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MotoGP/Moto2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。

Rd.19 10月19日 オーストラリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第19戦オーストラリアGP
■開催日:2025年10月19日(日)決勝結果
■開催地:フィリップアイランド/オーストラリア(4.448 km)

MotoGP
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度/路面温度:21度
■周回数:27周(120.096km)
■PP:F・クアルタラロ(1分26秒465/ヤマハ)
■FL:A・マルケス(1分27秒782/ドゥカティ)

Moto2
■コースコンディション:ドライ
■気温:21度/路面温度:21度
■周回数:23周(102.304km)
■PP:D・モレイラ(1分29秒817/カレックス)
■FL:A・アレナス(1分30秒253/カレックス)

REPORT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
リンス選手が7位獲得、クアルタラロ選手は11位

Monster Energy Yamaha MotoGPのA・リンス選手が終始、バトルを展開して7位獲得と健闘。チームメイトのF・クアルタラロ選手は序盤で表彰台争いに加わっていたが、その後、徐々に後退して11位で終えた。

リンス選手は11番グリッドからスタート後、オープニングラップを12番手で終了。5ラップ目にJ・ミラー選手の転倒により11位に上がり、中盤は集団の後ろにつけてチャンスを窺うも、なかなか前に出ることはできなかった。14ラップ目、E・バスティアニーニ選手(KTM)に先行されたが次のラップでクアルタラロ選手をパスして再び11位。ここからは少しずつペースを上げ、レース後半でトップ10との差を縮めていった。終盤に入ると残り8ラップでP・エスパルガロ選手(KTM)をパス。3ラップ後にバスティアニーニ選手、次のラップでB・ビンダー選手(KTM)と次々にとらえ、さらにF・アルデゲル選手(ドゥカティ)のコースアウトもあり7番手まで浮上した。この時点で6位のライダーからは3秒以上離されていたため、最後の3ラップは自分の走りに集中。それでも1秒ほど差を縮め、7位でチェッカーを受けた。トップとの差は10.671秒だった。

クアルタラロ選手はポールポジションから好スタートを切り、4番手で第1コーナーに進入。その後の数ラップでトップ3から水をあけられる展開となったが、懸命にプッシュを続けてポジションをキープした。7ラップ目、前方を走っていたM・ベッツェッキ選手(アプリリア)がダブル・ロングラップペナルティの2ラップ目を履行し、この間にクアルタラロ選手が3番手に浮上。この時点では前の2台に1秒差まで近づいていたが、その後は思うようにペースが上がらず、中盤に入ると後続集団に次々に抜かれて12位まで後退してしまった。最終ラップでアルデゲル選手が後退し、クアルタラロ選手は11位でゴールした。

この結果、クアルタラロ選手は合計166ポイントでランキング9位、リンス選手は合計60ポイントでランキング19位。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計226ポイントでチーム・ランキング6位、ヤマハは合計205ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位となっている。

Prima Pramac Yamaha MotoG
オリベイラ選手12位、ミラー選手は転倒リタイア

Prima Pramac Yamaha MotoGPのJ・ミラー選手はフロントローからスタート後、5ラップ目に転倒してリタイア。チームメイトのM・オリベイラ選手は15番グリッドから挽回して12位でゴールした。

ミラー選手は2012年のC・ストーナー選手以来、オーストラリア人ライダーとして初めてとなるフロントローを獲得。スプリント・レースでも表彰台に僅差の4位と活躍し、決勝レースにも大きな期待がかかっていた。しかし5ラップ目の第6コーナーで5位走行中に転倒し、そのままリタイアとなった。

一方、予選で苦戦したオリベイラ選手は15番グリッドからスタートし、中段グループの混戦のなかで奮闘。序盤で一時、19番手まで後退したが、後半に入るとペースを上げて挽回し、12位でチェッカーを受けた。

この結果、ミラー選手は合計66ポイントでランキング18位、オリベイラ選手は合計36ポイントでランキング20位。Prima Pramac Yamaha MotoGPは合計105ポイントでチーム・ランキング11位となっている。

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
ゲバラ選手16位、アルボリーノ選手17位

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のI・ゲバラ選手とT・アルボリーノ選手は第19戦オーストラリアGP決勝で、それぞれ16位と17位。いずれも持ち前のスタートダッシュを決められず、終始、難しい展開を強いられた。

ゲバラ選手は14番グリッド、5列目からスタート後、序盤は13番手をキープしていたが、後半で徐々に後退して16位。アルボリーノ選手は12番グリッド、4列目からスタートしたあとオープニングラップで14番手に後退。その後もペースを上げられないまま17位でチェッカーを受けた。

この結果、ゲバラ選手は合計99ポイントでランキング12位、アルボリーノ選手は合計63ポイントでランキング18位。BLU CRU Pramac Yamaha Moto2は合計162ポイントでチーム・ランキング9位となっている。

MotoGP RACE RESULT

MotoGP LAP CHART

Moto2 RACE RESULT

MotoGP RIDERS RANKING

MotoGP CONSTRUCTORS RANKING

Moto2 RIDERS RANKING

COMMENT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
A・リンス選手(7位)

「本当に素晴らしかったです。このような感覚をつかめたのは驚きでした。第2コーナーのイン側をはじめ、何度もオーバーテイクができました。本当に素晴らしいレースだったのです。スタートで少し問題がありましたが、第2コーナーで解決できました。そしてそのあとは、走りをコントロールしてひたすらオーバーテイクを仕掛けていきました。限界ぎりぎりまで攻めきり、満足し、誇りに思います。7位は素晴らしい成績です。このところ前進し続けており、それが最も重要だと思っています」

F・クアルタラロ選手(11位)

「非常に奇妙な展開でした。ペースは出ていると思っていたので、このようなレースは予想していませんでした。ウォームアップ・セッションではフィーリングに問題はありませんでしたが、レースでは最初から最後までペースが上がりませんでした。それまでの各セッションとこれほど感覚が変わってしまったのはなぜなのか、理由がわかりません。理解しようとしていますが、同時に、ただページをめくり次のレースに備えたいという気持ちもあります。来週をとても楽しみにしています。セパンは大好きなコースです」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)

「チームにとってはかなり奇妙な展開でした。ふたりのライダーが正反対のレースをしたのです。アレックス(リンス)は今日もとても好調で、とくに終盤の走りは素晴らしく、ここ数戦の上り調子をしっかり維持しています。彼がどれほど努力しているかを知っているだけに、それが実を結び、本当にうれしいです。ファビオ(クアルタラロ)は十分なフィーリングがつかめておらず、いつものレベルで走ることができませんでした。前のセッションと大きく変わってしまった原因について、これから徹底的に調査します。ポールポジションを結果に結び付けられなかったことは非常に残念です。次のセパンでは、より安定したパフォーマンスを発揮し、潜在的なポテンシャルを引き出せるよう努力します」

Prima Pramac Yamaha MotoG
M・オリベイラ選手(12位)

「昨日よりは良くなり、リアタイヤをしっかりコントロールできました。最初の数ラップはコーナーごとにはらみそうになり、ペースも上がらず苦労しましたが、終盤は格段にリズムが良くなり、何台かパスしてポイント圏内でゴールすることができました。しかしウイーク全体はタフな展開でした。スピードが上がらず、予選もスプリントも理想とはかけ離れたものでした。でも今日は電子制御系統を変更したことでマシンが改善され、良い形でウイークを終えることができました。次のマレーシアに向けて弾みがつきました」

J・ミラー選手(DNF)

「このような結果になり、とても残念です。好スタートを切ってトップグループに加わりましたが、前の2日と比べればやや手間取っていて、とくに第2コーナーと第6コーナーは苦戦しました。もう少しハードにプッシュしなければいけないと考えていたところ、第6コーナーで激しく振動して何度か危ない場面がありました。そしてその3度目にはとうとうマシンが"もう無理だ"と言ってきて、私から離れていってしまいました。今週はずっと順調で、いいペースで走れていたのに、最後に皆さんをがっかりさせてしまい本当に残念です。良かったところを前向きにとらえ、良くなかった部分は原因を追求していきたいと思っています」

G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)

「昨日がとても素晴らしかったので、今日も好成績を獲得できると考えていました。データを確認したところ、ジャックは普段と変わったことは何もしていなかったようです。一番考えられるのは、序盤の燃料の重さがブレーキングに影響したということです。ブレーキの問題やライダーのミスではないので残念です。一方でミゲール(オリベリラ)は素晴らしいレースをしました。後半はトップ5に近いペースが出ていて、どんどん挽回して順位も上げました。グリッドがもっと前だったら、リンス選手とトップ10争いを展開していたでしょう」

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
I・ゲバラ選手(16位)

「スタートからずっと難しいレースでした。でもそれは初めからわかっていたことで、そのなかで最大限の結果を出すべくベストを尽くしました。実際はもう少し上の順位を獲得できると考えていたのですが、風の影響もあり、タフな戦いになってしまいました。このあとは直接マレーシアへ向かいます。とても好きなコースで、去年は表彰台に上りました。オーストラリアのファンのみなさん、素晴らしい雰囲気と応援をありがとうございました」

T・アルボリーノ選手(17位)

「レース展開もマシンのフィーリングもまったく良いところがありませんでした。スタート直後からずっと限界ぎりぎりの状態で、これ以上どうすることもできませんでした。終始、他のボスコスクーロ勢とバトルしていましたが、全員がほぼ同様の問題を抱えていて、同じラインをとり、ぎりぎりで走っていました。そのなかでも全力でプッシュし、3~4回危うく転倒しそうになりました。今はダメージを最小限に抑えることに集中し、次のレースに向けてまた前進を目指すだけです」

A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)

「ウイークは絶好調で始まりましたが、終わりはまったく違う状況になってしまいました。ディクソンを除き、ボスコスクーロ勢はみな非常に苦戦しました。なんとか解決策を見つけ出し、相性の良いコースだけでなく、どこへ行っても速く、安定して走れるようにしなければなりません。イサン(ゲバラ)もトニー(アルボリーノ)も厳しい状況のなかで全力を尽くし、本当によく頑張ってくれました。天候の影響もあり苦しい展開でしたが、チーム全員が問題解決のために集中して仕事に取り組んでくれました」

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