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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 3月12日 タイ

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権第2戦タイ大会
■開催地:タイ/ブリラム(1周4.554km)
■周回数:レース1:20周(91.080km)/レース2:16周(72.864km)

レース1
■開催日:2017年3月11日(土)
■コースコンディション:ドライ
■気温:35度 ■路面温度:46度
■PP:J・レイ(カワサキ/1分32秒957)
■FL:J・レイ(カワサキ/1分33秒436)

レース2
■開催日:2017年3月12日(日)
■コースコンディション:ドライ
■気温:36度 ■路面温度:48度
■PP:J・レイ(カワサキ/1分32秒957)
■FL:M・メランドリ(ドゥカティ/1分33秒644)

REPORT

Pata Yamahaのふたりがタイで好成績獲得

【レース1】

Pata Yamaha Official WorldSBK TeamのM・ファン・デル・マークとA・ローズが、YZF-R1でそれぞれ5位と6位を獲得。第1戦のオーストラリアに続いて高ポイントを手中にした。第2レースは3月12日日曜日に開催され、ファン・デル・マーク、ローズともにさらにポイントを伸ばすチャンスを狙っている。

スーパーポール2でローズが4位、ファン・デル・マークが6位と健闘し、チームもライダーも決勝での好成績獲得の可能性を感じていた。

全20ラップで行われた決勝でファン・デル・マークは、そのチャンスを生かして今季最高の5位を獲得。レース序盤でチームメイトのローズをパスすると、暑さに耐えながら最後まで集中力をキープして走り切った。表彰台まであと3秒と迫る活躍だった。一方のローズはマシンのフィーリングが完璧には届いていなかったものの、後続に11秒差をつけて6位でゴールした。

第2レースの決勝グリッドは、新しいレギュレーションにより、ファン・デル・マークが2位、ローズが3位のポジション。第1レースのトップ3は3列目からスタートする。

Pata Yamahaは第2レースで4位

【レース2】

A・ローズが4位を獲得し、チャンピオンシップ・ランキングでも4位。チームメイトのM・ファン・デル・マークは運に見放され、マシン・トラブルでリタイア。

20ラップの予定でスタートした第2レース決勝は、コース上にオイルが出たため赤旗が提示されて中断。その後、全16ラップに減算して再開された。ローズは彼自身のハイペースとマシンの安定性を生かし、終始、4位をキープしてそのままチェッカーを受けた。レース再開時にはいくつかのセッティング変更を行っていたが、思うような効果を得られないまま単独走行。トップからは10秒離された。

一方、第1レースではヤマハ勢トップの5位と健闘したファン・デル・マークは残念な結末。赤旗でレースが中断されてピットに戻った際、マシンにオイル漏れの跡を発見。再スタートまでの10分間では原因を究明できなかったため、安全性を考慮して再スタートを取りやめた。

シリーズポイントではローズが合計49ポイントでランキング4位。ファン・デル・マークは第1レースのあとで6位に上がっていたが、第2レースのリタイアにより8位へ後退した。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

COMMENT

M・ファン・デル・マーク選手談:(レース1:5位)

「スーパーポールの結果に満足。朝のセッションのなかで大幅に前進できたので、そのあとのスーパーポールもとてもうまくいったんだ。シーズン序盤で早くも6位を獲得できたのだから非常に順調と言っていいと思うよ。3位から6位まではかなり接近していて、そのなかに入れたことがとても重要。そして第1レースでは絶好のスタートを切ってポジションを守ることができた。最初の数ラップは、アレックスと僕が第1、第2セクションで少し遅れてしまったけれど、コーナリングで挽回。そのあとは最後まで安定して走り切ることができた...本当はあともうちょっと頑張れたら良かったんだけれどね...。でも第2戦で5位を獲得できたのはとてもうれしいこと。チームのみんなも喜んでくれていると思うよ!」

ローズ選手談:(レース1:6位)

「スーパーポールはセッティングを変更し、新品タイヤを装着して臨んだら、それがうまくいった。フィーリングがとても良かったので、決勝も同じものを選択することにしたんだ。決勝ではタイヤのグリップが落ちたのでスーパーポールとまったく同じというわけにはいかなかったけれども、それでもプラクティスのときよりは良くなっていたはず。ウイーク中ずっとフィーリング向上を追求してきたけれど、なかなか思うようにいかず6位という結果。明日はもう少しいいレースがしたい。タイヤは終盤はとても良かったんだけれど、序盤でもう少しうまく扱えるようにしなければならない。僕が負荷をかける以上にスピンしてしまう感じだったので、第2レースではここを改善できれば、もっといい走りができると思う」

P・デニング、チーム代表談:

「ふたりのライダーたち、ヤマハ・チーム全員のパフォーマンスに満足している。チャンギ・サーキットはフィリップアイランドに比べていつも、トップライダーたちとのスピード差の面で苦労させられてきた。でも今回は大きく前進できたと思う。ふたりは落ち着いて集中力を保ち、20ラップを通じてYZF-R1のベストを引き出した。マイケルについては、表彰台まであと3秒というところまで近づいたことで自信につながっている。ウイークを通じてリズムをキープし、安定性も素晴らしかった。さらに次のステップへ上がるためには、あとほんのちょっとの確かな優位性が欲しいところだ。アレックスのほうは、セッティングにいまひとつ満足することができず、マイケルほどには絶好のポイントに到達できていなかった。明日のウォームアップ・セッションまでに再調整を行って、どこまで行けるか様子を見たい。第2レースはふたりそろってフロントロウからスタートすることになり、序盤で上位に近づくチャンスを与えられた。もう一歩前進を目指してベストを尽くす」

A・ローズ選手談:(レース2:4位)

「総合的にはとても良いウイークになった。チームが素晴らしい仕事をしてくれたからね!最初の2、3ラップはベストを出し切れず、その間にユージン・ラバティーに抜かれてトップグループから離されてしまった。あとで何とか彼を抜き返すことができたけれど、トップグループは速すぎてどうにもならなかったんだ。もしもスタートでついて行くことができていたら、もっとチャレンジできたはずなんだけれど...。それでもオーストラリア、タイとフライアウェイの2戦をまずまずの成績で終え、次のアラゴンにも自信を持って臨むことができる。僕自身、改善すべきところがまだまだたくさんあるし、チームとしてもマシンをさらに改良する余地が残っている。2、3日休んだら、また次のレースに向けて仕事を再開するよ」

M・ファン・デル・マーク選手談:(レース2:DNF)

「第2レースでは、マシンに技術的トラブルが出てしまった。ここまでいい仕事ができていただけに非常に残念だ。午前中のウォームアップ・セッションでは新しいセッティングを試してみたが、あまり効果が感じられなかったので昨日までとほぼ同じものに戻すことにした。そうしたら赤旗が出されたというわけなんだ。昨日がとても順調だっただけに悔しい気持ちでいっぱい。今日も同様に、いやそれ以上にうまくいくと信じていたのに、これがレースというものなんだね。少なくとも、今回はスタート早々から速さをアピールすることができたと思うので、次のアラゴンでも同様に頑張っていきたい」

P・デニング、チーム代表談:

「マイケルのマシンに発生した技術的トラブルとは別に、状況をしっかり把握しなければならないと思っている。そして我々としては、ヤマハのSBKプロジェクトについても、チームとYZF-R1のパフォーマンスについても、高く評価すべき大きな前進を見ることができたと結論づけている。マイケルに対しては非常に申し訳なく思っており、彼もそのクルーたちも、本当なら昨日以上の満足を得られるはずだった。しかし結局は、これがモータースポーツというものなのだ。このような問題が起こり得ることを受け入れなければならず、そのときには、そこから何かを学ぶべきだろう。マイケルのプロフェッショナルな態度に、誰もが心から感謝している。

一方アレックスのほうは、彼自身はセッティングに満足していなかったものの、今日はとてもいいレースができたと思う。チーム・クルーが決勝に向けて改善を試み、とくに中断前までは表彰台争いの可能性まで見えていた。再開後は最初の数ラップでなかなかペースを上げられず、その間に前の3人から離されて挽回不可能になってしまったのが残念だ。ヤマハのサポートとパートナーシップ、そしてチーム・クルーのハードワークに心から感謝。2017シーズンは順調に走り出している」

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