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MotoGP/Moto2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。

Rd.22 11月16日 バレンシア

 

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第22戦バレンシアGP

■開催日:2025年11月14日(金)プラクテイス、15日(土)予選・スプリント、16日(日)決勝

■開催地:バレンシア/スペイン(4.005km)

■開設:1999年

■コース長:4.005km

■ベストレースラップ:1分30秒145(2023年:B・ビンダー)
■オールタイムラップレコード:1分28秒931(2023年:M・ビニャーレス)
■2023年の優勝者:F・バニャイア(ドゥカティ)

CIRCUIT DATA

REPORT

MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP、2025年シーズン最終戦へ

Monster Energy Yamaha MotoGPは今週末、スペインはリカルド・トルモ・サーキットで2025年シーズン最終戦を迎える。同コースは昨年、洪水に見舞われてMotoGPの開催が見送られた。F・クアルタラロ選手とA・リンス選手は2年ぶりとなる走行を楽しみにしている。

前回のポルトガルGPで好調な走りを見せたクアルタラロ選手は、ここバレンシアでもその再現を狙っている。2019年には2位表彰台を獲得しており、今回は同等あるいはそれを上回る成績を目指す。第21戦終了時点でランキング9位につけている。

リンス選手はランキング19位。リカルド・トルモでは2013年にMoto3で3位、2015年にMoto2で2位、2018年と2020年にMotoGPで2位、また2022年には同クラスで優勝を飾った。

リカルド・トルモ・サーキットは1999年、スペイン・バレンシア州チェステに建設され、完成と同時にMotoGPの舞台の一つに加えられた。バレンシアGPは2002年以降、シーズン最終戦として定着し、見逃すことのできない重要なイベントとなった。チャレンジングなコースと表現され、全長4.0キロ、9つの左コーナーと5つの右コーナー、876メートルに及ぶロングストレートを持ち、反時計回りで競われる。最大15万人の観客を収容するスタジアム・スタイルのグランドスタンドからは、コース全体を見渡すことができる。

Prima Pramac Yamaha MotoGP、最終戦へ準備万端

Prima Pramac Yamaha MotoGPにとっては、ダブルファクトリーの一つとして臨んだシーズンの最終戦であると同時に、M・オリベイラ選手とともに戦う最後のレースでもある。オリベイラ選手は来シーズン、スーパーバイク世界選手権で新たなチャレンジを始めることとなっている。チームメイトのJ・ミラー選手は最終戦でポイント加算を目指し、決勝翌週の火曜日には2026年シーズンに向けたマシンテストに臨む。

ミラー選手はここでフロントローを5回獲得。決勝では2014年にMoto3で優勝、MotoGPでは2020年に2位、2019年と2021年3位と合計4回表彰台に上ったが、2023年はトップ走行中に転倒リタイアとなった。オリベイラ選手もコースとの相性が良く、2015年のMoto3、2017年と2018年のMoto2で優勝を果たしている。

第21戦終了時点でミラー選手は合計72ポイントでランキング17位、オリベイラ選手は合計38ポイントでランキング20位。Prima Pramac Yamaha MotoGPは合計113ポイントでチーム・ランキング11位となっている。

Yamaha Factory Racing Team
フェルナンデス選手がワイルドカード参戦

ヤマハ・オフィシャル・テストライダーのA・フェルナンデス選手が、Yamaha Factory Racing Teamからシーズン最終戦にワイルドカード参戦する。フェルナンデス選手とチームは、V4エンジン搭載のプロトタイプマシンで決勝セッティングのデータを収集し、翌週火曜日には2026年シーズンに向けたテストをスタートさせる。

フェルナンデス選手は2022年にMoto2チャンピオンに輝き、2023年と2024年はMotoGPで活躍。今シーズンはヤマハのオフィシャル・テストライダーとしてアラゴン、ブルノ、ミサノ、セパンで計4回ワイルドカード参戦し、後半2回はV4エンジン搭載のプロトタイプマシンを走らせた。ここバレンシアではMoto2で2021年に3位、2022年に2位と活躍している。

Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2、最終戦へ準備万端

第22戦バレンシアGPがリカルド・トルモ・サーキットで開催され、BLU CRU Pramac Yamaha Moto2にとってのデビュー・シーズンが最終戦を迎える。I・ゲバラ選手とT・アルボリーノ選手は同コースで多くの好成績を残しており、今回も上位争いを目指していく。

アルボリーノ選手は2020年にMoto3で優勝、2022年にMoto2で3位を獲得。ゲバラ選手は2022年、ここでシーズン6勝目を飾るとともにMoto3チャンピオンを決定した。

第21戦終了時点でゲバラ選手は109ポイントでランキング11位、アルボリーノ選手は合計69ポイントでランキング19位。BLU CRU Pramac Yamaha Moto2は合計178ポイントでチーム・ランキング9位となっている。

COMMENT

MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手

「ポルトガルGPでの全体的なパフォーマンスは悪くなかったと思います。スプリント、決勝ともにバトルをエンジョイできましたし、予選もまずまずでした。でも今回は、もう少しトップグループに近づきたいと考えています。リカルド・トルモは簡単なコースでありませんが、いつものように100%を尽くし、最高の形で今シーズンを締めくくり、それから2026シーズンの仕事を始めます」

A・リンス選手

「昨年は洪水に見舞われてキャンセルとなりましたが、人々が困難を乗り越え、またここに戻ってくることできてうれしいです。サーキットに足を運んでくれる皆さんや世界中で観戦しているファンの方々に最高のショーをお見せしたいと思います。個人的には、来週火曜日に2026シーズンのテストが始まる前に、好成績で今シーズンを締めくくることが目標です」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)

「昨年の洪水で壊滅的な被害を受けたサーキットで、またMotoGPが開催されることをうれしく思います。バレンシアの人々に忘れられない経験を提供するため、また2025年シーズンを成功裏に締めくくるために全力を尽くします。今シーズンはコース上でも舞台裏でも仕事が山積みで、チームにとっては非常に厳しい戦いでした。ここリカルド・トルモも簡単なコースではなく、非常にタイトなため予選結果が最終成績に大きく影響することになりますが、どちらにしても、この最終戦に全力で臨むだけです」

Prima Pramac Yamaha MotoGP

J・ミラー選手

「さまざまなことを経験したヤマハとの最初のシーズンがいよいよ最終戦を迎えます。この1年で良いことも悪いこともありましたが、そのなかでとてもたくさんのことを学びました。バレンシアはいつもいい走りができる場所で、レースをエンジョイしているので、今回どんな活躍ができるか楽しみです。初日からしっかりベースを作り上げ、ウイークを通じて改善していけるよう期待しています」

M・オリベイラ選手

「ポルティマオでさまざまな感情を経験したあとなので、今回のレースは公園を散歩するくらい気楽に臨めそうです。私にとってはこれが最後のMotoGPレースになりますが、プレッシャーや感動という意味では、ずっと楽になるに違いありません。良いパフォーマンスを発揮し、ポイント獲得を目指して戦えればうれしいです」

G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)

「バレンシアのコースの特徴が助けになり、良い走りができると考えています。どのような活躍ができるか楽しみですし、モチベーションは常に最高レベルにあります。良い形でシーズンを締めくくり、次の火曜日に始まる2026年シーズンに向けてのテストに臨みたいと思います」

Yamaha Factory Racing Team

A・フェルナンデス選手

「またレースに出場できること、とくにバレンシアに戻って来られたことがとてもうれしいです。V4エンジン搭載プロトタイプを引き続き改善し、より多くのデータを収集したいと思っています。来シーズンに向け、この冬に進める作業の方向性を決めるためのとても重要なウイークになります。スタートが待ちきれません!」

Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2

I・ゲバラ選手

「シーズン最終戦を迎えます。最大限の成績を達成し、できる限り最高の形で締めくくれるようベストを尽くします。前回のポルティマオはいつも苦戦するコースですが、今年はマシンのフィーリングが良かったおかげで好成績を獲得することができました。それだけに、大好きなコースであるバレンシアには自信を持っており表彰台を目指していきます」

T・アルボリーノ選手

「シーズン最後の特別なウイークになります。リカルド・トルモ・サーキットは簡単なコースではありませんが、いい走りをするべくモチベーションが上がっています。ウイーク序盤でベース・セッティングを構築し、そこから積み上げていくことが重要になるでしょう」

A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)

「シーズン最後のレースを迎えたことが信じられない気持ちです。時間が経つのは本当に速いです。この1年で多くのことを成し遂げたと同時にミスもありました。でもそれによって成長し、強く堅実なチームになれたと思います。今は最高の形でシーズンを締めくくりたいと考えています。今週もいくつか新しいものを投入する予定で、ふたりがともに好成績で終えることを期待しています。イサン(ゲバラ)とトニー(アルボリーノ)は非常に速いライダーです。きっと私たちを驚かせてくれるでしょう」

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