#21YAMAHA FACTORY RACING TEAM
- クラスEWC
- マシンYZF-R1(2015)
- タイヤブリヂストン
1984年、鈴鹿8耐へのファクトリー参戦を開始したヤマハの初優勝は3年後の1987年、マーチン・ウイマー/ケビン・マギーによって成し遂げられた。1988年はウェイン・レイニー/ケビン・マギーが連覇を果たすと、1990年には平忠彦/エディー・ローソン、1996年は芳賀紀行/コーリン・エドワーズがこれに続いた。その後も、多くのヤマハチームが頂点を目指してきたが、その頂には辿り着けなかった。
そして今年ヤマハは、2002年以来13年ぶりに「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」を復活した。ライダーは、全日本最高峰クラスのチャンピオン中須賀克行、二輪ロードレース最高峰のMotoGPで活躍するポル・エスパルガロとブラッドリー・スミス。2006年のコーリン・エドワーズ以来となる、現役海外MotoGPライダーの参戦を実現した。監督は、自身も豊富な8耐経験をもち、現在は全日本のファクトリーチームで指揮を執る吉川和多留。そしてマシンは、導入1年目ながら世界各国のレースシーンで好成績を収めている新型「YZF-R1」。全日本に参戦する中須賀車をベースに今大会に向けて開発を行ったファクトリーマシンだ。
こうして、「最強のチャレンジャー」としての体制を整えた「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」、その目標はただ一つ、1996年以来19年ぶりの「優勝」である。
Katsuyuki Nakasuga中須賀 克行
- 所属県福岡県
- 生年月日1981年8月9日
全日本ロードレース選手権の最高峰JSB1000で通算5回のチャンピオン獲得。今シーズンは、新型R1で同クラスに参戦、4戦を終えランキングトップに立っており、史上初の4連覇/通算6回目のチャンピオンを目指す日本のトップライダー。また、MotoGPマシン「YZR-M1」の開発も担当し、MotoGPにも過去5回出場して、2012年のバレンシアGPでは2位表彰台を獲得している。
鈴鹿8耐は、2005年に第3ライダーとして登録されたが決勝は不出場。初出場は2006年で、2012/2013年にはポールポジションを獲得し、2014年の4位が最高。今回が8度目となる大会に向けては、「YZF-R1の最速を証明するとともに、ファクトリーの復活、ヤマハの優勝を待ち望んできたファンの皆さんに、最高の感動を体験してもらえるよう最善を尽くす」と中須賀。チームのエースとして、19年ぶりの5回目となる優勝を目指す。
Racing Careerレースキャリア
年 | 成績 | 鈴鹿8耐での成績 |
---|---|---|
2005年 | 全日本JSB1000 ランキング 12位 | ─ |
2006年 | 全日本JSB1000 ランキング 9位 | リタイア |
2007年 | 全日本JSB1000 ランキング 4位 | リタイア |
2008年 | 全日本JSB1000 チャンピオン | 5位 |
2009年 | 全日本JSB1000 チャンピオン | ─ |
2010年 | 全日本JSB1000 ランキング 4位 | ─ |
2011年 | 全日本JSB1000 ランキング 5位 | リタイア |
2012年 | 全日本JSB1000 チャンピオン | リタイア |
2013年 | 全日本JSB1000 チャンピオン | 8位 |
2014年 | 全日本JSB1000 チャンピオン | 4位 |
Pol Espargaróポル・エスパルガロ
- 国籍スペイン
- 生年月日1991年6月10日
2006年、15歳でGP125にデビュー。同年には、スペイン選手権の125ccでチャンピオンも獲得。2007年からGP125にフル参戦し、2011年にMoto2へステップアップすると、2012年には年間4勝でランキング2位。2013年は6勝を含む10回の表彰台に立ちチャンピオンを獲得した。2014年に「Monster Yamaha Tech 3」からMotoGP参戦を開始してランキング6位。今シーズンは、8戦を終えランキング8位につけている。
鈴鹿8耐参戦はもちろん、耐久レースも今回が初挑戦。さらに鈴鹿サーキット、YZF-R1でのライディングも初となるが、「ヤマハとファンの期待に応えるため、コース、マシン、戦略など中須賀選手から吸収して、チームを優勝へと導けるようベストを尽くす」と意気込むエスパルガロ。その高い能力を発揮できれば、チームを優勝へと導く原動力になるだろう。
Racing Careerレースキャリア
年 | 成績 |
---|---|
2006年 | GP125 ランキング 20位 |
2007年 | GP125 ランキング 9位 |
2008年 | GP125 ランキング 9位 |
2009年 | GP125 ランキング 4位 |
2010年 | GP125 ランキング 3位 |
2011年 | Moto2 ランキング 13位 |
2012年 | Moto2 ランキング 2位 |
2013年 | Moto2 チャンピオン |
2014年 | MotoGP ランキング 6位 |
Bradley Smithブラッドリー・スミス
- 国籍イギリス
- 生年月日1990年11月28日
2005年、MotoGPアカデミーの一員として参戦したスペイン選手権125ccで、ランキング2位と結果を残し、2006年からGP125のフル参戦を開始。2009年には、シーズン2勝を含む9回の表彰台を獲得しランキング2位に輝いた。2011年から2シーズンに渡りMoto2を経験した後、2013年に「Monster Yamaha Tech 3」からMotoGP参戦をスタート。昨年の第16戦オーストラリアGPでは、最高峰で初となる3位表彰台を獲得するなどの活躍でランキング8位とし、今シーズンもランキング6位となっている。
初挑戦となる鈴鹿8耐に向けて、「ファクトリーチームの一員として大会に全力を注ぎ、ヤマハのため、ファンのためにも、優勝を目標に日本へ向かう」と話したスミス。さらに新型R1でのライディングも非常に楽しみにしており、鈴鹿8耐本番での活躍が大いに期待される。
Racing Careerレースキャリア
年 | 成績 |
---|---|
2006年 | GP125 ランキング 19位 |
2007年 | GP125 ランキング 10位 |
2008年 | GP125 ランキング 6位 |
2009年 | GP125 ランキング 2位 |
2010年 | GP125 ランキング 4位 |
2011年 | Moto2 ランキング 7位 |
2012年 | Moto2 ランキング 9位 |
2013年 | MotoGP ランキング 10位 |
2014年 | MotoGP ランキング 8位 |