公式テスト初日、ヤマハ3チームが20周年記念カラーR1で好発進
7月10日(火)、炎天下の鈴鹿サーキットで決戦に向けた最後の公式テストがスタートした。
YAMAHA FACTORY RACING TEAM(YFRT)は中須賀克行に加え、先の週末にイタリアで行われたスーパーバイクを終えたばかりのアレックス・ローズ、マイケル・ファン・デル・マークが再集結。さらに今回は世界耐久選手権でタイトルを争うGMT94 Yamaha Official EWC Team(GMT94)が鈴鹿8耐公式テストに初参加したほか、YART Yamaha Official EWC Team(YART)が7月5・6日のテストに続いて参加した。
A・Bグループに別れて行われる今回のテストでヤマハの3チームはいずれもAグループに入り午後のセッション1本目に登場。YFRTは中須賀のみが出走し、開始直後から立て続けに赤旗でストップ&ゴーを繰り返すことになったが、路面状況を確かめながらラップを重ねタイムアップ。テスト項目としては前回詰めてきたセッティングから異なる方向に振っての比較や、3人のライダーのバランス向上をメインにテスト項目を順調にこなしてセッティング最終化への手応えを掴むと同時に、トップから0.053秒差の2分8秒172で2番手とし最初のセッションを終了した。
スペイン選手権への参戦でデビッド・チェカを欠いたGMT94は、マイク・ディ・メリオとニッコロ・カネパが参加。こちらは鈴鹿サーキットに合わせて用意したタイヤのチョイスに専念し、2分12秒686でAグループ11番手。ブロック・パークス、マービン・フリッツ、藤田拓哉、マックス・ノイキルヒナーの4人で参加したYARTは、欧州のサーキットで使い慣れたセッティングと8耐に向けてのセッティングの比較検討をする中で2分10秒278としてAグループ6番手。それぞれが課題をクリアしながらセッション1を終えた。
15時15分からのセッション2では、YFRTにアレックス&マイケルが合流し、3チームの全ライダーが20周年記念カラーのマシンとつなぎで登場。多くの注目を集める中、中須賀は引き続きテスト項目をこなし、A・B両グループを通じてこの日トップとなる2分7秒379をマークしライバルたちにプレッシャーをかけると、本テストでの初走行の2人は、移動の疲れを物ともせずスーパーバイクから8耐パッケージへの乗り換えに専念して8秒台とアジャストに成功した。またGMT94とYARTは、2分10秒990でAグループ9番手、2分9秒043でAグループの5番手を記録した。
なお本日はナイトセッションも行われ、各ライダーが夜の鈴鹿を体験。着々と本番に向け準備を進めていった。