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中須賀選手がトップタイムをマーク! YAMAHA FACTORY RACING TEAMが3年連続ポール・ポジション

中須賀克行選手が、YZF-R1を、YAMAHA FACTORY RACING TEAMを3年連続のポール・ポジションに導いた。

ライバルメーカーが、ニューマシンを投入してきた第40回記念大会。これに立ち向かうYAMAHA FACTORY RACING TEAMは、3年間にわたる熟成と経験、世界屈指のR1ライダー、中須賀克行選手、アレックス・ローズ選手、マイケル・ファン・デル・マーク選手が武器だ。

その力は、28日の公式予選ではローズ選手の2分6秒405、中須賀選手の2分6秒779、ファン・デル・マーク選手の2分8秒164で、ライバルを抑えトップアベレージをマーク。ライダーの総合力と熟成・経験が、ライバルを凌駕した形となった。幸先の良いスタートだ。

そして29日(土)、TOP10 TRIAL当日は、午前中こそ降雨があり曇天となったが、時とともに日差しが強さを増していった。この8耐ウィークにおいて最も夏らしい夏、8耐らしい8耐となった。

TOP10 TRIALは、まず10番手から6番手までのタイムが遅かったライダー5人、タイムのよかったライダーが5人、合計10人がタイムアタックを行う。その後、公式予選の5番手からトップまでが同様の順序でアタックを行っていく。この中で最初のヤマハライダーとして登場したのが、公式予選6番手、ヤマハのファクトリーチームであるYART Yamaha Official EWC Teamの野左根航汰選手。そのタイムは2分8秒481となったが、前半の最後となる10番目に登場したブロック・パークス選手が2分7秒634を記録し、10人が終わった時点での暫定トップに躍り出た。

各メーカーのトップチームが顔を揃えた後半は、さらに激しい戦いが待っていた。先手を打ったのが15番目に登場した中須賀選手。38回大会でポル・エスパルガロ選手がマークした6秒フラットに迫る2分6秒038を叩き出す。その後は、次々と6秒台の戦いが繰り広げられるが、中須賀選手のタイムを超える者はいない。そして19番目に走行した中上貴晶選手(ホンダ)のアタックが2分6秒671となった時点で、 YAMAHA FACTORY RACING TEAMの3年連続のポールポジションが決定。さらに、最終走者のローズ選手が2分6秒225となったことで、中須賀選手の2年ぶり3度目のポールポジションが決定した。なお、YARTは公式予選の順位と変わらず6番手から、表彰台の獲得を目標に決勝に挑む。

40回目の決勝は、7月30日(日)、11時30分に幕をあける。

TOP10 TRIAL

Pos.No.TeamMachineAvg. Time
1 21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM YAMAHA 2'06.038
2 12 YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING Suzuki 2'06.282
3 11 Kawasaki Team Green Kawasaki 2'06.381
4 5 F.C.C. TSR Honda Honda 2'06.600
5 634 MuSASHi RT HARC-PRO. Honda Honda 2'06.671
6 7 YART Yamaha Official EWC Team YAMAHA 2'07.634
7 19 MORIWAKI MOTUL RACING Honda 2'08.041
8 25 HondaSuzukaRacingTeam Honda 2'08.178
9 71 Team KAGAYAMA Suzuki 2'08.616
10 22 SatuHATI Honda Team Asia Honda 2'09.966

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
ポールポジション:2分06秒038

中須賀克行選手談

「レースウイークに入ってから、ずっと天候が悪くていつもの鈴鹿8耐とは違っていましたが、今日のフリー走行でようやく路面温度が上がってきて、いよいよという雰囲気になってきました。公式予選を含めて、すべてのセッションで3人がいいフィーリングで走れているので問題ないし、TOP10 TRIALは僕とアレックスで出走しましたが、マイケルでも問題なくいい走りができたはず。天気予報が目まぐるしく変化していて、明日の天候はわからないけれど、3人で力を合わせ優勝を狙っていきます」

アレックス・ローズ選手談

「TOP10 TRIALはすごく楽しかったよ! YZF-R1はすばらしいパフォーマンスを見せてくれたが、僕自身が最終セクターでちょっとミスをしてしまって、タイムロスしたんだ。中須賀サンのタイムを破る自信があったんだけどね(笑)。でも、僕たちの目標はただひとつ、鈴鹿8耐で勝って、ヤマハを再び表彰台の頂点に導くことだ。持てる力をすべて発揮して、明日の勝利をめざすよ」

マイケル・ファン・デル・マーク選手談

「ポールポジションを獲れたのは、チームとってすばらしいことだよね! 中須賀サンとアレックス(ローズ選手)が信じられないほどの走りを見せてくれたことに感謝してる。彼らのことを誇りに思うよ。本音を言えば僕も走りたかったけど、今回は彼らの方がスゴかったから仕方ないかな(笑)。もちろん鈴鹿8耐での僕たちの目的はポールポジションを獲ることではなく、レースに勝つことだ。でも、チームとして速さを示すことができたし、難しいコンディションでもコンスタントに走ることもできている。ライバルたちは速いけど、僕たちは3人とも同じぐらいのハイペースで走れているからね。明日は勝利に向けていいレースができると確信してるよ」

吉川和多留監督談

「久しぶりに中須賀選手がポールポジション・タイムをマークしてくれましたが、2分6秒を切るには大きな壁があると実感しました。しかし、大切なのは明日の決勝であり、今日までにマシン、ライダー、そしてチームも順調に仕上がりました。ただ、公式予選やTOP10 TRIALで転倒者が多く、赤旗も頻繁に提示されていたので、おそらく今年の鈴鹿8耐は荒れた展開になることが予想されます。何が起きても素早く対処できるようチーム力を高めてきましたが、改めていろいろなことを想定して準備を整えます」

YART Yamaha Official EWC Team
6番グリッド:2分07秒634

ブロック・パークス選手談

「タイムアタックでは最終シケインでミスをしてしまって、完璧とは言えないラップだった。それでもベストなパフォーマンスを発揮できたと思うし、6番グリッドという結果はチームにとっては喜ばしいものだよ! 僕たちの上にいるのは強豪チームばかりだし、タイム差もそれほど大きくないからね。これで決勝は前方からスタートすることができる。さらに自分たちの前にいるライバルたちを追い落とすために、チームを挙げてベストを尽くすよ」

マービン・フリッツ選手談

「並み居るファクトリー勢に続く6番手という結果は、すばらしいものだ。特にマシンに大きな変更も加えていないのに、これだけの速さを発揮できたんだからね。僕自身は残念ながらTOP10 TRIALに出走できなかったけど、昨日までのセッションではいい走りができているからOK。初めての鈴鹿サーキットでどんどんタイムを短縮できているし、ユーズドタイヤでも航汰(野左根選手)やブロック(パークス選手)と同じようなペースでコンスタントに走れてるからね。明日のレースは3スティントを走る予定で、僕のレースキャリアの中でももっともタフな1日になるだろう(笑)。でも、すごく楽しみにしてるんだ!」

野左根航汰選手談

「TOP10 TRIALを走るのは去年に続いて2回目で、去年も感じたことですが、たった1周なのにマシンや自分をアピールできる場なので、いつもとはまったく違う感覚の1周です。ただ、昨日の夜間走行でマービンが転倒していて、マシンが1台しかなかったので、僕が転倒したらブロックが走るマシンがなくなってしまうため、守りの走りになってしまいました。この辺を跳ね返すくらいの力を身につけたいですね。ただ、マービンの転倒は想定内で、EWCでは決勝までにかならず1度は転倒しているんです。だからブロックも、これでようやくいつもの流れになったと言っていました。明日はいよいよ決勝ですが、展開次第では表彰台を狙えると思うので、チーム一丸でがんばります」

マンディー・カインツ監督談

「6番グリッドという結果には満足しているよ。ブロック(パークス選手)も航汰(野左根選手)も、YZF-R1のポテンシャルの高さをアピールしてくれた。私たちのチーム、マシン、タイヤ、そしてライダーというパッケージの中で、最大限のパフォーマンスを見せてくれたと思う。明日は複雑なコンディションになると思うが、同じように持てる力を最大限発揮できるように全力を尽くすつもりだ」