンダ)となった。

第2ヒートはヤマハ勢が好スタートを切り、1周目を終えて小方、星野、新井、成田に続き小島太久摩が5番手、さらに田中が7番手で2周目に入る。その後、6番手の増田、2番手の成田が脱落したため、小島が4番手、田中は5番手にポジションを上げ、2人は上位陣の追撃態勢を整える。ところが、小島が転倒。田中も順位を下げ5番手となると、さらに、混戦の中で9番手まで順位を落としてしまう。
しかし、田中のポジションから4番手までがグループとなっており、体力が重要になってくる後半に入るとアタックを開始、2人をかわして7番手まで挽回する。その後も上位を狙い攻め続けるが17周目、他車との接触があり転倒。そこでマシンが破損、ピットには戻ってきたものの、再スタートできずリタイアとなった。なお、優勝は新井、2位は平田、3位は星野となった。

IA2:安原志が第1ヒートで5位入賞

予選から好調で、8番グリッドから決勝を迎えた安原志は、決勝の第1ヒートでもまずまずのスタートから1周目を10番手で終える。その後もスピードの必要な序盤の混戦で積極的にパッシングを狙い、5周目までに6番手として、入賞圏内に踏み込む。その後は5番手のライダーの後方につき、これを攻略すると、終盤には上位のライダーが転倒して4番手とする。しかし、その直後に安原は後方のライダーにかわされ順位を落としてしまったが、それでも今季最上位となる5位でフィニッシュした。優勝は序盤から独走した三原拓也(カワサキ)、2位は星野優位(ホンダ)、3位は岡野聖(スズキ)。

第2ヒート、安原は1周目の混戦で他車と接触して転倒し、再スタートに時間がかかり、最後尾まで順位を落としてしまう。このため4周目にようやく前を走行するライダーに追いつくこととなったが、そこから力の差を見せて次々とライバルをパスし、11周目には15番手まで挽回する。
そこからさらにマシンをプッシュして前方の集団をとらえるが、ここでタイムアップとなり15 位でレースを終えた。
トップ争いはホールショットを奪った田中雅己(ホンダ)がレースをリードするが、後半に入り三原が逆転し、第1ヒートに続き優勝。2位は田中、3位は山本鯨(スズキ)となった。

レディース:安原さやが2連勝、伊集院は7位

午前の天候から一転、小雨のぱらつくなか行われたレディースクラス。そのスタートは地元名阪レーシングの安原さやがホールショットからトップで1周目を終える。一方、前回の東北大会で怪我を負った伊集院忍は、スタートで出遅れながらも9番手で2周目に入る。
トップの安原は序盤で2番手の畑尾樹璃(カワサキ)との差をひろげると、その後は終始安定したペースをキープ。2番手以下との差をコントロールし危なげないレースで、今季3勝目をゲットした。
一方の伊集院は、序盤からアグレッシブな走りで次々とライバルをかわし5番手まで順位を上げる。しかし、中盤に入るとペースが上がらず追い上げを受けてポジションダウン。最後は7位でフィニッシュした。なお2位は畑尾、3位には竹内優菜(スズキ)が入った。

次回の第8戦中国大会は、世羅グリーンパーク弘楽園(広島)で約1ヵ月後の10月6•7日に開催される。

IA1 RESULT Heat.1

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 成田 亮 TEAM HRC Honda 32'59.589(19Laps)
2 新井 宏彰 K.R.T. Kawasaki 33'03.941
3 小方 誠 TEAM HRC Honda 33'14.522
4 熱田 孝高 Team SUZUKI Suzuki 33'17.577
5 星野 裕 グリーンクラブ&パーク神戸RT Kawasaki 33'18.179
6 稲垣 佳樹 SRF Teamブルーイーグルス Suzuki 33'18.982
7 小島 庸平 Team SUZUKI Suzuki 33'25.855
8 田中 教世 YAMAHA YSP RacingTeam Yamaha 33'26.971
9 北居 康平 KTM うず潮レーシング福島 KTM 33'30.000
10 深谷広一 TEAM MOTO.SOPRTS FUKAYA Honda 33'31.089
11 平田 優 TEAM HRC Honda 33'33.495
12 増田 一将 Kazu Racing Project × West wood Honda 33'57.561
13 小島太久摩 TEAM KOH-Z Yamaha 34'23.752
14 須田 純 グリーンクラブJUDGEMENT Kawasaki 34'52.271
15 増田 篤 Team SSC Suzuki 33'05.099(-1Lap)
16 井上 眞一 K.R.T. Kawasaki 33'19.967(-1Lap)
17 高須 康市 TEAM SSC Suzuki 33'35.631(-1Lap)
18 尾崎 友哉 RIDEZ Muc-Off Racing with YSP 浜北大橋 Yamaha 33'45.584(-1Lap)
19 斉木 達也 RT鷹 Yamaha 33'55.344(-1Lap)
20 島崎大祐 SRF Team ブルーイーグルス Suzuki 34'09.814 (-1Lap)
22 谷 和也 サンビシwithイナベMSL Yamaha 34'35.779(-1Lap)
23 片平 竜英 モトハウスレースチーム Yamaha 34'43.182(-1Lap)
27 中村 泰介 Yamaha 34'06.135 (-1Lap)

IA1 RESULT Heat.2

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 新井 宏彰 K.R.T. Kawasaki 33'18.459(19Laps)
2 平田 優 TEAM HRC Honda 33'31.495
3 星野 裕 グリーンクラブ&パーク神戸RT Kawasaki 33'35.829
4 小方 誠 TEAM HRC Honda 33'41.622
5 深谷広一 TEAM MOTO.SOPRTS FUKAYA Honda 33'46.260
6 熱田 孝高 Team SUZUKI Suzuki 33'51.923
7 稲垣 佳樹 SRF Teamブルーイーグルス Suzuki 33'55.728
8 小島 庸平 Team SUZUKI Suzuki 34'00.852
9 島崎大祐 SRF Team ブルーイーグルス Suzuki 34'28.951
10 増田 一将 Kazu Racing Project × West wood Honda 34'35.423
11 成田 亮 TEAM HRC Honda 34'44.426
12 尾崎 友哉 RIDEZ Muc-Off Racing with YSP 浜北大橋 Yamaha 34'56.705
13 井上 眞一 K.R.T. Kawasaki 35'06.608
14 高須 康市 TEAM SSC Suzuki 33'20.648(-1Lap)
15 須田 純 グリーンクラブJUDGEMENT Kawasaki 33'26.117(-1Lap)
16 沼田 誠司 グリーンクラブ JUDGEMENT Kawasaki 33'30.066 (-1Lap)
17 増田 篤 Team SSC Suzuki 33'34.578(-1Lap)
18 斉木 達也 RT鷹 Yamaha 33'49.042(-1Lap)
19 谷 和也 サンビシwithイナベMSL Yamaha 34'18.493(-1Lap)
20 片平 竜英 モトハウスレースチーム Yamaha 34'20.990(-1Lap)
24 中村 泰介 Yamaha 33'40.103 (-2Lap)
29 小島太久摩 TEAM KOH-Z Yamaha 33'45.282(-4Lap)
DNF 田中 教世 YAMAHA YSP RacingTeam Yamaha

IA1 RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 成田亮 Honda 332
2 新井宏彰 Kawasaki 286
3 平田優 Honda 259
4 小島庸平 Suzuki 217
5 熱田孝高 Suzuki 216
6 小方誠 Honda 195
13 田中教世 Yamaha 103
15 尾崎友哉 Yamaha 74
17 小島太久摩 Yamaha 66
22 斉木達也 Yamaha 26
23 鈴木正明 Yamaha 21
28 中島敬則 Yamaha 6
29 谷 和也 Yamaha 2

COMMENT

IA1:田中教世選手談(8位/リタイア:総合14位)

「前回の東北大会から2ヵ月のインターバルで怪我も回復し体力も万全の状態だったので、ここまで結果が出せていない分を取り返すレースをしようと、開幕戦のような気持ちでレースに臨みました。第1•2ヒートともに、追い上げのレースになったのですが、自分の中では開幕戦のときのように、早い段階で前に出るイメージでした。しかし、実際は体がいうことを聞かず、どうしても8割程度でしか攻めきれず、もどかしい状況が続きました。それでも第2ヒートは、体力勝負になる後半で前に出る戦略をとり順位を上げていけたのですが、その中で転倒しマシンが破損してしまったためリタイアとなってしました。次回の広島まではまた1ヵ月近くあるので、マシンセッティングを高め、心も体もさらに良い状態にして臨みたいと思います」

平野公章監督談(YSP磐田店長)

「第1ヒートは、スタートこそ遅れてしまいましたが、強豪とのバトルで確実に挽回できるのはさすがだと思いました。第2ヒートは結果的にアクシデントが発生しましたが、順位が何度も前後し体力的にかなり厳しい終盤でじりじりと追い上げる底力は見応え十分でした。今大会もそうですが、今シーズンは不運が続き、狙い通りの成績を残せていません。残りの2戦でファンが見たいのはもう一度田中選手が表彰台に上がる姿です。もちろん本人もそれを一番望んでいるので、広島、SUGO と表彰台に立つ姿をきっと見せてくれることでしょう。
安原志選手は、第1ヒートで5位という成績を残してくれました。まだまだ若く、これからのライダーなので、これに満足することなく、ライダーとしてさらなる成長を期待したいと思います。レディースの伊集院選手は最終的には7位という結果でしたが、前半は積極的な走りで追い上げワクワクするレースを見せてくれました。同じヤマハに良きライバルがいるので、互いに刺激を与え合い2人揃っての表彰台獲得を見せてほしいと思います」

IA2:安原志選手談(5位/15 位:総合10位)

「これまでは追い上げのレースが多く、なかなか前でのレースがなかったのですが、第1ヒートはスタートで前に出ることができ、これまでにない経験ができました。特に感じたのは、序盤の上位陣のスピード感、そして自分もいつもと違い、走行タイムも上がり、しっかりと上位に残ることができました。一時は4番手まで順位を上げたので、その後前を見てレースを進めたのですが、後半に疲れてしまい順位を落としてしまいました。第2ヒートは、1周目に接触転倒、最後尾からの追い上げで15位。終盤に前のライダーに追いつきながら、最後まで攻めきれず順位を上げることができなかったのが、心残りです。次の広島は、名阪と同様よく走っているコースなので、今度も一桁フィニッシュ、あわよくば両ヒート一桁を狙います」

レディース:伊集院忍(7位)

「前回の怪我の影響で8月中旬から本格的に練習を開始したのですが、名阪での事前練習もしてきただけに自分としては納得できない結果となりました。レースはスタートで出遅れたのですが、序盤は攻めることができ、5番手まで順位を上げることができました。でも、4番手の選手と距離があったことから、前を見るのではなく順位をキープするため転倒やミスのないよう守りの走りに切り替えてしまったのです。そこから一気に走りが崩れ、順位も落としてしまいました。レディースライダーの中では、充実した体制で走らせていただいているだけに、本当に悔しいし、情けないレースとなりました。残りは2戦ですが、広島も事前テストができるので、自分を追い込み自分もファンの皆さんも納得できるレースをしたいと思います」

レディース:安原さや(優勝)

「実は"独走で勝つのも、コンマ1秒差で勝つのも同じこと"という話をしてレースに臨みました。というのも、これまでプレッシャーのないところで攻めてミスをするなど、悪循環を生むことがあったからです。今日は、邵選手が序盤で転倒したこともあり、よい意味で無駄な力が抜けた理想の走りを実現できました。残りは2戦、しかも邵選手とのチャンピオン争いになるため、どうしても力が入ってしまう場面があると思いますが、今日の走りを思い出し、平常心で、大好きなモトクロスを楽しむことを第一に残り2戦に臨みたいと思います」

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