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合同テスト初日、YAMAHA FACTORY RACING TEAMが2番手発進

YAMAHA FACTORY RACING TEAM、YART Yamaha Official EWC Team(YART)、GMT94 Yamaha Official EWC Team(GMT94)の3チームが7月11日ついに揃い踏み。それぞれのミッションのもといよいよ決戦に向けた最後のテストをスタートした。

鈴鹿8耐3連覇を狙うYAMAHA FACTORY RACING TEAMのアレックス・ローズ&マイケル・ファン・デル・マークは、アメリカはラグナ・セカで行われたスーパーバイク世界選手権を終えた直後に移動という強行スケジュール。早朝に羽田空港に着き、そのまま新幹線などを乗り継いで中須賀克行選手、そしてYZF-R1との再会を果たす。

この日は、中須賀選手が1台を専有して主にセッティングを担当。アレックス、マイケルの両選手は、時差を含め疲れを考慮して無理にプッシュせず、マシンの感触を確かめるように周回を重ねた。この日のベストは中須賀選手がマークした2分8秒126で、総合結果はトップから0.343秒差の2番手。またアレックス選手、マイケル選手の2人もともに9秒台をマークし初日を終えた。

一方、EWCチャンピオンを目指すYARTは、前回のテストから日本に滞在し、時差、疲れを取り去って今テストに臨んだこともあり、ブロック・パークス選手、マービン・フリッツ選手、野左根航汰選手の表情はすこぶる明るい。初日の作業はいたってシンプル。前回のテストで見えた課題に対しての解決策をブロック選手と野左根選手がダブルチェックし、クリアしていく作業を続けていった。この結果、野左根選手が2分9秒351のベストタイムをマークするとともに、ブロック選手、さらにマービン選手もこのタイムに近い9秒台を記録。前回のテストから着実な進歩を示すとともに、明日はさらにセッティングを進めていく。

EWCチャンピンの最有力候補であるGMT94も、着実な一歩をふみだした。チームは何度も鈴鹿8耐を戦っているが、今季加入したマイク・ディ・メリオ選手は2003年のGP125以来。ニッコロ・カネパ選手は昨年の8耐以来の2回目の走行となる。その中でチームはフルタンクからロングランやタイヤセレクトなどを行いながら、12秒台で走行を重ねており、GMT94もエンデュランスマスターとして、慌てることなく落ち着いて着々と作業を進めた。なお、チームの大黒柱であり、鈴鹿の経験が豊富なデビッド・チェカ選手は、この日の後半に遅れて合流。明日からは本格的にテストを進める。

また本日は、テストで最初で最後となるナイトセッションが行われた。何度かのレッドフラッグで中断されたが、それぞれのチームが本番に向けた各種チェックを行い終了した。

 

YAMAHA FACTORY RACING TEAM

中須賀克行選手

「今日は最初にニュータイヤで走って2分8秒前半が出ましたが、その後はユーズドタイヤで引っ張ってるのでタイムは上がりませんでした。ただ、タイヤのフィールはよいし問題ありませんね。アレックスとマイケルは、ラグナセカのレースを終えての参加で、時差ボケで辛そうだけど、明日になれば本領を発揮してくると思います。2人とも実績のあるライダーだからまったく心配していません。チームとしては、好調な走り出しができましたが、手強いライバルも多いので、気を緩めることなく前に進んでいきます」

アレックス・ローズ選手談

「とにかく疲れていますね。とても長い移動で、今日の朝5時に羽田に着き、そこから鈴鹿にやってきました。実際あまり寝ていないし、寝たとしても熟睡はできていません。今日は鈴鹿8耐モードに戻す日で、ゆっくりとスタ-トしてそんなにプッシュしていないのですが、やっぱり鈴鹿を走るのはとても楽しくて、ここにこれてうれしいですね。今晩はゆっくりと寝るのが大切。明日から本気モードです!」

マイケル・ファン・デル・マーク選手談

「アレックスと同じ状態。疲れています。3日間もテストできるのはとてもありがたいことですが、今日はとにかくマシンに乗ることが大切でした。でも、あまりプッシュできていないので、実質的には2日間みたいなものですけどね。それでもコース上にはたくさんのライダーいる状況で、8耐本番を考えるとこの中で走ることができてよかったです。今晩しっかりと休息をとって、明日からはもっともっと速く走ります! 楽しみにしていてください」

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