AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。
Rd.12 3月23日 シアトル
RACE DATA
開催日:2019年3月23日(土)
開催地:ワシントン州シアトル
会場:センチュリーリンク・フィールド
REPORT
450SX:Monster Energy/Yamaha Factory Racing Team、シアトル大会は厳しい戦いに
ワシントン州シアトルのセンチュリーリンク・フィールドで開催され2019年AMAスーパークロス選手権第12戦は、Monster Energy/Yamaha Factory Racing Supercross Teamにとって厳しい大会となった。ジャスティン・バーシアは450SXメインイベントを17位でフィニッシュしたものの、チームメイトのジョシュ・グラントは、メインイベント出場をかけたラストチャンス・クオリファイヤー(LCQ)でクラッシュし、メインイベントへの出走はかなわなかった。
ヒート1に参加したバーシアは、レースを通してタフなブロックと軽い接触に見舞われながらも8位でフィニッシュし、メインベントへの出場資格を得た。残念ながらメインイベントは、肩の怪我が完全には癒えていないバーシアにとって理想的ではないゲート位置からのスタートとなり、苦戦を強いられる。第1ターンを13番手で抜けると、その後クラッシュ。さらに順位を落とすことになってしまった。再走を果たしたバーシアだったが、ポジションを上げるには至らず、17位でフィニッシュラインを通過するにとどまった。
負傷したアーロン・プレシンジャーに代わって参加のグラントは2009年AMAスーパークロス開幕戦でYZ450Fを駆り、ヤマハに勝利をもたらしたライダー。そのグラントも、2度のクラッシュを喫してしまう。そのひとつ目はヒート2でのクラッシュで、これにより10位でフィニッシュするにとどまったため、メインイベントへの出場資格を得るにはひとつ順位が及ばず、ラストチャンス・クオリファイヤー(LCQ)にまわることになった。ところがグラントはここで再びクラッシュを喫し、メインイベントに参加することなくシアトル大会を終えることになってしまった。
バーシア、グラントとMonster Energy/Yamaha Factory Racing Teamは、この後テキサス州ヒューストンに向かい、3月30日土曜日にNRGフィールドで開催されるシリーズ第13戦に臨む。
250SX West:フェランディスが250SX初勝利!
Monster Energy/Star/Yamaha Racingのディラン・フェランディスが、ワシントン州シアトルのセンチュリーリンク・フィールドで、自身初となる250SX勝利をあげた。一方、チームメイトのコルト・ニコルズは残念ながら2周目にクラッシュ。リタイアに終わった。
フェランディスはクオリフィアイング・プラクティスで最速ラップを記録し、幸先よいスタートを切った。ニコルズもここで5番手となる好タイムをマークした。続くヒートレースはともにヒート2に参加し、フェランディスが今季2度目のヒート優勝を果たすと、チームメイトのニコルズも2位に入り、Monster Energy/Star/Yamaha Racingのワンツー・フィニッシュを実現させた。
メインイベントでは、ニコルズがフェランディスにわずかに先行し、2番手でゲートを飛び出す。その後リードを奪うが、リズムセクションでミスを冒して激しく転倒。立ち上がり、歩いてその場を離れることはできたものの、レースに復帰することができず、そこでリタイアとなった。ニコルズのクラッシュ直後に、フェランディスはリードを奪う。プラクティスの間にバイクのセッティングをいくつか変更したことも奏功し、首位をキープして力走を続ける。終盤にシリーズポイントリーダーから猛チャージを受けるが、これを退け、最初にチェッカーフラッグを受けてチームとヤマハに素晴らしい結果をもたらした。
この結果、フェランディスはポイントを大きく伸ばし、残り3戦となった250SX西地区選手権で、1位に12ポイント差に迫ることとなった。