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スーパーバイク世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどSBKクラスに関する情報をお届けします。

Rd.01 2月26日 オーストラリア

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権第1戦オーストラリア大会
■開催地:オーストラリア/フィリップアイランド(1周 4.445km)
■周回数:レース1:22周(97.790km)/レース2:22周(97.790km)

レース1
■開催日:2017年2月25日(土)
■コースコンディション:ドライ
■気温:18度 ■路面温度:42度
■PP:J・レイ(カワサキ/1分29秒573)
■FL:J・レイ(カワサキ/1分31秒197)

レース2
■開催日:2017年2月26日(日)
■コースコンディション:ドライ
■気温:24度 ■路面温度:44度
■PP:J・レイ(カワサキ/1分59秒356)
■FL:M・メランドリ(ドゥカティ/1分31秒178)

REPORT

フィリップアイランドの第1レースでローズが優勝争いを展開

【レース1】

オーストラリアのフィリップアイランド・サーキットで行われたFIMスーパーバイク世界選手権の開幕戦。Pata Yamaha Official WorldSBKのアレックス・ローズは気迫あふれる走りで4位を獲得し、今シーズンから新たにチームに加わったマイケル・ファン・デル・マークも9位と健闘した。

スーパーポールで自己ベストを更新し、5番グリッドを獲得したローズ。第1レースでは2017年型YZF-R1の性能を十分に引き出し、終始、トップグループでバトルを展開した。最後は前チャンピオンのT・サイクスと3位獲得を賭けてほぼ同時にゴールしたが、写真判定の結果、100分の3秒差で4位となった。全22ラップを走り終えてトップとの差は1.082秒。その間には果敢に攻めて差を縮めた周回もあり、11ラップ目にはトップに浮上して、さらにペースを上げながらアドバンテージ拡大を図った。

チームメイトのファン・デル・マークは、YZF-R1での初レースで9位を獲得。10位グリッドからスタートを切ったあと、トップに12秒差でチェッカーを受けた。スーパーポール1では実力を発揮しきれず、スーパーポール2で予選を戦う形となったが、決勝では堂々とした走りを披露。終始、集団のなかでバトルしながら、8位に0.05秒差で9位を獲得した。第1レースの経験を活かし、明日の第2レースではさらに進化を目指す。

第2レースのスターティング・グリッドについては、今シーズンからレギュレーションが変更されており、第1レースで4位を獲得したローズがポールポジションの位置を確保。9位のローズは6番グリッドにつく。第1レースのトップ3は、3列目からスタート。

ローズ+YZF-R1がトップに接近、ファン・デル・マークもさらに前進

【レース2】

フィリップアイランド・サーキットで行われているシーズン開幕戦の第2レース。A・ローズは第1レースと同様の4位となったが、トップまでの差を0.9秒に短縮。チームメイトのM・ファン・デル・マークもYZF-R1の決勝用セッティングが改善され、第1レースからふたつ上げて7位を獲得した。

全長4.445kmのフィリップアイランド・サーキット。第2レースも第1レース同様、激しい接近戦が展開された。今シーズンから適用された新しいレギュレーションにより、第1レースで4位を獲得したローズが第2レースをポールポジションからスタート。オープニングラップをリードしたあとも順調に周回を重ね、最後までトップ争いを展開した。優勝を目標に3番手で最終ラップを迎えたが、わずかに届かず4位でチェッカー。シリーズポイントでは合計26ポイントを獲得し、この時点でランキング3位と同ポイントの4位。

一方のファン・デル・マークは、第1レースの9位と第2レースの7位によりランキング7位。決勝直前に行ったセッティング変更が功を奏し、好結果を得ることができた。トップとの差も7.307秒まで縮まり、マルク自身も進化を実感している。

WSBK RESULT Race.1

WSBK RESULT Race.2

RIDERS RANKING WSBK

CONSTRUCTORS RANKING WSBK

COMMENT

A・ローズ選手談(レース1:4位)

「とても気持ちよく走ることができた。プラクティスのなかで行ったレース・シミュレーションが生きて、実際の決勝のなかでもリラックスできたんだ。ペースも非常に良く、タイヤとマシンに要求するものもよくわかっていたよ。そして僕は最後までスピードを維持することができたけれど、トップのほうはちょっと混乱していてびっくり。トップグループが大きくなり過ぎて激しい接近戦になっていて、僕はそれがいやだったので、そこから何とか抜け出そうとプッシュを試みたんだ。それがうまくいった。チームのみんなとヤマハのすべての人たちが素晴らしい仕事をしてくれた。終盤でちょっとミスをしてトップ3から遅れてしまったんだけれど、最後の3ラップでそれを取り返すことができた。でも結果的には4位もとても良かったよ。レースが終わったあとで、もっとやれたと言うのは簡単だけれど、今回はトップ5を目指し、そこからシーズンを通じてトップに近づいていくことを目標にしていたんだ。でも実際には、ここで表彰台争いを展開し、トップライダーたちとのバトルをエンジョイすることができた」

M・ファン・デル・マーク選手談(レース1:9位)

「スーパーポール1でマシンのフィーリングが格段に良くなり、ラップタイムも自然と上がってきた。そしてスーパーポール2では初めて予選タイヤを履いたんだ。決して完璧とは言えないけれど、スーパーポール2を走ることができたことは良かったと思う。決勝もとても順調で、序盤では上位グループにもついて行くことができた。でもリア・ドライブが十分とは言えず、本当はタイヤを温存するためにもっとスムースに走りたかったんだけれど、それができずに徐々に離されてしまったんだ。何人かと好バトルもできたが、トップグループと同様のパフォーマンスを発揮するには至らず残念。明日はこの問題を解決できるよう期待している。今日、ついに実際のレースを走り、実際的な問題を把握できるようになった。そして同時に、ライバルたちの強さもリアルに感じることができた。明日は彼らに近づけるよう、全力を尽くすよ」

P・デニング、チーム代表談

「我々、Pata Yamaha Official WorldSBKにとっても、スーパーバイク世界選手権そのものにとっても、今日は非常にエキサイティングな開幕戦になった。アレックスは冬季テストから非常に熱心に取り組んでおり、そのハードワークの成果を今日のシーズン初レースで発揮した。ライダーとして大きく成長したことで、マシン、チーム、技術サポートの進化を今まで以上に活かせるようになったのだ。明日の第2レースは、ポールポジションからどのようなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。結果がどうかということよりも、マシンのポテンシャルを最大限に引き出し、さらに前進することが目標。今日はそのための最高のスタートとなった。 マイケルもまた、素晴らしいスタートを切ることができた。アグレッシブな走りで毎ラップ、懸命に戦い続けた。今シーズンは人材が豊富で激しい戦いが予想されるため、最善の状態から少しでも外れてしまえば上位を目指すのは難しくなるだろう。そのなかでもミハエルはヤマハのマシンに日に日に適応してきており、今日の22ラップがまた貴重な経験になった。チームとして彼をサポートし、明日の第2レースでもさらなる前進を目指す。上位争いまで上がってくる日も遠くないと信じている」

A・ローズ選手談(レース2:4位)

「表彰台獲得のチャンスだったのに、最終ラップのアタックが思うようにいかなかったんだ。レース中盤くらいからマシンとタイヤを温存しながら走っていたが、終盤になって1分31秒7のペースに上げたら、またトップグループに加わることができた。マシン自体はとても好調だったけれど、僕のほうがコースの後半でアグレッシブな走りができず、スピードも上がらなかった。これが原因で表彰台を逃すことになってしまったので、来年またここに戻ってくるときの課題にしたい。 でもそれ以外は、今回の全44ラップを通して非常に力強く走ることができ、競争力もとても高かったと感じている。そしてもちろん、チームのみんながR1の多くの箇所を改善してくれたこともよくわかっているよ。ランキング3位タイは満足できる結果で、素晴らしいシーズンのスタートになった。ただ2回の好レースができたというだけではなくて、この開幕戦にどのように臨み、自分自身をどのようにコントロールし、そしてチームがどのような仕事をしてくれたのか、そのことを考えてみると、僕ら全員がいつも以上のパフォーマンスを発揮できていたことがわかるんだ。そしてその結果、次につながる、しっかりとしたベースが出来上がったと思っているよ」

M・ファン・デル・マーク選手談(レース2:7位)

「昨日よりも5秒も、トップに近づくことができた。マシンにも、より楽に乗れるようになったんだ。最後は単独走行になってしまったけれど、ずっと安定したラップタイムで走ることができたし、決勝の戦い方がうまくなったと思うのでうれしいよ。ウォームアップのなかで新しいことを試してみたんだけれど、僕には違いがあまり感じられなかったため決勝前に大幅な変更を決断。どうなるかわからないままスタートして、飛び出しはとても良かったけれども第1コーナーで追いつかれてしまった。でもそのあとは、すぐに乗りやすさを実感することができて、序盤はトップグループに加わることができたんだ。ラバティーとバトルして時間を費やし、その間にトム・サイクスが抜いていったけれど、彼から大きく離されることはなかったよ。これらの経験を通してヤマハについて多く学び、僕自身の成長もかんじることができた」

P・デニング、チーム代表談

「フィリップアイランドは厳しく荒々しく難しいコース。それを考えれば、ライダーがふたりとも健康で、4つの好成績を手にこの場所を離れることをうれしく思う。今回の2レースのなかでアレックスは、速さと安定性とスムースな走りを見せて彼が真のウイナー候補であることを証明。そこにYZF-R1の進化が加わり、チームとしての今後に自信を持つことができた。最終ラップで2位につけながら表彰台を逃し、トップにコンマ9秒差まで迫りながら4位になったのは残念なことかもしれないが、そこまでのパフォーマンスの素晴らしさに比べれば、結果には大した意味はないと思っている。彼のパフォーマンスは当初の予想を超えており、我々チームはとても満足しているのだ。アレックス、そのスタッフたち、そしてマシン開発を担ったヤマハに祝福を!マイケルも今日は昨日以上の素晴らしい走りを見せてくれた。ハードに攻めながら、より安定し、トップグループにより一層、接近。ヤマハのマシンの乗りやすさに気づき、本当に速くなっているのだ。チームとしては、ここからさらに前進し続けることを期待せずにはいられない。またマイケル自身にとっては、ふたつのレースをしっかり走りきりポイントを手にしたことが非常に重要。この経験を糧に、チーム・クルーと協力しながらますます成長してくれることだろう。このように素晴らしいライダーをチームに迎え、ヤマハ・ファミリーの一員となったことを非常にうれしく思っている」

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