モトクロス世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.18 9月11日 アメリカ
RACE DATA
■大会名称:2016年第18戦アメリカGP
■カテゴリ:MXGP
■開催日:2016年9月11日
■開催地:グレンヘルム
■天候:晴れ/曇り 気温23℃
■観客数:13000人
REPORT
ファン・フォルベーク、MXGP世界選手権アメリカGPでトップ10フィニッシュ
Monster Energy Yamaha Factory MXGP Teamのジェレミー・ファン・フォルベークは、MXGP世界選手権2016年最後のレースとなったアメリカGPでトップ10フィニッシュを果たした。ロマン・フェーブルは第1ヒートをメカニカルトラブルでリタイアするも、第2ヒートでは、立て直して、6位に入る。Kemea Yamaha Official Teamのバレティン・ギヨーは両ヒートでクラッシュを喫するが、詰めかけた1万人を超えるファンを前に力走。選手権ポイントランキングでのトップ10を守った。
第1ヒート、このところスタートの速さに安定感のあるファン・フォルベークは、その流れのままに飛び出し、4番手につける。砂交じりのコースでのタフなレースで順調にペースをキープする。米国2連戦の初戦となった北カリフォルニアのシャルロットでの第17戦で表彰台に入り、自信を深めているファン・フォルベークは、E・トマック(カワサキ)やM・ナグル(ハスクバーナ)、T・ガイザー(ホンダ)、G・コルデンホフ(KTM)と争い、4位でフィニッシュした。
第2ヒート、ファン・フォルベークはレース中盤でのクラッシュと深い轍に足をとられ9位から14位へと後退してフィニッシュした。
フェーブルは第1ヒートでテクニカルトラブルに見舞われたため、ホールショットを奪って見せるも合計3ラップでレースを終えた。第2ヒート、フェーブルは序盤の5周で3位まで浮上する。コースコンディションがギャップだらけに翻弄され、クラッシュを喫してしまう。フィニッシュは6位にとどまる。
ギヨーも第1ヒートでクラッシュするも、立ち直って再走し、22位から追い上げを見せる。J・ブートロン(KTM)、J・ティクシエ(カワサキ)をかわすと終盤には同じく、A・トーヌス(カワサキ)に迫り、14位まで順位を上げてフィニッシュした。第2ヒート、スタートして13位につけたギヨーはYZ450Fを駆って順調に走行。ふたつ順位を上げて11位でフィニッシュした。
2016年モトクロス世界選手権 MXGPの最終順位は、ロマン・フェーブルが総合4位、ジェレミー・ファン・フォルベークが6位、そしてバレティン・ギヨーは9位で、コンストラクターズ・ランキングでヤマハは2位となった。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
COMMENT
ジェレミー・ファン・フォルベーク選手談(5位/14位:総合8位)
「第1ヒートはペースが上げられて、良い結果となった。ただし第2ヒートはスタートで外してしまった。追い上げるためにはリスクをもって後方から激しくプッシュしなければならないのはわかっていた。そのため、クラッシュしてしまった。シーズンはじめの目標はトップ3だったけど、実際には6位。苦戦したレースから多くのことを学んだし、学んだことから得たものがたくさんあると思う。それを用いて来年またハードワークを続けて行くよ」
ロマン・フェーブル選手談(32位/6位:総合15位)
「好きな高速コースなのだけど、第1ヒートはバイクにメカニカルトラブルが起こってストップせざるを得なかった。第2ヒート、スタートはまずまずだったけど、その後クラッシュしてしまった。シーズン当初の目標はタイトルを守ること、すなわちチャンピオン再びになることだった。フランスで優勝したのは大きかったけど、自分のシーズンのピークははじめのころだと思う。イギリスでクラッシュしたり、たくさんの不運があったからね。来シーズンの目標は再びチャンピオンになること、そのために冬の間から準備をスタートするよ。」
バレティン・ギヨー選手談(14位/12位:総合14位)
「第1ヒートは1周目に転倒ライダーにクラッシュして、ほぼ最後尾まで落ちた。14位まで追い上げたもの少し落胆しました。第2ヒートでもトップ10内を走行してけれどまたクラッシュした。最終戦だし、この週末は良い結果を残したかった。シーズンはじめの目標は、トップ10内に入ることだった。表彰台にも立ったこと、トップ5も2度獲得したことはMXGP初年度としては良かったと思っている。自分に何が必要なのかがわかってきたと思うので、来年に期待しています。」