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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 7月14日-16日 イタリア

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク・スーパースポーツ世界選手権 第7戦イタリア
■開催地:イタリア/イモラ(4.936 km)

WorldSBK レース1
■開催日:2023年7月15日(土)
■周回数: 19周 (93,784 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:35度
■路面温度:58度
■PP:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分45秒959)
■FL:A・バウティスタ(Ducati/1分47秒065)

WorldSBK スーパーポールレース
■開催日:2023年7月16日(日)
■周回数:10周(40,230 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:33度
■路面温度:49度
■PP:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分45秒959)
■FL:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分46秒041)

WorldSBK レース2
■開催日:2023年7月16日(日)
■周回数: 15周 (74,040 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:37度
■路面温度:59度
■PP:T・ラズガットリオグル(Yamaha/1分45秒959)
■FL:A・バッサーニ(Ducati/1分47秒491)

REPORT

WorldSBK 7月15日(土)

ラズガットリオグル、WorldSBK通算100回目の表彰台獲得

Pata Yamaha Prometeon WorldSBK Official TeamのT・ラズガットリオグルとA・ロカテッリは、スーパーポールで今季2度目となる1-2を記録。続くレース1でも素晴らしいパフォーマンスを見せた。

午前中に行われたスーパーポールではロカテッリのファステストラップが取り消されるなどの混乱があったが、最終的にはラズガットリオグルとロカテッリがそれぞれ1位と2位を獲得してフロントローに並んだ。

レース1でホールショットを奪ったのはロカテッリ。A・バッサーニ(ドゥカティ)とラズガットリオグルがこれに続く展開となり、4ラップ目にはラズガットリオグルがトップに浮上した。

一時はPata Yamaha Prometeon WorldSBK Official Teamのワンツー態勢となったが、まもなくA・バウティスタ(ドゥカティ)とJ・レイ(カワサキ)が追い上げて表彰台争いへと発展。ラズガットリオグルは12ラップ目までトップをキープしたあとバウティスタに先行を許して2位でゴールし、WorldSBK通算100回目となる表彰台を獲得した。一方のロカテッリも最後までバトルを展開し、4位でチェッカーを受けている。

ガードナーが11位獲得

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのR・ガードナーが、初めて走るコースにもかかわらず安定した走りを見せて11位を獲得。チームメイトのD・エガターは終盤でクラッチが滑る状態となり、残り4ラップでリタイアした。

午前中に行われたFP3では、ガードナー、エガターともに前日のタイムを更新し、それぞれ1分47秒128と1分47秒817を記録して7位と16位。スーパーポールではエガターが1分46秒128で12番手、ガードナーは1分47秒296で16番手とした。

レース1ではともに全力でポジションアップを目指した。ガードナーは序盤でコースアウトして18番手に下げたあと11位まで挽回。エガターもコンスタントにハイペースを維持していたが、残り4ラップでリタイアとなった。

WorldSBK 7月16日(日)

ラズガットリオグルがダブル・ウイン

第7戦イタリア大会の2日目、Pata Yamaha Prometeon WorldSBK Official TeamのT・ラズガットリオグルがスーパーポール・レースとレース2で優勝し、イモラ・サーキットで初めてとなる勝利をヤマハにもたらした。

午前中に行われたスーパーポール・レースでは、残り2ラップでA・バウティスタをパスしてトップでゴール。チームメイトのA・ロカテッリも3位に入り、揃って表彰台に上った。

午後からのレース2は路面温度が60度を超えるほどのWorldSBK史上最も暑いコンディション。そのなかでラズガットリオグルは序盤からトップに立ってレースをコントロールし、A・バッサーニ(ドゥカティ)、J・レイ(カワサキ)の追撃を抑えきって真っ先にチェッカーを受けた。チャンピオンシップのライバル、バウティスタはオープニングラップの第3コーナーで転倒リタイアとなっている。

一方のロカテッリも、ここイモラでウイークを通じて速さを維持していた。レース2ではスーパーポール・レースに続く2度目の表彰台を目指していたが、リアグリップに苦戦してわずかに届かず4位でゴールした。

この結果。ラズガットリオグルとロカテッリはそれぞれランキング2位と3位をキープ。Pata Yamaha Prometeon WorldSBK Official Teamはチームランキングでトップに浮上した。

ガードナーとエガターが、ともにポイント獲得

GYTR GRT Yamaha WorldSBK TeamのR・ガードナーとD・エガターは、レース2でそれぞれ11位と12位となり貴重なポイントを獲得した。

午前中のウォームアップ・セッションではガードナーが1分48秒165を記録して14番手。一方のエガターはマシントラブルにより記録を残すことができなかった。

スーパーポール・レースはエガターが12番グリッド、ガードナーが16番グリッドからスタート。ともに全力でトップ9を目指したが、ガードナーが11位、エガターが14位に留まり、グリッド順位を上げることはできなかった。

再びグリッド12位と16位からスタートしたふたりは懸命に挽回を図り、ガードナーが11位、エガターが12位でゴール。ともにポイント獲得に成功した。

WorldSSP 7月15日(土)

マンジが観衆を魅了する勝利

Ten Kate Yamaha WorldSSP Supported TeamのS・マンジが、熱狂的な母国ファンの目の前で優勝を果たした。

午前中に行われたスーパーポールで3番手となり、フロントローを獲得したマンジ。レース1ではこの優位性を最大限に活用してオープニングラップでトップに浮上。そのままハイペースで周回してライバルたちを引き離していった。アドバンテージを2秒まで拡大したあとは、アグレッシブさを抑えて安定した走りに切り替えてゴールに集中。最終ラップでレッドフラッグが提示されて中断となり、トップを走っていたマンジの優勝が決定した。マンジにとっては今季2度目となる勝利。

その他のヤマハ勢ではVFT Racing WEBIKE YamahaのN・スピネッリが7位。また負傷欠場のA・マントバーニに代わりEvan Bros Yamaha WorldSSP Supported Teamから出場したF・フリジーニが11位と健闘した。同じく代役出場のA・ヴェルドーヤ(Yamaha Thailand Racing Team)も14位に入りポイントを獲得している。

マンジのチームメイトのJ・ナバーロ、A・ディアス(Arco Yart Yamaha WorldSSP)、V・デービス(GMT94 Yamaha WorldSSP Supported Team)はリタイアに終わった。

WorldSSP 7月16日(日)

マンジがレース2も優勝

Ten Kate Yamaha WorldSSP Supported TeamのS・マンジは、レース1に続きレース2でも勝利を飾り、母国イタリアでダブル・ウインを達成した。

レース2は路面温度が60度を超えるウイーク最高の暑さのなかで行われた。前日のレース1で優勝し、母国の素晴らしい雰囲気を享受しながら2度目の戦いに臨んだマンジは、序盤でN・ブレガ(ドゥカティ)に続く2番手を走行。その後、差を詰め、7ラップ目にはこれをパスしてトップに浮上した。トップに立ったあとはさらに勢いを増し、最終的にはブレガに7秒以上の差をつけて優勝。この結果、チャンピオンシップ・ポイントを合計242ポイントに伸ばし、トップのブレガとの差を41ポイントに縮めている。

マンジのチームメイトのJ・ナバーロは、後半でV・デービス(GMT94 Yamaha WorldSSP Supported Team)とバトルを展開し、ナバーロが6位、デービスが7位でチェッカー。Yamaha Thailand Racing Teamから出場したA・ヴェルドーヤとEvan Bros Yamaha WorldSSP Supported Teamから出場したF・フリジーニがそれぞれ11位と12位。またレース1ではリタイアに終わったA・ディアス(Arco Yart Yamaha WorldSSP)が13位に入りポイントを獲得した。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Superpole Race

WSBK RESULT Race.2

WSSP RESULT Race.1

WSSP RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

RIDERS RANKING WSSP

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSSP

COMMENT

WorldSBK 7月15日(土)
Pata Yamaha Prometeon WorldSBK Official Team

T・ラズガットリオグル選手談(優勝)

「100回目の表彰台を獲得できましたが、次は100回目の優勝を目指します! レース1は悪くなかったと思いますが、2位に終わったので100%ハッピーというわけにはいきません。今週の目標は優勝することで、序盤はいい感じで走れていたのですが、タイヤのグリップが落ちてくると難しい状況になりました。バウティスタ選手はストレートでの加速が素晴らしく、それが大きなアドバンテージとなって差をつけられました。彼とバトルを続けたかったのですが、不可能でした。すべてを失うよりは2位を獲得できて良かったです。スーパーポール・レースはいつも私たちが強いのでまた頑張ります。それまでにリアグリップ性能とセクター1と2の走りを改善したいと思っています。この暑さのなかで楽なレースではありませんでしたが、すべてのライダーが本当にいい仕事をしました。全員を祝福します」

A・ロカテッリ選手談(4位)

「序盤でレースをリードできたのはとても良かったと思います。自信があったので、ハードにプッシュしていくことができました。でも今日はフロントタイヤの選択を間違ってしまったのかもしれません。路面温度が非常に高くなって左側がスライドしはじめ、最終シケインはとくにひどい状況でした。そのため楽な戦いではありませんでしたが、最終的に表彰台からそう遠くない4位でゴールできたのですから、いいレースだったと思っています。このあと、もう少し作業を続けて明日は表彰台を狙っていきます。このマシンで、イモラを走るのは初めてなので、その1レース目でこのような走りができたことはうれしいです!」

P・デニング(チーム代表)談

「久しぶりにイモラ・サーキットに戻ってくることができました。以前は5月に行われており、とても快適な気候でしたが、今回は過酷な暑さを経験することになりました。それでもふたりのライダーは金曜日から好調で、R1も順調に走ってくれた結果、グリッド1番と2番を獲得することができたことは本当にうれしいことです。レースは誰にとってもタフなものになりました。ロカテッリ選手は本来ならもう少し良い成績を獲得する可能性もあったのですが、フロントにウルトラ・ソフトを選択したことで苦戦しました。それでも最後まで安定して力強い走りを見せてくれました。ラズガットリオグル選手はいつものようにアグレッシブで、何周もレースをリードし、手持ちのカードをすべて使って勝利を目指しましたが、今回もまたわずかに届きませんでした。タイヤ・グリップが落ちたあとは加速の差が激しく、バウティスタ選手に対して明らかな差がありました」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

R・ガードナー選手談(11位)

「路面温度が非常に高く、19ラップを通じてコントロールするのは簡単ではありませんでした。私は序盤で何度かミスをして順位を下げてしまいましたが、その後はペース良く走り、11位まで挽回して貴重なポイントを獲得することができました。最後まで戦い続けることができたことに満足しています。明日はさらに上を目指します」

D・エガター選手談(DNF)

「パフォーマンスが向上し、上位陣との差を少し縮めることができました。低速シケインでは依然として苦戦していますが、少しずつ改善できています。スーパーポールでもまた一歩、前進することができましたが、グリッドはまだ理想的とは言えません。そのためレース1では序盤から攻めていきました。でも暑さのなかでマシンの挙動が今までと少し変わっていて、終盤にはクラッチが滑り始めてリタイアしました。明日はスプリントで9位以内に入り、レース2のグリッド位置を上げたいと思っています」

WorldSBK 7月16日(日)
Pata Yamaha Prometeon WorldSBK Official Team

T・ラズガットリオグル選手談(優勝/優勝)

「ようやくロング・レースで優勝することができました! この瞬間をずっと待ち望んでいたので、とてもうれしいです。チームが素晴らしい仕事をしてくれて、毎セッションでR1を改善してくれたことに感謝しています。バウティスタ選手の転倒は残念ですが、これがレースです。あのあと私は楽な走りに切り替え、リスクをおかさず、中盤はバッサーニ選手の後ろでペースをキープしながらタイヤを温存して走りました。その結果、勝利にたどり着くことができて本当にうれしいです! 今日は'真のレース' を皆さんにお見せできたと思います。素晴らしい週末でした」

A・ロカテッリ選手談(3位/4位)

「午前中のスーパーポール・レースでは、とてもいい仕事ができたと思っています。タイヤとマシン・セッティングのチョイスもパーフェクトでした。でもレース2については少し残念な気持ちです。リアタイヤを変更したのですが、それがベストチョイスだったかどうか確信が持てなかったからです。昨日はフロントのグリップに苦戦し、今日はリアというわけです。そのためレース2では表彰台争いのチャンスを逃してしまいましたが、ウイーク全体としては非常に好調だったので喜ぶべきだと思っています。しかも私にとってはR1でこのコースを走るのは初めてだったのですから、自分自身、そしてチームとヤマハが私のためにしてくれた仕事を誇りに思います。次のレースではもっと力強く走り、もっとハードにプッシュしていきます!」

P・デニング(チーム代表)談

「何という一日でしょう! 午前中のスーパーポール・レースでは、ヤマハにとってイモラで初となる優勝が実現し、ロカテッリ選手が3位表彰台で花を添えてくれました。私たちにとっては、これまで見たなかで最も魅力的なレースのひとつでした。レース2ではラズガットリオグル選手の勢いがバウティスタ選手のミスの一因となった可能性もあるかもしれませんが、いずれにしてもラズガットリオグル選手はチャンスを最大限に活かし、レースをコントロールして2つ目の勝利を持ち返りました。ロカテッリ選手はレース2で十分なリアグリップを得られずトップグループに加わることができませんでしたが、それでも素晴らしいペースを維持し、ここイモラで初めてのビッグバイクながら、非常にポジティブな形でこの週末を締めくくりました。私たちは次のモストに向けて意気揚々と出発することができます。チームランキングのトップを奪還できたことは、ここにいる全員の努力と献身の成果です」

GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team

R・ガードナー選手談(11位/11位)

「今日も非常に暑い一日になりました。ウイークを通じて楽な状況ではありませんでしたが、良かった点にも注目すべきでしょう。今日のレースは決して悪くなかったと思っています。ペースは素晴らしかったですし、ポジションを挽回することもできました。さらに貴重なポイントを獲得し、今後に役立てるためのデータを収集しました。次のモストに前を向いて進みます」

D・エガター選手談(14位/12位)

「今日は信じられないくらいの暑さで、対応するのは本当に大変でした。スーパーポール・レースではセッティング変更を試みましたが、残念ながら期待した成果は得られませんでした。レース2ではできるだけ多くのポイントを獲得したかったのですが、オーバーテイクではらみ、遅れてしまいました。それでも12位まで挽回して何とかポイントを獲得することができました。このあと少しだけ休暇を楽しんでからモストに向かいます」

WorldSSP 7月15日(土)
Ten Kate Yamaha WorldSSP Supported Team

S・マンジ選手談(優勝)

「好スタートが決まり、最初のふたつのシケインで数台パスすることができました。トップに立ったあとは毎ラップでリードしました。自分のペースをキープするのは大変でしたが、何とかやり遂げました。気温が高くタフなレースでしたが、今季2度目の勝利をあげることができ、自分もチームもハッピーです。チャンピオンシップでも少し差を縮めることができたので、このまま集中していきたいと思っています。チームは今日もとても頑張ってくれました」

WorldSSP 7月16日(日)
Ten Kate Yamaha WorldSSP Supported Team

S・マンジ選手談(優勝)

「昨日に続いて今日もまた優勝できたことがとても重要です。しかも大差をつけて逃げ切れたこともとても良かったと思っています。コンディションは非常に難しく、とくにフルタンクの序盤は大変でしたが、何周かしたあとはハードにプッシュできるようになり、マシン性能を最大限に引き出してハイペースで走ることができました。今回は私たちにとって素晴らしい週末になりました。イタリアのファンの前でダブル・ウインを実現できてとてもうれしいです。今後もこのようなパフォーマンスを継続できるよう期待していますし、チャンピオンシップの可能性も見ていきたいと思っています」

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