#21YAMAHA FACTORY RACING TEAM
- クラスEWC
- タイヤブリヂストン
ヤマハ発動機が鈴鹿8耐に初めてファクトリーチームで参戦したのは1984年(上野真一/河崎裕之:XJ750)。初優勝は1987年、マーチン・ウイマーとケビン・マギー(YZF750)ペアが達成した。1988年には、後にWGP500で3連覇を果たすウェイン・レイニーとマギー(YZF750)が2連覇。そして1990年は、16万人の大観衆が見守る中、5回目の挑戦となった平忠彦がエディ・ローソンと組み「YZF750」で勝利をあげ3勝目。4回目の勝利は1996年、22歳のコーリン・エドワーズと21歳の芳賀紀行の若いコンビによってもたらされた。以降当社はファクトリー参戦を2002年まで続け一つの区切りをつけた。
ファクトリーチームの再始動は、ヤマハ発動機創立60周年となる2015年、フルモデルチェンジを行った新型「YZF-R1」の発売を機にエースナンバー「21」をつけて13年ぶりに復活。全日本の絶対王者に成長した中須賀克行を軸に、MotoGP世界選手権やスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)に参戦するトップライダーとともに、2018年まで4連覇を達成し、新たな歴史を刻むと同時にR1の「真価」を見せつけた。
5連覇を目指した2019年は、残り2分、2番手走行中にトップが転倒し暫定優勝となるも、その後の審議で結果が改訂され2位。目標には届かなかったが再び8耐で大きなドラマを描き、同時に、この年をもってファクトリー活動を休止することとなった。
そしてヤマハ発動機創立70周年とウィングレットを装備した新型R1がデビューした2025年。R1の戦闘力を改めて世界に発信するとともに、世界が注目する鈴鹿8耐で勝利を目指しそのチャレンジする姿で世界中に感動と感謝の気持ちを届けることを目的に、2019年以来6年ぶりにファクトリーチームを復活。
ライダーはファクトリーチームの要となる中須賀をはじめMotoGPに参戦するジャック・ミラー(Prima Pramac Yamaha MotoGP)、WorldSBKに参戦するアンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha WorldSBK Official Team)を起用し、「YZF-R1」は当社レーシングマシンの伝統的なカラーリングの一つであるホワイト×レッドを採用。デザインは1999年の鈴鹿8耐に参戦した「YZF-R7」をベースにリデザインした特別なカラーリングとし、チーム名も当時と同じ「YAMAHA RACING TEAM」で参戦した。結果はトップと同一の217周を走破しわずかな差で2位となった。
そして2026年もファクトリーチームで継続参戦を決定。マシン、チームクルー、ピットワーク、レースストラテジーなどをライバルと比較・分析し、可能な範囲でブラッシュアップを行った。マシンは、2019年以降、中須賀をはじめJSB1000のチャンピオンライダーたちが全日本で「減速~加速」という基本性能を磨いてきたファクトリーマシンをベースにブラッシュアップ。ライダーラインアップは、すでに強固なチームワークが出来上がり、マシンにも順応性がある現状最高のパッケージとなる中須賀、ミラー、ロカテッリを継続。決勝では、2019・2025年に逃した「優勝」を取り戻し、7年ぶり9回目の頂点を目指す!
※2026年5月1日現在の情報です。
Katsuyuki Nakasuga中須賀 克行
- 所属県福岡県
- 生年月日1981年8月9日
2000〜2004年に全日本のGP250に参戦し、2005年から国内最高峰のJSB1000に参戦を開始。2006年にヤマハ契約ライダーに昇格すると、吉川和多留監督やチームスタッフの力を借りながらメキメキと実力をつけ、2007年に初優勝。2008年には初のチャンピオンを獲得しトップライダーに成長。以降、全日本のさまざまな記録を打ち破り、94勝(2026年第2戦終了時点)という勝利を積み重ね5連覇を含む13回のチャンピオンを獲得してきた。
また、直4・V4エンジンを搭載する歴代のヤマハ発動機MotoGPマシン「YZR-M1」の開発ライダーを務め、かつては日本グランプリへのワイルドカード参戦や代役参戦を経験。中でも2012年の最終戦バレンシアGPでは2位とし、最高峰クラスでは日本人で16人目となる表彰台を獲得し世界を驚かせた。
鈴鹿8耐は、2003-2005年の3大会で第3ライダーとして登録されたが決勝は不出場。初の決勝は中冨伸一と組んだ2006年。初の完走は佐藤裕児と組んで4位を獲得した2008年。その後も全日本参戦ライダーとペアを組んだり、YARTに加わるなど、ヤマハトップチームの一員として参戦。2012年には、#7 MONSTER ENERGY YAMAHA -YARTで初のポールポジション、2013年にも同チームでポールポジションを獲得している。
そして2015年、ファクトリーチームの復活とともにチームの主力を担い、チームメイトとなる世界のトップライダーの中にあってバイクのベースセッティングを担い、リーダーとしてチームをまとめ、引っ張り、2015年に初優勝を遂げると、2018年までの4連覇に大きく貢献した。
2025年は、6年ぶりに復活したファクトリーチームを再び背負い、ミラー、ロカテッリとともに参戦。ファーストライダーを務めるなど、2019年に続き2位を獲得した。そして2026年、ファクトリーの一角を担う中須賀。ただ、3月27日に今季限りでの引退を発表し、鈴鹿8耐も最後の参戦となる。再びミラー、ロカテッリとチームを組み、自身5回目、ヤマハ発動機として9回目の優勝を目指し全力を尽くす。
Racing Careerレースキャリア
| 年 | 成績 | 鈴鹿8耐での成績 |
|---|---|---|
| 2005年 | 全日本JSB1000 ランキング 12位 | ─ |
| 2006年 | 全日本JSB1000 ランキング 9位 | リタイア |
| 2007年 | 全日本JSB1000 ランキング 4位 | リタイア |
| 2008年 | 全日本JSB1000 チャンピオン | 5位 |
| 2009年 | 全日本JSB1000 チャンピオン | ─ |
| 2010年 | 全日本JSB1000 ランキング 4位 | ─ |
| 2011年 | 全日本JSB1000 ランキング 5位 | リタイア |
| 2012年 | 全日本JSB1000 チャンピオン | リタイア |
| 2013年 | 全日本JSB1000 チャンピオン | 8位 |
| 2014年 | 全日本JSB1000 チャンピオン | 4位 |
| 2015年 | 全日本JSB1000 チャンピオン | 優勝 |
| 2016年 | 全日本JSB1000 チャンピオン | 優勝 |
| 2017年 | 全日本JSB1000 ランキング 6位 | 優勝 |
| 2018年 | 全日本JSB1000 チャンピオン | 優勝 |
| 2019年 | 全日本選手権JSB1000 チャンピオン | 2位 |
| 2020年 | 全日本選手権JSB1000 ランキング 7位 | ─ |
| 2021年 | 全日本選手権JSB1000 チャンピオン | ─ |
| 2022年 | 全日本選手権JSB1000 チャンピオン | ─ |
| 2023年 | 全日本選手権JSB1000 チャンピオン | ─ |
| 2024年 | 全日本選手権JSB1000 ランキング 2位 | ─ |
| 2025年 | 全日本選手権JSB1000 チャンピオン | 2位 |
Jack Millerジャック・ミラー
- 国籍オーストラリア
- 生年月日1995年1月18日
2011年にロードレース世界選手権GP125にデビューし、2012年からフル参戦を開始。2014年はMoto3でランキング2位を獲得すると、2015年にはMoto2を経ることなく直接MotoGPにステップアップを果たした逸材だ。
MotoGPではルーキー・シーズンこそ苦戦したものの、2016年には足を骨折した状態でシーズンをスタートしたにもかかわらず、激しい雨の中で行われたオランダGPで初優勝するなど何度もトップ10に入る活躍により、世界で最も競争の激しいMotoGPパドックにおいてその地位を確立した。
2010年代の後半からはさらに力をつけ、2019年は5回の表彰台を獲得してランキング8位。2020年も4回の表彰台獲得でランキング7位と安定した強さを見せ、翌2021年には、優勝2回を含め表彰台を5回獲得しランキング4位とキャリアハイの成績を残した。さらに2022年は日本GPで優勝したほか、7回の表彰台でランキング5位という好成績を残している。
その後もMotoGP参戦を続けたミラーは、2025年、当社ファクトリーライダーの一人として「Prima Pramac Yamaha MotoGP」に加入。素早くYZR-M1に適応し、第3戦アメリカGPの5位獲得などランキング17位とした。そして今年はV4エンジン搭載「YZR-M1」で参戦し、その開発にも尽力を続けている。
鈴鹿8耐への初参戦は2017年、当社のライバルチームから参戦して4位を獲得。2025年はPrima Pramac Yamaha MotoGPへの加入に伴い、中須賀、ロカテッリと#21 YAMAHA RACING TEAMの一員として初めてR1を駆り鈴鹿8耐に参戦。MotoGPと同様、その経験と知見、情熱と闘志をチーム注ぎ込み2位獲得に貢献。2回目となる今年は、自身初、ヤマハ発動機にとって9回目となる優勝を目指す。
Racing Careerレースキャリア
| 年 | 成績 | 鈴鹿8耐での成績 |
|---|---|---|
| 2011年 | GP125世界選手権 ランキングNC | ─ |
| 2012年 | Moto3世界選手権 ランキング23位 | ─ |
| 2013年 | Moto3世界選手権 ランキング7位 | ─ |
| 2014年 | Moto3世界選手権 ランキング2位 | ─ |
| 2015年 | MotoGP世界選手権 ランキング19位 | ─ |
| 2016年 | MotoGP世界選手権 ランキング18位 | ─ |
| 2017年 | MotoGP世界選手権 ランキング11位 | 4位 |
| 2018年 | MotoGP世界選手権 ランキング13位 | ─ |
| 2019年 | MotoGP世界選手権 ランキング8位 | ─ |
| 2020年 | MotoGP世界選手権 ランキング7位 | ─ |
| 2021年 | MotoGP世界選手権 ランキング4位 | ─ |
| 2022年 | MotoGP世界選手権 ランキング5位 | ─ |
| 2023年 | MotoGP世界選手権 ランキング11位 | ─ |
| 2024年 | MotoGP世界選手権 ランキング14位 | ─ |
| 2025年 | MotoGP世界選手権 ランキング17位 | 2位 |
Andrea Locatelliアンドレア・ロカテッリ
- 国籍イタリア
- 生年月日1996年10月16日
2013年にMoto3世界選手権にスポット参戦し、翌2014年からフル参戦を開始。2016年にはドイツGPとオーストラリアGPで2位表彰台に立つなどランキング9位を獲得した。この成績を受けて2017年にはMoto2にステップアップし、2018年と2019年にはコンスタントにポイントを積み上げそれぞれランキング15位と18位としたが、2020年はスーパースポーツ世界選手権(WorldSSP)へカテゴリーチェンジを行った。
YZF-R6を駆るロカテッリは、ルーキーながら15レース中、脅威の開幕9連勝を含む12勝、7回のポールポジションという圧倒的な強さを見せ、それまでの記録を破る333ポイントを獲得してチャンピオンに輝くと、2021年からは「Pata Yamaha WorldSBK Official Team」の一員としてスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)にステップアップ。
デビューシーズンは、4度の表彰台に立つなどランキング4位としてルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝き、チームとマニュファクチャラーの両タイトル獲得に貢献。2022年以降も好成績を残し続けており、ヤマハで5シーズン目となった2025年は、第3戦オランダのレース1で2位表彰台。さらにレース2ではWorldSBKで自身初優勝を達成して成長を証明し、5月末には2027年までの契約を更新し、最終的には自己ベストタイのランキング4位でシーズンを終えた。
鈴鹿8耐への参戦は2025年が初めて。慣れ親しんだR1とともにすぐにチームにも順応し、TOP10トライアルではチーム最速タイムをマーク、決勝では全体のファステストラップを刻むなどタイムでも引っ張り、チームを2位表彰台に導いた。今年も世界最高峰のプロダクションレースで培ったR1での経験を還元し、チームをさらなる高みへと押し上げ、2018年以来9回目の優勝へと導く。
Racing Careerレースキャリア
| 年 | 成績 | 鈴鹿8耐での成績 |
|---|---|---|
| 2014年 | Moto3世界選手権 参戦 | ─ |
| 2015年 | Moto3世界選手権 ランキング20位 | ─ |
| 2016年 | Moto3世界選手権 ランキング9位 | ─ |
| 2017年 | Moto2世界選手権 ランキング28位 | ─ |
| 2018年 | Moto2世界選手権 ランキング15位 | ─ |
| 2019年 | Moto2世界選手権 ランキング18位 | ─ |
| 2020年 | スーパースポーツ世界選手権 チャンピオン | ─ |
| 2021年 | スーパーバイク世界選手権 ランキング4位 | ─ |
| 2022年 | スーパーバイク世界選手権 ランキング5位 | ─ |
| 2023年 | スーパーバイク世界選手権 ランキング4位 | ─ |
| 2024年 | スーパーバイク世界選手権 ランキング7位 | ─ |
| 2025年 | スーパーバイク世界選手権 ランキング4位 | 2位 |
