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YART、大切な鈴鹿8耐で輝くため平静に、心熱く。

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YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team(YART)が、世界耐久選手権のレギュラーチームらしく、鈴鹿8耐を淡々と駆けている。

マービン・フリッツ選手、カレル・ハニカ選手、レアンドロ・メルカド選手は、少し早い6月23日(火)、日本に到着していた。「地震や台風もあったけど、東京を楽しんだんだ。ブリヂストンに行って実際にタイヤの作り方を見ることができて、本当にすごかった。これでタイヤに対してのリスペクトは大きくなったね!」とご満悦なのはフリッツ選手だ。

メルカド選手も、「今回で3回目の来日かな? いつも日本に来るのは嬉しいし、毎回レース前にいろんな場所を訪ねて、日本の文化を知ることが楽しいんだ。以前は超暑かったけど今回は違う感じで、いい気分だよ」と、大きな気負いは感じられない。ウィークに向けて充実した時間を過ごしたことが伝わってくる。

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マンディ・カインツ監督は開口一番、「今年はあまり準備できてないんだ」と語った。5月の事前テストを欠場しているほか、「今年はいつもよりも開催が早いから、バイク、パーツなどをスパ(第2戦)の次の日には日本に送ってしまったので、モノがなくテストできなかったんだ。日本をベースしているチームは有利だよね」と、少し残念な表情を見せたが、その自信が崩れることはない。

というのもYARTは今シーズン、開幕戦のル・マン24時間で優勝、第2戦スパ8時間を2位とし、ランキング2位に22ポイント差をつけポイントリーダーとしてこの鈴鹿8耐を迎えているからだ。

「今年が特別に強いってわけじゃないよ。今まで通りに仕事をしながら、特にレース中のミスを減らすことに集中した。それでいい結果になっただけだよ。特別なことはしてない。いつも通りなんだ」と、マンディ監督が何度も「特別」ではないと強調したが、決して過信しているわけではないのだ。ただ、仕事を淡々とこなし続けることができることが「特別」なのかもしれない。

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開幕前、あえて一つ、不確定要素だったのは、新しくチームに加わったメルカド選手の存在だった。それも取り越し苦労に終わった。「25年ぐらいこのチームは続いているけど、チームに完璧に入り込んでぴったりフィットしたね。いい結果を出すというプレッシャーはあったと思うけど、レアンドロはそれもうまくコントロールできている」とマンディ監督が話せば、「本当にポジティブだよ。最初のテストでは、もうすでに何年も一緒にチームをやっているように感じたんだ。EWCのことも、タイヤのこともよく知ってるし、すぐに僕たちのスピードに追いついた。耐久ではライダー3人が同じレベルになることが必要だから、大きなポイントだよ」とフリッツ選手も大きく頷く。

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一方のメルカド選手も、「オファーもらった時は正直、びっくりしたよ。カネパ(ニッコロ)から電話がかかってきて、世界チャンピオンチームに加わるのが本当に超嬉しくて、即答で"YES"だったね」と言うと、「マービンはとても意志が強く、優しい人間で、すでにいい関係ができている。カレルも前から知っていて、実はトレーニングやモトクロスを一緒にしているんだ。カレルはとてつもなく競争心が強くて、とてもやさしい人。彼ら二人が僕のことを助けてくれ、チームになじむことができて、最初の日からまるで自分の家のように感じられていい仕事ができるんだ!」と話すように、すぐに相思相愛の状況が作られた。

さらに開幕のル・マン24時間では、「ポールも取ったし、レースも優勝したし、最大のポイントを取れて最高で、新シーズンのベストスタートになった。しかも2年連続優勝だし、タティ(メルカド選手)がチームに入ってから最初の戦いで優勝できたのも最高だね」、とフリッツ選手が振り返ったようにこの移籍が成功だったことを証明した。

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第2戦についてハニカ選手は、「スマートなレースができたと思う。チームもチームメイトも万全な状態で、レースのペースとパフォーマンスについても納得のレースだった。トップに近かったけど、限界を超えるほど無理をせずに、タイトル争いに大切なポイントを獲得できた。すべて正しい選択ができたので満足しているし、連続表彰台を達成できたのでさらにうれしいよね」と好調であることを印象づけた。

迎えた鈴鹿8耐のレースウィーク、今大会も「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」や「Honda HRC」に加え、BMWやヨシムラSERTなど、多くの有力チームがいる。ファンからするととても楽しみな戦いが予想される。

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フリッツ選手が、「我々もその強いチームの一つ。僕たちにとってメインのライバルはSERTとBMWで、まずはいいレースをして、ル・マンとスパと同じように多くのポイントをとってボールドールで有利な状況を作っていることが大切。それに以前、磐田市の本社に行って、みんなの仕事ぶりを生で見ることがあったんだけど、この日本で、たくさんの従業員の前でヤマハブルーを背負い戦えるのは誇りに思う」と語れば、「鈴鹿は8時間のスプリントレース。とても速いし、すべてのメーカーが優勝を目指す非常に厳しい特別なレース」とメルカド選手。

ハニカ選手は、「ヤマハファンと、この素晴らしいバイクを作ってくれるヤマハの従業員の前で走れるのは大きな喜びだし、彼らの前でいい結果を出す責任がある。僕らも#21を応援してるけど、まずは自分たちの仕事に集中して、多くのポイントを取るだけだ」

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そしてマンディ監督は、この鈴鹿8耐にいろいろな思いを寄せている。「YARTは26年間、ヤマハと戦ってきた。だからYARTはヤマハの歴史の一部だと思ってるし、ヤマハとは一緒に優勝しタイトルを獲得して、永久につながってると思うんだ。そして今年最後の"Katsu"とも、大切な思い出がたくさんある。YARTにこの鈴鹿で初のポールポジションをもたらしてくれたし、一緒にヨーロッパで、ドーハで、そしてこの鈴鹿でともに戦い、一緒に笑って、泣いて、爆笑して... 彼は永遠に我々のヒーローなんだ」と、少し感傷的になりつつも、「テストができていないのは確かだけど、ライダー3人とも鈴鹿を知っているし問題ない。レースではミスをしないことに集中するだけ。必ず結果はついてくる」

決勝がどんなレースになろうと、YARTは冷静に淡々と駆ける。しかし、その心は誰よりも熱い。ヤマハファンのため全力を尽くすのだ。さぁ、決戦だ!

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