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世界耐久選手権第4戦、全日本第5戦を終えヤマハチームいよいよ鈴鹿8耐モードへ!

先週末、鈴鹿8耐に関係する2つのレースが行われました。一つは鈴鹿8耐が最終戦として組み込まれている世界耐久選手権EWCの第4戦スロバキア8時間。タイトル獲得を狙う「#7 YART Yamaha Official EWC Team」と「#94 GMT94 Yamaha Official EWC Team」が参戦しており、互いがライバルとして凌ぎを削り合ってきました。ここまで3戦を終えランキング2位のGMT94とYARTのポイント差は15。過去2戦では両レースともに優勝をかけて激突し、GMT94が2戦連続で優勝、YARTが2戦連続2位と、GMT94が一歩リードしていました。

スロバキア8時間は、鈴鹿8耐を思わせる路面温度50度という過酷なコンディションでの戦いとなり、GMT94とYARTが過去2戦と同様、約6時間にわたり、順位を入れ替えながら僅差のレースとなったのです。その結末は、YARTがトラブルにより2度の緊急ピットインを行い決着がつきましたが、まさにタイトル獲得にむけて総力戦を繰り広げたのです。

これでGMT94は3連勝、トップに1ポイント差のランキング2位とし、チャンピオンへの挑戦権を持って鈴鹿8耐へ挑むこととなりました。一方のYARTは、再スタートして4位となり、トップから27ポイント差でランキングは4位。簡単に縮まる差ではありませんが、鈴鹿での目標を表彰台・優勝に定め、最後まで諦めずに戦う姿勢を崩していません。

レース詳細:EWCスロバキア8時間

そして同ウィークには、日本で全日本ロードレース選手権第5戦オートポリス(大分県)が行われ、鈴鹿8耐にも参戦する「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から、3連覇の鍵を握る中須賀克行選手と、EWCに参戦する野左根航汰選手に変わりマイケル・ファン・デル・マーク選手が参戦しました。

幾度のディレイを繰り返し、レースも中断する波乱の展開となりましたが、中断後の第2レースでは、日本最速の中須賀選手とスーパーバイクトップライダー・マイケル選手が優勝争いを繰り広げました。中盤に入りマイケル選手がトップグループから後退して3番手となりますが、2番手のライバルがマシントラブルでリタイアとなったことで、中須賀選手が独走、マイケル選手は2番手を確実なものとします。

中須賀選手はその後も、危なげない走りで今シーズン初優勝。これで開幕3戦連続の悪夢を振り払い、溜めこんできた鬱憤も苦悩も一蹴し、自らの力で気持ち良く8耐に臨める状態を引き寄せたのです。

一方のマイケル選手は、ラスト2周となったところでミスをおかし、コースアウト&転倒で14位。しかし、全日本用のマシンとはいえ、ファクトリー仕様のR1で様々なコンディション下を走行し、その特性を頭と体で吸収するとともに、8耐も兼任するチームクルーとのコンビネーションなど、8耐に向けさまざまな経験を積む機会になった言えるでしょう。

レース詳細:全日本オートポリス

全日本、8耐でも指揮をとる吉川和多留監督はこのレースについて、「中須賀選手は、決して調子が悪いわけではなく、結果だけがついてこない状況でした。そういった意味で今回は、ようやく実力通りの、あるべき姿を取り戻し、同時に流れを自分に引き戻した意義のあるレースになりました。マイケル選手の結果は残念でしたが、ウイークでは、チームの意図を理解しようとする勤勉さを見せたかと思えば、レースではスーパーバイクのライダーらしい爆発力を見せ、とても頼もしい存在であることを確認できました」と話してくれました。

一方で初の全日本、ファクトリーのR1を経験したマイケル選手は、レース結果への悔しさとともに、このレースを通じさまざまな経験を得たと話します。「全日本には、8耐にも参戦するライダーがいますが、改めてレベルが高く、対等に戦うのは簡単ではないと思いました。今回初めて中須賀選手とともにウィークを過ごしたわけですが、彼は日本最速であると同時に、ファクトリーR1、そしてブリヂストンタイヤなどを知り尽くしており、そういった意味で中須賀さんとともに8耐を挑めることを頼もしく思うし、何よりも楽しみです。また、スーパーバイクのR1とファクトリーR1が異なる部分も理解できたし、3日間のウイーク、いや毎ラップごとにマシンとの距離が縮まっていき良いフィーリングを得ることができました。しかし、まだ学ぶことは多くあります。これからのテストでは8耐に向け確実に準備を進めていきます」

今後は、EWC参戦チーム、そして「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」も、鈴鹿8耐に向け集中することになります。今後もテストレポートなど、順次掲載していく予定です。お楽しみに!