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MotoGP/Moto2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。

Rd.21 11月9日 ポルトガル

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第21戦ポルトガルGP
■開催日:2025年11月9日(日)決勝
■開催地:ポルティマオ/ポルトガル(4.684 km)

MotoGP
■周回数:25周(111.768 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度 ■路面温度:28度
■PP:M・ベッツェッキ(1分37秒556/アプリリア)
■FL:P・ペドロサ(1分38秒273/ドゥカティ)

Moto2
■周回数:21周(96.432 km)
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:19度/路面温度:24度
■PP:D・モレイラ(1分41秒168/カレックス)
■FL:#95 C・ベイヤー(1分41秒225/カレックス)

REPORT

MotoGP
クアルタラロ選手が6位獲得、リンス選手は13位

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロ選手が安定したペースと粘り強い走りで6位獲得と健闘した。チームメイトのA・リンス選手は13位で終えている。

クアルタラロ選手は3番グリッドから好スタートを切り、4位を確保してオープニングラップを終了。2ラップ目には第1コーナー進入でF・バニャイア選手(ドゥカティ)に先行されて5位となった。しかしバニャイア選手はその後、転倒。トップ争いから徐々に水を開けられるなか、クアルタラロ選手は後方から追い上げてきたB・ビンダー選手(KTM)とF・アルデゲル選手(ドゥカティ)を懸命に抑えていたが、10ラップ目にアルデゲル選手、12ラップ目にビンダー選手に抜かれて6位に後退した。終盤はJ・ザルコ選手(ホンダ)らが迫る場面もあったが、最後まで抑えきり6位でチェッカーを受けた。トップとの差は18.442秒だった。

リンス選手は17番グリッドからスタートしてオープニングラップで15番手を確保。2ラップ目にはJ・ミル選手(ホンダ)のリタイアにより14位に浮上した。その後は少しずつ前方グループとの差を詰め、L・マリーニ選手(ホンダ)に0.4秒差まで迫る場面もあったがオーバーテイクには至らなかった。バニャイア選手のリタイアで13位に上がったあと、レース後半はポジションをキープして走りきった。トップとの差は30.372秒だった。

この結果、クアルタラロ選手は合計198ポイントでランキング9位、リンス選手は合計66ポイントでランキング19位。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計264ポイントでチーム・ランキング6位、ヤマハは合計234ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位となっている。

オリベイラ選手、感動のホームGPを14位で完走 ミラー選手は12位

Prima Pramac Yamaha MotoGPのJ・ミラー選手とM・オリベイラ選手はそれぞれ12位と14位。来シーズンからスーパーバイク世界選手権に参戦することが決定しているオリベイラ選手にとって、これが母国で戦う最後のグランプリレースとなった。

ふたりは決勝でハイペースの走りを見せたが、前日のスプリント・レースと同様、グリッド後方からのスタートの影響を受け、序盤で集団に飲み込まれて難しい展開を強いられた。この結果、ミラー選手は合計72ポイントでランキング17位、オリベイラ選手は合計38ポイントでランキング20位。Prima Pramac Yamaha MotoGPは合計113ポイントでチーム・ランキング11位となっている。

Moto2
ゲバラ選手10位、アルボリーノ選手17位

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のI・ゲバラ選手とT・アルボリーノ選手はそれぞれ10位と17位でフィニッシュ。ゲバラ選手は18番グリッドから絶好のスタートで一気にポジションを上げ、その後も良いリズムで走りきりボスコスクーロ勢トップの10位を獲得。アルボリーノ選手は14番グリッドからスタート後、接触などもあり22番手まで後退したが、懸命の挽回で17位となった。

MotoGP RACE RESULT

MotoGP LAP CHART

Moto2 RACE RESULT

MotoGP RIDERS RANKING

MotoGP CONSTRUCTORS RANKING

Moto2 RIDERS RANKING

COMMENT

MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手(6位)

「1ラップ目から最後までプッシュし続けました。そのなかでも当然、タイヤを消耗しないよう気をつけていましたが、十分にコントロールできたわけではありませんでした。タフなレースでしたが、チームとともにいい仕事ができたと思っています。今日の私たちにできることを最大限にやり切りました。改善を目指して全力で取り組んでいます。ウイーク初日の苦戦を土曜日と日曜日で良い方向へ転換できたことには満足しています」

A・リンス選手(13位)

「非常に難しいウイークでした。今日の決勝もとても厳しい状況でしたが、グリッド17番から全力でオーバーテイクを試みました。昨日のスプリントではフロントにハード・タイヤを選んで苦戦したので、今日はミディアムに変えました。金曜日の時点でミディアム・タイヤの感触が素晴らしく、今日もそれが正しい選択だったと思っています。サスペンションも少し変更しました。いくらか良くなりましたが、十分ではありませんでした。来週は最終戦ではシーズン最後のスプリントと決勝をエンジョイしたいと思っています。その次の火曜日には、もう新しいシーズンが始まります」

M・メレガリ(チーム・マネジャー)

「今日の結果はレース前の予想とほぼ一致しました。わたしたちはいつも上位争いを目指していますが、現実的には難しい課題だとわかっています。そのなかでファビオ(クアルタラロ)は素晴らしいパフォーマンスを披露し、まさに並外れたライディングで6位を勝ち取りました。これは今の状況下でできることの最大限の成績です。アレックス(リンス)は残念ながら、彼自身が望んでいたバトルに加わることができず、最後は孤独なレースになってしまいました。これからデータを分析し、来週の最終戦に向けて準備していきます」

Prima Pramac Yamaha MotoGP

J・ミラー選手(12位)

「今日は昨日より少し良くなりました。好スタートを決めて前方のライダーたちに挑んでいきましたが、苦戦する場所もありました。とくに第14コーナーと第15コーナー、また第6コーナーもあまりうまくいっていませんでした。タイヤ・グリップが落ち始めるとマシンが暴れまわり、どんどん厳しさが増していきました。私はただ、ベストを尽くすしかありませんでした。今日の結果には満足していませんが、次のバレンシアで挽回を目指します」

M・オリベイラ選手(14位)

「ウイーク初日の状況を考えれば、今日の決勝レースには非常に満足できました。タフな戦いのなかで他のヤマハ勢に近づくことができました。決して楽なレースではなく、リア・スピンをコントロールするのが大変でしたし、グリップがやや高い場所ではマシンが不安定になりました。それでもレース終盤に近づくにつれて状況が改善され、プッシュしてハイペースで周回できるようになりました。しかし正直なところ、これが私にできる最大限でした。スタート前に娘からポルトガル国旗を手渡されました。温かい贈り物を受け取ると、そのあとヘルメットをつけてレースに集中するのは簡単ではありませんでした。無事にフィニッシュラインを通過した瞬間、100キロの重荷が両肩から下りたような感じがしました。本当に感動的で特別な一週間でした。一生、忘れることはないでしょう」

G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)

「感動的で重要な一戦が終わりました。ミゲール(オリベイラ)にとっては母国ファンの前で走る最後のレースとなりました。この大会を良い思い出にするため、彼もチームも全力で頑張りました。そして実際に、決勝では他のヤマハ勢と同等の素晴らしいペースを見せてくれました。グリッドポジションの影響があったため十分な成績には届きませんでしたが、非常にエモーショナルで困難なこの週末に、彼が成し遂げた成果を心から祝福したいと思います。彼がどれほどのプレッシャーと闘っていたかを私はよく理解しています。ジャック(ミラー)についてはもう少し上の順位を期待していました。トップ10を目標にしていたのですが、リアタイヤのグリップ低下が激しく、とくに最終コーナーでは挙動が大きくなり思うような走りができませんでした。最終コーナー立ち上がりでスピードが落ちて離されてしまいました。次のバレンシアでリベンジします」

Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2

I・ゲバラ選手(10位)

「今日の決勝に満足しています。最初の数ラップが鍵になりました。ポジションを挽回し、グリッド18番から10位まで上がることができました。チームのハードワークのおかげでマシンのフィーリングが素晴らしかったです。ポジティブな気持ちで次のバレンシアへ向かえます」

T・アルボリーノ選手(17位)

「序盤で思うようにオーバーテイクできず、自信を持てなくなってしまいました。このレースから新しく学んだことがあるので、データを分析してベストのセッティングを見つけて最終戦に臨みたいと思います」

A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)

「ここはテクニカル・コースで、ボスコスクーロ勢が苦戦を強いられました。イサン(ゲバラ)はそのなかのトップで、素晴らしいレースを展開してトップ10フィニッシュに成功しました。トニー(アルボリーノ)はオープニングラップの第1コーナーで他車と接触し、初めから難しいレースになってしまいました。イサンと同様のいいリズムを見せてくれていただけに残念です」

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