MotoGP/Moto2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。
Rd.21 11月9日 ポルトガル
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第21戦ポルトガルGP
■開催日:2025年11月8日(土)予選/スプリント結果
■開催地:ポルティマオ/ポルトガル(4.684 km)
MotoGP
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:18度/路面温度:25度
■スプリント 気温:20度/路面温度:28度
■PP:M・ベッツェッキ(1分37秒556/アプリリア)
■FL:P・アコスタ(1分37秒937/KTM)
Moto2
■コースコンディション:ドライ
■予選 気温:18度/路面温度:25度
■PP:D・モレイラ(1分41秒168/カレックス)
REPORT
MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP
クアルタラロ選手、スプリントで4位獲得 リンス選手は17位
第21戦ポルトガルGPの2日目、Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロ選手が活躍した。Q1でトップタイムを記録してQ2に進み、Q2で3番手につけて今季3度目となるフロントローを獲得。スプリント・レースの12ラップをアグレッシブかつディフェンシブに走り切り、4位獲得と健闘した。チームメイトのA・リンス選手はQ1で7番に留まり、スプリントを17位で終えた。
クアルタラロ選手はフロントローから好スタートを切り、序盤から4番手を確保。トップ3台がリードを広げたあとは後方から追い上げてくるライバルたちに注意を払いながら、巧みにアドバンテージを維持して4位でゴールした。トップとの差は5.276秒だった。
リンス選手は17番グリッドからスタート後、オープニングラップの混乱のなかで大きく後退。懸命に挽回を目指すも、L・サバドーリ選手(アプリリア)のオーバーテイクに手間取る間に前方グループから離されチャンスを逸してしまった。その後3台が戦列を離れたため、リンス選手は17位に上がりチェッカーを受けた。トップとの差は22.861秒だった。
この結果、クアルタラロ選手は合計188ポイントでランキング9位、リンス選手は合計63ポイントでランキング19位。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計251ポイントでチーム・ランキング6位、ヤマハは合計227ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位となっている。
Prima Pramac Yamaha MotoGP
ミラー選手14位、オリベイラ選手16位
Prima Pramac Yamaha MotoGPのJ・ミラー選手とM・オリベイラ選手はそれぞれ14位と16位。ミラー選手はQ1でクアルタラロ選手に続く2番手のタイムをマークしてQ2へ進出し、8番グリッドを確保していたが、その優位性を活かすことができなかった。
スプリント・レースをグリッド3列目からスタートしたミラー選手は、オープニングラップで他車と接触するなどで大きくポジションダウン。その後、挽回を図るも思うような走りができず14位でチェッカーを受けた。
オリベイラ選手はQ1で9番手にとどまりグリッド7列目からスタート。オープニングラップで15位に浮上し、さらにポジションアップを目指していたが、集団から抜け出せないまま最終ラップで16位に後退した。
Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
アルボリーノ選手15番手、ゲバラ選手18番手と苦戦
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のT・アルボリーノ選手とI・ゲバラ選手はQ2で苦戦し、それぞれ15番手と18番手にとどまった。午前中のフリープラクティス第2セッション(FP2)でタイヤテストを予定していたが、天候変化の影響を受けて成果をあげることができなかった。前日のプラクティスでは好調ぶりを見せて直接Q2進出を決めたが、予選セッションは計画通りに進まなかった。
MotoGP QUALIFYING RESULT
MotoGP SPRINT RESULT
Moto2 QUALIFYING RESULT
COMMENT
MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手(4位)
「昨日はかなり苦戦しましたが、今日はいい日になりました。私はハードブレーキングを好むほうで、よりハードに行くためのサポートがもう少し欲しかったです。雨の影響もあり、もっと路面が汚れていると思っていましたが、実際はまったく問題ありませんでした。1ラップ目からペースは良かったのですが、前の3台のほうが勝っていました。タイヤをいたわりながらも全力でプッシュするうち、少しグリップ低下が感じられました。後ろを走っていたペッコ(バニャイア)とは1秒差がありましたが、次のラップで上がってきたディジア(ジャンアントニオ)が0.8秒差に迫ったので、最後の数周でまたプッシュを強めてアドバンテージをキープしました」
A・リンス選手(17位)
「スタートでクラッチに問題があり、ポジションを下げてしまいました。そのあとの第1コーナーではサバドーリ選手にぶつかりそうになり、それを避けるために大回りをしてコースアウトしてしまいました。このときの遅れを取り戻し、前のライダーをパスするまでに5~6ラップかかってしまいました。ここまでタフな戦いが続いています。明日に期待し、ポイント圏内を目指していきます」
M・メレガリ(チーム・ディレクター)
「天候が回復し、ファビオ(クアルタラロ)は調子を上げましたが、アレックス(リンス)はその逆になってしまいました。ファビオは見事な逆転劇で、Q1を突破してQ2で3番手を獲得し、スプリントで4位と健闘しました。まさに彼の強い意志と重要なところで実力を発揮できる能力を証明した形です。アレックスはグリッド17番手となり、オープニングラップでポジションアップのチャンスを失いました。明日の決勝でリベンジを狙います」
Prima Pramac Yamaha MotoGP
J・ミラー選手(14位)
「Q1を突破できたのは良かったですが、そのあとは思ったような展開になりませんでした。スプリント・レースではスタート直後から混乱し、ジョアン・ミル選手と接触してしまいました。彼が何かトラブルを抱えていたのか、あるいは何かが起きたのかはわかりません。そしてそのあとのいくつかのコーナーでも何台かの転倒があり、私もポジションを下げてしまいました。スタート直後は誰もが不安定で自分のラインを確保しにくい状態なので、このような展開は本当に大変です。それ以外は順調でペースも良かったのですが、最終コーナーだけはかなり苦戦しました。改善方法を探さなければなりません」
M・オリベイラ選手(16位)
「予選よりはレースのほうが良かったです。ペースが上がりましたし、スタートもうまくいってオープニングラップで力強い走りができ、ポジションアップに成功しました。しかしリアグリップの問題は依然として残っており、金曜日からずっと解決できていません。タイムアタックで活躍できなかったことは、もちろん残念に思っています。でも明日はまたポジティブな気持ちで取り組みます。簡単ではありませんが、リアをミディアムにすればいくらか状況が良くなるかもしれません。目標はポイント獲得です。多くの母国ファンに見守られ、感動的なレースになるでしょう」
G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)
「もう少しうまくやれると期待していました。とくにジャック(ミラー)は予選でほぼ完璧と言える走りを見せていましたが、レースでは序盤で他車と接触するなどでポジションを上げることができませんでした。一旦、後ろに下がってしまうと、すべてが難しくなってしまいます。ストレートではオーバーテイクできず、集団に飲み込まれるとどうしようもありません。ミゲール(オリベイラ)のポジションは理想的とは言えませんが、昨日の苦戦に比べれば一歩前進しているので、明日はミディアム・タイヤを履いて、もっといいパフォーマンスができると信じています」
Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
T・アルボリーノ選手(15番手/1分41秒752)
「今日はあまりしっくりきませんでした。ラップタイムは昨日と同じなのですが、苦戦するところがあり、フィーリングも十分ではありませんでした。これからデータを注意深く分析し、解決策を見つけて明日のウォームアップ・セッションで試したいと思います。決勝は難しい展開になりますが、全力を尽くして頑張ります」
I・ゲバラ選手(18番手/1分42秒163)
「午前中のコースコンディションが参考にならず、難しい戦いになってしまいました。午後の予選セッションではチャタリングに悩まされ、思ったようなフィーリングが得られませんでした。明日はタフな戦いになりますが、最大限の力を注いでできるだけ上の成績を目指します」
A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)
「午前中はまだ路面が濡れていたので、予定していたテストができませんでした。イサン(ゲバラ)はフロントのチャタリングに苦戦して思うようにプッシュできず、目指していた前進がかないませんでした。トニー(アルボリーノ)もまたコーナー進入に手間取っていました。データを注意深く分析し、明日の決勝に向けて解決策を探します」





















