アジアロードレース選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどアジアロードレース選手権に関する情報をお届けします。
Rd.06 12月1-2日 タイ
RACE DATA
■大会名称:2018アジアロードレース選手権第6戦タイ
■カテゴリ:SS600・AP250
■会場:タイ・チャーン・インターナショナル・サーキット(4.554km)
【レース1】
■開催日:2018年12月1日(土)
■コースコンディション:ドライ
SS600クラス
■周回数:18周
■PP: #56 Ratthapong Wilairot(1'38.903/Yamaha)
■FL: #56 Ratthapong Wilairot(1'39.308/Yamaha)
AP250クラス
■周回数:10周
■PP: #35 Kritchaporn Kaewsonthi (1'52.339/Honda)
■FL: #16 Mario Suryo Aji (1'53.197/Honda)
【レース2】
■開催日:2018年12月2日(日)
■コースコンディション:ドライ
SS600クラス
■周回数:18周
■PP: #56 Ratthapong Wilairot(1'38.903/Yamaha)
■FL: #56 Ratthapong Wilairot(1'39.368/Yamaha)
AP250クラス
■周回数:10周
■PP: #35 Kritchaporn Kaewsonthi (1'52.339/Honda)
■FL: #16 Mario Suryo Aji (1'52.867/Honda)
REPORT
SS600
Race 1:#56 Wilairot、#24 Kraisartがワンツーフィニッシ、#64 Kuboは4位
3月にスタートして以来、9ヶ月に及ぶシーズンもいよいよクライマックスへ。開幕戦と同じタイのチャーン・インターナショナル・サーキットが最終戦の舞台となった。前回のインドネシアラウンドで負傷し決勝を欠場したYAMAHA RACING TEAM ASEANの#76 伊藤勇樹はこの大会で復帰。#64 Keminth Kuboとともに有終の美を飾るべくタイに乗り込んだが、初日のFP2に転倒がありセッションをキャンセル。これでリズムを崩して予選12番手と出遅れてしまう。一方の#64 Kuboは順調にウィークを消化し予選3番手フロントローを獲得、さらにYamaha Thailand Racing Teamの#56 Ratthapong Wilairotと#24 Decha Kraisartが予選ワン・ツーを達成したことでR6ライダーがフロントローを独占してレース1を迎えた。
#64 Kuboは予選の流れのまま順調にスタートし、1周目を#24 Kraisart、#56 Wilairot、そして#33 Ahmad Yudhistira(Kawasaki)に続く4番手で終える。ハイペースの#24 Kraisartと#56 Wilairotには逃げられたが、#33 Yudhistiraをぴったりマーク。ストレートではライバル、コーナーでは#64 Kuboが速さを見せて僅差で周回を重ね中盤には逆転し3番手に浮上する。
しかし長くは続かず4番手に後退すると、今度は後方から#634 Tomboyish Koyama(Honda)が迫り、これにかわされて5番手に後退してしまう。しかし、諦めない#64 Kuboはマシンをプッシュし終盤に逆転。3位には届かなかったものの最後のレース2につながる4位でレース1を終えた。
一方の#76 伊藤は12番グリッドということもあり、セッティングをそれまでから大きく変更しレースへ。そのスタートでは大きくジャンプアップし7番手で2周目に入るが、前半でペースが上がらず一時は12番手までポジションを落とした。しかし中盤以降ペースを取り戻すと、ライバルたちとバトルを展開し順位を上下させながらもじわじわと這い上がり7番手まで浮上した。
その後も順位を変動しながら最終ラップに入り、混戦のまま最終コーナーへと突入。ライバルたちとのポジション争いでオーバーランしながらも9位でチェッカーを受けたが、これにペナルティが課せられ5つポジションダウンとなり14位でレースを終えることとなった。
優勝争いは序盤から#24 Kraisartと#56 Wilairotに絞られた。まず#24 Kraisartが1周目から超ハイペースでレースを展開したが、これに唯一ついていったのが#56 Wilairotだった。最初は約1秒の差があったがコンマ数秒ずつ追い上げて#56 Wilairotが8周目に逆転。しかし#24 Kraisartも引かず終盤まで僅差のバトルを展開したが順位は変わらず、#56 Wilairotが今季初優勝でレース1を締めくくった。これにより#56 Wilairotはランキング2位に浮上。ランキングトップの#13 Anthony Westが欠場のため明日の結果次第ではチャンピオンの可能性が出てきた。
またHong Leong Yamaha Malaysiaの#127 Kasma Daniel Kasmayudinは12位、#32 Md Ramdan Rosliはリタイアとなった。
Race 2:#56 Wilairotが連勝、2018シーズンのチャンピオンを獲得
レースは#24 Kraisartが飛び出し、これをチャンピオンを目指す#56 Wilairotが追う昨日と同様の展開となった。序盤から1分40秒台でラップする他のライダーに対して2人は39秒台を連発してみるみるリードを拡大すると、3位争いをする第2グループに対して中盤までに約5秒の差を築く。その後は、昨日のシナリオをまるでトレースするかのように#56 Wilairotが#24 Kraisartを逆転し2人でバトルを継続させた。
一方、YAMAHA RACING TEAM ASEANの#64 Kuboは、2人の後方で昨日と同様、チャンピオン争いに絡む#33 Yudhistiraや#25 Azlan Shah Kamaruzaman(Kawasaki)らと3位争いを展開。昨日からセッティングを改善した#64 Kuboは、#33 Yudhistiraと表彰台を目指し昨日以上に緊張感のあるバトルを繰り広げていたが9周目に転倒しリタイア。ランキングでは第3戦日本ラウンドの2位表彰台など成長を見せ10位としてシーズンを終えた。
チームメイトの#76 伊藤は1周目を13番手と出遅れたが、徐々にペースアップし中盤には7位争いの8番手まで挽回。さらに6番手も視野に捉えてラップを重ねていたが、7位グループのバトルが激しくなり、周回ごとに順位を入れ替える展開となったため前のグループから離されてしまう。それでもグループの中で上位を守り、最後は8位でフィニッシュ。ランキングはオーストラリアラウンドでの優勝があったものの、インドネシアラウンドの欠場などが響き9位でシーズンを終えることとなった。
そしてトップの2人は中盤以降ペースに落ち着きを見せたが、3位グループを寄せ付けることなく終盤へ突入。#24 Kraisartが後方からプレッシャーをかけ続ける中、#56 Wilairotはこれをしっかりと抑えるとレース1に続きトップでチェッカー。この瞬間、#56 Wilairotにとって自身初となるARRC最高峰クラスでのチャンピオンが決定した。#24 Kraisartは序盤こそ苦しんだが、最終戦で2レース連続で表彰台を獲得しランキング7位となった。
AP250
Race 1:#250 Topanが今季2勝目、#500 Sarmoonが繰り上がりで3位を獲得
予選10番手の#250 Rafid Topan Sucipto(Yamaha Yamalube KYT TJM WR Super Battery)が大逆転のレースを演じた。1周目を終えて13番手からじわじわとポジションを上げて優勝したのだ。
当初、ヤマハ勢でトップ争いに絡んでいたのはウィークを通して常に上位をキープしてきたYamaha Thailand Racing Teamの#500 Anupab Sarmoon。そして今シーズンはスーパースポーツ300世界選手権で活躍してきたが、負傷したレギュラーライダーの代役で出場することとなった#55 Galang Hendra Pratama(Yamaha Racing Indonesia)だった。
#250 Topanは、2人がライバルとの抜き差しを繰り広げる間、13番手から着実に順位をアップし前半のうちにトップ6入りを果たす。さらにトップグループの後方からチャンスをうかがい、#500 Sarmoonがトップ争い、その直後で3位争いを繰り広げる#55 Pratamaの背後につける。
ラスト2周となったところで#250 Topanは、2人のヤマハライダーをかわしトップ争いの最前線に立つとライバルに囲まれながらポジションをキープ。そして最終ラップに入ってもポジションを確保すると最終コーナーのアプローチで2番手、さらに最終コーナーでトップを行くライバルのインを突いて逆転、インドラウンドに続き今季2回の優勝を獲得した。
#500 Sarmoonは最終ラップで順位を落としていたが、最終コーナーでライバルがクラッシュしたこともあり4位でチェッカーを受ける、3位のライダーが失格となったため繰り上がりで3位を獲得。#55 Pratamaは最終ラップに順位を落とし7位、また6位には#500 Sarmoonのチームメイトである#90 Kanatat Jaimanが入った。
Race 2:#500 Sarmoonが再び繰り上がりで3位としランキング2位を獲得
当初は10台を超えるトップグループが作られたてスタート。#500 Sarmoonをはじめ、チームメイトの#45 Peerapong Boonlert、そして#55 Pratamaやレース1の覇者#250 Topanらヤマハライダーも加わった。しかし序盤のうちにトップグループは7台に絞られ、これに生き残ったのは#500 Sarmoonと#45 Boonlertのみだった。
2人はトップグループに残ったものの表彰台圏内でレースをさせてもらえない時間が続く。それでも食らいつき、後方からトップ3を見定めてレースを継続し、#45 Boonlertが一時は3番手と気を吐いたが終盤にグループの後方にポジションを落としてしまう。そして今度は#500 Sarmoonが仕掛けて4番手とすると最終ラップの最終コーナーで表彰台を目指しアタック、一旦3番手にポジションを上げたが、最後のストレートでかわされて4位でチェッカー。これに続き#45 Boonlertが6位でフィニッシュした。
ところがレース終了後、レース1に続いて上位のライダーにペナルティが課せられ順位が変動。これで#500 Sarmoonが3位となりランキング2位を獲得。一方#45 Boonlertはペナルティの対象となり11位へ。また8位だった#250 Topanが4位となりランキング3位、9位の#55 Pratamaは5位、10位の#90 Jaimanが7位と獲得した。
UB150
Race 1:ヤマハライダーが1・3位を獲得
中盤まで1秒以内10台がひしめく混戦となったレース1。後半に入ると少しずつ脱落していったが、混戦の状況は変わらずいつもの通り最終ラップの最終コーナーまで目の離せない展開となった。この中で#38 Wawan Wello(Yamaha Yamalube SND Factory)は後半に入ると常に上位をキープ。波乱が待つ最終コーナーでもライバルに付け入る隙を与えず優勝。さらに最終コーナーのバトルを制した#36 Md Affendi Rosli(Team One For All)が3位に入ったほか、トップ6に5人のヤマハライダーが入った。
Race 2:ヤマハライダーが表彰台を独占
レース2はさらに混戦となり、終始10台以上でトップグループが形成され、周回ごとに激しくポジションを入れ替えながらレースを進めたが、勝負が決したのは最終ラップの最終コーナーだった。10台を超えるライダーが一斉になだれ込み、トップチェッカーを目指すなか、ヤマハライダーが上位を独占。インドネシアの#199 Syahrul Amin(Yamaha Yamalube SND Factory)が優勝、同じくインドネシアの#23 Md Helmi Azman(Yamaha Yamalube SND Factory)が2位、3位にはマレーシアの#46 Md Affendi Rosli(ONEXOX TKKR Racing Team)が入り表彰台を独占した。
SS600 RESULT Race.1
SS600 RESULT Race.2
SS600 RIDERS RANKING
AP250 RESULT Race.1
AP250 RESULT Race.2
AP250 RIDERS RANKING
COMMENT
Race 1
YAMAHA RACING TEAM ASEAN
#64 Keminth Kubo(SS600:4位)
「レース1の4位はよかったと思いますが、ベストかと言われるとそうではありません。3位争いとなりましたが、ライバルに対してコーナーでは速いものの、ストレートでは劣っている状況にあります。セッティングを変更してストレートのスピードとブレーキングをもう一歩前進させなければなりません。それができればレース2は表彰台に絡めると思いますし、ラタポン選手とデチャ選手にも絡んでいけると思います」
#76 伊藤勇樹(SS600:14位)
「FP1はよい流れでしたが、自分の中で思うことがありFP2で改善を目指してあるトライをしたところで転倒し丸々ロスしてしまいました。それで作業が遅れ、レース1ではチャレンジングなセッティングで臨みました。スタートで7番手まで順位を上げましたが、ペースが上がらず苦しいレースとなりました。それでも中盤にはペースを掴んで挽回。結果として9位でチェッカーを受けたのですがペナルティで14位。それでもマシンはポジティブだし、上位に対して足りない部分もわかっているので、表彰台を争えるよう明日のウォームアップで改善したいと思います」
小関徹チームディレクター
「まずKubo選手は順調にウィークを進め予選では3番手を獲得。レース1では表彰台こそ逃しましたが、大きなミスもなく、ここまでの流れを崩さずに3位争いをし、後方からの追い上げにも屈せず4位でフィニッシュしました。もう1レースありますが成長した姿を見せてくれたと思いますし、明日は3位以内を狙えるようチームとしてもしっかりバックアップします。一方の伊藤選手はスタートで大きく順位を上げましたが、上位陣にはついていくことができず、FP2の転倒が響いた形となりました。9位でチェッカーを受けたのですが、最終ラップのオーバーランでペナルティが課せられ14位。チームも本人も納得できる結果ではないので、明日のウォームアップで対策を行い上位を狙います」
Yamaha Thailand Racing Team
#56 Ratthapong Wilairot(SS600:優勝)
「まずは優勝という形でレース1を終えることができてとてもうれしく思います。これもヤマハのスタッフ、メカニックの懸命なサポートのおかげに他なりません。このウィーク、そしてこのレース1も非常に気温が上がり難しいコンディションとなりました。デチャ選手とのバトルになってタフなレースとなりタイヤは消耗が激しいわけですが、その中で常に安定したラップタイムをキープすることにトライ。最後までトップを守ることができました。これでシリーズチャンピオンの可能性も出てきたので、明日もベストを尽くして優勝を狙います」
#24 Decha Kraisart(SS600:2位)
「おそらく好タイムが出ているライバルはソフトを使っていたと思いますが、僕自身はハードでもしっかりとタイムを出すことができていたので自信を持ってレースに臨みました。序盤はハイペースでライバルを引き離すという作戦をとりましたが、ラタポン選手が速く中盤にかわされてしまいました。ついていくことはできたのですが、ペースが非常に近く勝負することも考えましたが、リスクが大きすぎたため勝負できませんでした。今日のデータをしっかり把握してバイクをさらに前進させレース2ではぜひ優勝したいです」
Theerapong Opaskornkul, Senior General Manager of Sales & Marketing Support
「SS600は、FP1からチームとライダーがそれぞれ努力し、密なコミュニケーションをとりながら一歩一歩確実な積み上げでアドバンテージを築いてきました。まさにその結果がラタポン選手とデチャ選手のワン・ツーフィニッシュという成績になったと思います。またケミン選手も3位争いを繰り広げましたが、明日はヤマハライダーで表彰台を独占できるよう気を緩めることなく最善を尽くします。一方のAP250はアヌパブ選手がトップ争いを繰り広げながら表彰台を逃しました。しかしマシンもライダーも充実した状態を保っています。カナタット選手も7位、ピラポン選手は9位と3人とも状態はよいので、明日はSS600と同様に表彰台を獲得できるようこちらも頑張ります。※レース1で3位のライダーがルール違反により失格となったためアヌパブ選手が3位、カナタット選手は6位、ピラポン選手は8位に繰り上がりました」
Race 2
YAMAHA RACING TEAM ASEAN
#76 伊藤勇樹(SS600:8位)
「ウォームアップで改善を試みましたがよい成果が得られず、悩んだ末に開幕戦のセッティングをベースに変更を加え臨みました。結果としてタイムは上がったのですがスタートで順位を上げることができませんでした。そのため一台一台丁寧に抜くことを意識してポジションも上がり3番手争いも視界に入っていたのですが、7番手のライダーを抜きあぐね後方も含めたバトルになってペースを上げられませんでした。今年は新型マシンでスタートし開幕は苦戦したものの第2戦で優勝しよい流れがあったのですが、鈴鹿でトップ争いをしながら4/4位となりここでリズムを崩しました。やはりシーズンを通して安定感がなかったことが大きな敗因であり、課題だと思います」
#64 Keminth Kubo(SS600:DNF)
「最後のレースがリタイアという結果となりとても残念です。マシンも昨日からよくなっていたし、なんとしても表彰台に立ちたかったのですが届きませんでした。ライバルも速く、感触としては勝つか負けるか半々で、無理をしなければいけない状況のなかでフロントが切れ込んで転倒しました。今シーズンはランキング10位と満足な成績ではありませんが、シーズンを通してライディングスキル、ウィークの進め方、マシンをよくするための考え方など多くのことが成長しました。また、チームの皆さんのサポートもあり、少しずつ確実に速く走れるようになっていきましたがそれが一番の収穫です。それでもまだ足りないことはたくさんあるので、さらに成長できるようがんばります」
小関徹チームディレクター
「クボ選手の転倒は本当に残念ですが、ライバルも速く、それに競り勝つために100%以上の力で走った結果。本人もそれをわかっているし、ウィーク全体の内容もよく、大きな成長を感じました。来年のことは確定していませんが、飛躍につながるシーズンになったと思いますし、今後が楽しみです。伊藤選手はスタートで順位を上げることができず苦しい展開のなかで8位。彼自身もよくわかっていると思いますが、本来の実力、チームが目指す場所を考えると決して十分な成績ではありません。またチームとしては3年目を終えましたが、シーズン全体で見ても不十分な結果です。これはチーム全体の責任であり力不足を感じています。最後に1年間、チームを支えていただいたすべての方々に感謝いたします。ありがとうございました」
Yamaha Thailand Racing Team
#56 Ratthapong Wilairot(SS600:優勝)
「今大会では常に大きなプレッシャーを感じていました。これはもちろんチャンピオンがかかっていたからであり、両レースを勝たなければならなかったからです。そうした中で僕がチャンピオンになれたのは、ヤマハ、チームが最高のマシンを用意してくれたこと。そして両レースともにハイペースで僕を引っ張ってくれたデチャ選手のおかげだと思います。特にチャンピオンを争うライバルが後方にいたので、本当に感謝しています。シーズンを通してみると4度、表彰台に立っていますが、決してすべてのレースがよかったわけではありません。ライバルの欠場など運もあったと思います。ただチャンピオン獲得の瞬間は初めてということもあり最高の気分でした。そしてもちろん、ヤマハ、チーム、ファンの皆さんのサポートがあったからこそのチャンピオンだと思います。すべての方に心より感謝します。ありがとうございました」
#24 Decha Kraisart(SS600:2位)
#24 Decha Kraisart(SS600:2位)
「レース2は昨日とまったく同じ展開となりました。序盤から逃げる作戦でしたが昨日よりも少しペースが悪かったように思います。ラタポン選手にかわされてからもやはりリスクをおかすことはできませんでした。チャンピオンがかかっていたこともありますが、2人にアクシデントが起こるのを避けたかったからです。2位という結果には満足できませんがシーズンの終わりを表彰台で締めくくることができたのはよかったと思います」
#500 Anupab Sarmoon(AP250:3位)
「今大会はシーズンの最終戦であり、地元でのレースということで、両レースで優勝を目指しベストを尽くしました。しかし結果としては両レースで3位と目標を達成することができませんでした。特にレース2ではレース1の反省を踏まえ改善を行いマシンはとてもよく走ってくれたのですが、あと一歩及ばず残念です。今年は国内のレースやARRCに加えて全日本に参戦するなど多くの経験ができ、スキルアップなど大きな成長を感じています。来シーズンはこれを生かしてさらに成長できればと思います」
Theerapong Opaskornkul, Senior General Manager of Sales & Marketing Support
「シーズンの終わりに際し、すべてのライダー努力、メカニック、スタッフ、そしてARRCのファンの皆さまのサポートに感謝します。このシーズンではチームの総合力が大きく進化しました。強く、チャレンジ精神に溢れ、プロフェッショナルな集団になったのです。2016年のアピワット選手がAP250でチャンピオンを獲得しましたが、今年はついにARRCの最高峰クラス、SS600のチャンピオンをラタポン選手が獲得したこともそれを証明しています。来シーズンは新たなチャレンジが待っていますので、さらに強いチームを目指し、全員が一丸となって戦っていきます。これからも多くの声援をよろしくお願いします」