本文へ進みます

MotoGP/Moto2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。

Rd.20 10月26日 マレーシア

 

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第20戦マレーシアGP
■開催日:2025年10月24日(金)プラクテイス、25日(土)予選・スプリント、26日(日)決勝
■開催地:セパン/マレーシア(5.548 km)

CIRCUIT DATA

■開設:1998年
■コース長:5.548 km
■サーキットレコードラップ:1分56秒337(2024年:F・バニャイア)
■サーキットベストラップ:1分58秒979(2023年:A・マルケス)
■2024年の優勝者:F・バニャイア(ドゥカティ)

REPORT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
今季最後のフライアウェイへ

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロ選手とA・リンス選手は今週末、セパン・インターナショナル・サーキットで開催される第20戦マレーシアGPに臨む。フライアウェイ・ラウンドは今大会が最後となる。

クアルタラロ選手は第19戦オーストラリアGP終了時点でランキング9位。ここセパンではMoto3、Moto2を含め計7回レースに出場しており、そのすべてでトップ7以上の好成績。2016年は4位、2018年と2023年は5位と健闘し、2022年はウイーク序盤で手を負傷しながら3位表彰台を獲得した。

リンス選手は現在、ランキング19位。セパン・サーキットとは相性が良く、2013年と2014年はMoto3でそれぞれ2位と3位、最高峰クラスでは2018年に2位表彰台に上った。また昨年は、シーズン最高の8位をこのコースで獲得した。

1999年に初めてMotoGPが開催されて以来、毎年の日程に組み込まれている。全長5.5キロのコースに低速、中高速のさまざまなコーナー(左-5、右-10)が設けられ、2本のロングストレートのうち、長い方は920メートルに及ぶ。MotoGPサーキットのなかでも最長コースのひとつで、高温多湿なコンディションのなか、ライダーには過酷な挑戦となる。

クアルタラロ選手とリンス選手はウイークのスタートを前に、Prima Pramac Yamaha MotoGPのM・オリベイラ選手、BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のI・ゲバラ選手、T・アルボリーノ選手とともにHong Leong Yamaha Motor Sdn. Bhd. (HLYM)本社を訪れ、温かい歓迎を受けて意欲を新たにした。

Prima Pramac Yamaha MotoGP
マレーシアでポイント獲得を目指す

Prima Pramac Yamaha MotoGPのJ・ミラー選手とM・オリベイラ選手、そしてチーム全員がポイント獲得を目標に第20戦マレーシアGPに臨む。

ミラー選手とオリベイラ選手は今年1月、ここセパン・インターナショナル・サーキットで初めてヤマハYZR-M1を走らせた。その後マシンは大きく進歩しており、今回はここまでの成果を試す絶好の機会となる。

ミラー選手は2014年のMoto3でポールポジションから2位獲得と健闘。昨年はスタート直後の転倒に巻き込まれてリタイアに終わった。オリベイラ選手はMoto3で2013年に3位、2015年に優勝、Moto2では2017年に優勝、2018年に2位と多くの好成績を残しているほか、フロントローも2回獲得した。

第19戦終了時点でミラー選手は合計66ポイントでランキング18位、オリベイラ選手は合計36ポイントでランキング20位。Prima Pramac Yamaha MotoGPは合計105ポイントでチーム・ランキング11位となっている。

Yamaha Racing MotoGP Test Team
フェルナンデス選手がワイルドカード参戦

ヤマハの公式テストライダー、A・フェルナンデス選手が、Yamaha Racing MotoGP Test Teamから第20戦マレーシアGPにワイルドカード参戦することとなった。実際のレース環境のなかでV4エンジン搭載プロトタイプ・マシンのデータ収集を継続することがおもな目標となる。

フェルナンデス選手は今シーズン、第8戦アラゴンGP、第12戦チェコGP、第16戦サンマリノGPにワイルドカード・ライダーとして参戦し、サンマリノGPではV4エンジン搭載のプロトタイプ・マシンを実践投入した。ここセパン・サーキットではMoto2チャンピオンとなった2022年に4位を獲得。MotoGPでは昨年の10位がベストリザルトとなっている。

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
セパンで好成績獲得を目指す

第19戦オーストラリアGPではフリープラクティスで好調ぶりを見せながら決勝では苦戦したBLU CRU Pramac Yamaha Moto2。I・ゲバラ選手とT・アルボリーノ選手は今週末、リベンジをかけて第20戦マレーシアGPに臨む。

ゲバラ選手は昨年、ここセパン・インターナショナル・サーキットで3位を獲得してMoto2で自身初となる表彰台に上った。アルボリーノ選手は2022年にグリッド2列目から優勝、昨年も5位と健闘している。

第19戦終了時点でゲバラ選手は合計99ポイントでランキング12位。アルボリーノ選手は合計63ポイントでランキング18位。Prima Pramac Yamaha MotoGPは合計162ポイントでチーム・ランキング9位となっている。

COMMENT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手

「オーストラリアGPのあと数日間、休養し、再充電してマレーシアへやって来ました。シーズン最後のフライアウェイでどんな戦いができるか楽しみです。シーズン序盤にここで何度かテストを行いましたが、あれからマシンは大きく変化しました。好成績を目指し、アジア・ラウンドを良い形で締めくくりたいと思います。マレーシアのファンはいつも素晴らしい雰囲気で私たちを応援してくれます」

A・リンス選手

「前回のフィリップアイランドでは、いい走りができました。7位という好成績を獲得できたので、今回も楽しみです。このところ着実に前進しており、私たちにとってはそれが最も重要なことです。今回もこの調子を維持していきます。できればドライ・コンディションに恵まれ、確かなデータを収集したいと思っています」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)

「前回のオーストラリアGPは期待したような展開にはなりませんでした。ファビオ(クアルタラロ)はまたポールポジションを獲得し、ラップレコードを塗り替えましたが、スプリントと決勝ではいい走りができませんでした。原因を探り、今回は改善しなければなりません。セパンはヤマハとの相性が良く、昨年はファビオもアレックス(リンス)も好成績を獲得しました。シーズン開幕前に行ったテストも順調だったので、今回も大いに期待しています」

Prima Pramac Yamaha MotoGP
J・ミラー選手

「オーストラリアのホームGPは緊張感あふれるレースで、ジェットコースターのような刺激がありました。結果は望んだものになりませんでしたが、オーストラリア中から集まってくれた多くのファンの愛情とサポートを感じることができ、本当に素晴らしい時間になりました。そのエネルギーを携え、今は次のチャレンジに集中しています。最もテクニカルなサーキットのひとつ、セパンでYZR-M1の強さを証明したいと思います」

M・オリベイラ選手

「オーストラリアGPでは決勝レースの後半で素晴らしいペースを発揮することができました。そのときのセッティングが今回もしっかり機能してくれると確信しており、ウイークのスタートを前にモチベーションが高まっています。初日の第1セッションからすぐにフィーリングをつかみ、ウイークを通して着実に作業を進めていくことが目標です」

G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)

「開幕前にテストを行ったセパン・サーキットに戻って来ました。私たちにとって決して簡単にコースではなく、苦戦する場所があることはわかっていますが、前回のテストのあとマシンは大きく進歩しました。最初のセッションで良いスタートを切ることができれば、必ずいい週末になると信じています」

Yamaha Racing MotoGP Test Team
A・フェルナンデス選手

「またレースに出場できることをとてもうれしく思います。ミサノから長い時間が経ち、今は来たる週末をとても楽しみにしています。私たちはこれからもV4エンジン搭載プロトタイプ・マシンの改良に取り組んでいきます。今回はサーキットに戻ってレースに出場することになりましたが、当然ながら、プロトタイプ・マシンの開発のための参戦でもあるので、来シーズンに向けて万全の準備を整えることおもな目標になります」

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
I・ゲバラ選手

「前回のオーストラリアで苦戦しただけに、今週末のマレーシアGPをとても楽しみにしています。セパンではMoto2初の表彰台を獲得しており、大好きなコースです。ここ数カ月のチームの懸命の取り組みを通じて着実に調子が上がっており、インドネシアでは表彰台に上ることができました。今回また好成績を獲得できると確信しています」

T・アルボリーノ選手

「いつもライディングをエンジョイしているセパンで、どんな走りができるかとても楽しみです。前回のフィリップアイランドとはコンディションがまったく異なり、暑く、湿度が高くなってタイヤも変わってきます。初日の最初のセッションから正しくフィーリングをつかみ、そこから安定性を積み上げていくことが重要です」

A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)

「イサン(ゲバラ)は昨年ここで表彰台を獲得しており、今回も間違いなく速さを見せてくれるはずです。トニー(アルボリーノ)もまた、何度も印象的な走りを披露しています。前回のフィリップアイランドは苦戦しましたが、それを乗り越え、ふたりがまた上位争いを展開するのを期待しています」

ページ
先頭へ