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MotoGP/Moto2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。

Rd.19 10月19日 オーストラリア

 

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第19戦オーストラリアGP
■開催日:2025年10月17日(金)プラクテイス、18日(土)予選・スプリント、19日(日)決勝
■開催地:フィリップアイランド/オーストラリア(4.448 km)

CIRCUIT DATA

■開設:1956年
■コース長:4.448km
■ベストレースラップ:1分27秒765(2024年:M・マルケス)
■オールタイムラップレコード:1分27秒246(2023年:J・マルティン)

■2024年の優勝者:M・マルケス(ドゥカティ)

REPORT

MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP、フィリップアイランドへ向け準備万端

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロ選手とA・リンス選手は第18戦インドネシアGPから1週間のインターバルを経て、オーストラリア、マレーシアと続く2度目のフライアウェイ・ラウンドに臨む。

クアルタラロ選手は第18戦終了時点でランキング9位。フィリップアイランドでは2019年、2022年、2023年、2024年と4回出場し、昨年、18番グリッドから挽回して獲得した9位が最高成績となっている。今回は予選で上位を獲得してグリッドの好位置につけることが最初の目標となる。

リンス選手は現在ランキング19位。インドネシアGPでは素晴らしい走りを見せ、今回もその勢いを維持している。多くのMotoGPライダーと同様、海に面し、美しい風景に囲まれ、流れるような特性を持つフィリップアイランドのコースをとても気に入っている。数多く好成績を残しており、2013年と2014年にMoto3でそれぞれ優勝と3位、2015年にMoto2で優勝、2022年にはMotoGPでも勝利を飾った。

フィリップアイランドは1931年にモーターサイクル・レースを初開催。1956年に常設サーキットを建設してレースイベントを開始したが、'70年代後半から'80年代初頭にかけて衰退した。その後大規模な改修工事を経て復活を果たし、1989年と1990年にMotoGPを開催。1997年以降は毎年行われている。海岸沿いの絶好のロケーションと全長4.45キロ、7つの左コーナーと5つの右コーナー、900メートルのストレートを含む、流れるようなレイアウトでMotoGPライダーとファンを魅了している。

Prima Pramac Yamaha MotoGP、ミラー選手の母国GPへ

Prima Pramac Yamaha MotoGPのJ・ミラー選手にとって非常に重要な大会となる第19戦オーストラリアGP。ホームレースで好成績を獲得し、地元ファンを喜ばせることが最大の目標となる。チームメイトのM・オリベイラ選手もこのところの好調をキープし、上位を目指していく。

ミラー選手、オリベイラ選手、そしてPrima Pramac Yamaha MotoGPが高いモチベーションを持ってオーストラリアGPに挑む。高速ストレートと流れるようなコーナーがミックスされたレイアウトを持つこのコースでは、加速性能そのものよりも安定した方向転換や敏捷性、スムースなハンドリングが好タイムの鍵となる。ブレーキング・ゾーンは6カ所のみで、ブレーキシステム・サプライヤーのブレンボによれば難易度は6段階中のレベル1。第1コーナーは唯一負荷が高いが、1ラップでブレーキングにかかる時間はわずか20秒間だという。

海を見渡す崖の上に立つフィリップアイランドは天候の変わりやすさで知られ、それがレースの行方を左右することも少なくない。ミラー選手の故郷タウンズビルからは約2,600キロ離れたところにある。ミラー選手は2014年にMoto3で優勝。その年は最後までタイトル争いに加わり、翌2015年に直接MotoGPに昇格すると、2019年には3位表彰台に上った。

オリベイラ選手は2015年のMoto3と2017年のMoto2でそれぞれ優勝したほか、2012年のMoto3で3位と活躍した。昨年は怪我で欠場しており今回は2年ぶりの出場となる。

第18戦終了時点でミラー選手は合計61ポイントでランキング18位、オリベイラ選手は合計32ポイントでランキング21位。Prima Pramac Yamaha MotoGPは合計95ポイントでチーム・ランキング11位となっている。

Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2、表彰台へチャレンジ

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2は今週末、MotoGPコースのなかで最も美しいサーキットのひとつ、フィリップアイランドで第19戦オーストラリアGPに臨む。I・ゲバラ選手は第18戦インドネシアGPで今季初表彰台を獲得、T・アルボリーノ選手も第17戦日本GPで表彰台争いを展開しており、今回もともに勢いを維持して好成績を目指していく。

ゲバラ選手はMoto3チャンピオンとなった2022年、初めて走ったフィリップアイランドで優勝。2023年はMoto2で6位、2024年は16位でフィニッシュした。アルボリーノ選手は2023年に優勝、2024年は8位という成績を残している。

第18戦終了時点でゲバラ選手は合計99ポイントでランキング11位、アルボリーノ選手は合計63ポイントでランキング18位。BLU CRU Pramac Yamaha Moto2は合計162ポイントでチーム・ランキング9位となっている。

COMMENT

MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手

「マンダリカのあと短いバケーションを楽しみました。このあとのダブルヘッダーに向けて力を蓄えることができ、いいリフレッシュになりました。私たちは今、シーズン最後の重要な時期を迎えています。残りわずか数戦ですが、短い期間に集中しているので、最大限の力を発揮できるようプッシュしていきたいと思っています。正直なところ、個人的には相性の良いコースではなく、グリップもとても高いというわけではありません。それでも当然、いつものように100%の力を注いでベストリザルトを目指していきます。ウイーク初日の金曜日に好スタートを切ることが重要です」

A・リンス選手

「1週間のインターバルを経て、また準備が整いました。日本GP以降とても順調で、インドネシアの決勝は非常に楽しめました。1週間の休みは次の2戦に向けて準備するための良い機会になりました。フィリップアイランド・サーキットが大好きなので本当に楽しみです。期待していてください」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)

「1週間、休養したあとオーストラリアへやって来ました。ここはシーズンのなかで最も素晴らしいサーキットのひとつだと思っています。しかしながらヨーロッパのサーキットとはまったく異なる特徴を持っていて、オールドスタイルであり、非常に高速なセクションがあり、かなり独特です。それが多くのライダーから好まれる理由になっていて、アレックス(リンス)もそのひとりです。でもこの時期のオーストラリアGPにはデメリットもあります。天候が予測しにくいのです。それでも私たちは可能な限り最高の準備を整えて臨みます。目標はいつもと同様、金曜日に良いスタートを切り、ふたりそろってQ2進出を決めることです。ここ数年はここであまりいい成績が出ていませんが、今年はその流れを変えたいです」

Prima Pramac Yamaha MotoGP

J・ミラー選手

「ヤマハのマシンでフィリップアイランドを走るのをとても楽しみにしています。コースはこのマシンに合っていると思います。高速コーナーが多く、速度をキープしながら上げていけるのできっといい仕事ができるはずです。地元ファンの前で走れる喜びはもちろんですが、今回どんな活躍ができるか本当に楽しみです。皆様には素晴らしいショーをお約束します。ファンのひとりとして訪れた2009年のことを今も覚えています。125ccクラスでジュリアン・シモン選手が優勝しました。私は当時、おもにモトクロス・レースをしていましたが、ロードレースを知ってすぐに、その一員になりたいと思ったのです」

M・オリベイラ選手

「フィリップアイランドは大好きなコースで、表彰台や優勝の経験もあり良い思い出が残っています。今シーズンもここ数戦は着実に前進しているので、今回は最初のセッションから力強くスタートして、ベストを尽くし、早い段階でマシンの良いフィーリングをつかみたいと思います。今回もまたQ2に進み、両レースでポイントを獲得することが目標です」

G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)

「オーストラリアGPをとても楽しみにしています。ジャックのホームGPだというだけでなく、ヤマハがこのコースにとても合っていると思うからです。まだ結果にはつながっていませんが、このところは良い兆候が見られています。ジャック(ミラー)は過去にここで何度も好成績をあげて母国ファンを喜ばせてきました。ここフィリップアイランドをターニングポイントとして新たなスタートを切れるよう期待しています。ミゲール(オリベイラ)については、このところの素晴らしいパフォーマンスをキープし、貴重なポイント獲得を目指して戦ってもらいたいと思っています」

Moto2
BLU CRU Pramac Yamaha Moto2

I・ゲバラ選手

「今週のフィリップアイランドをとても楽しみにしています。Moto3でタイトル争いをしていた年にここで優勝したので、オーストラリアGPは素晴らしい思い出を呼び起こしてくれるのです。このところは安定していい走りができるようになり、インドネシアの2位獲得で進化を証明することができました。この勢いをキープするため、チーム全員が意欲を持ち続け、懸命に仕事に取り組んでいます」

T・アルボリーノ選手

「フィリップアイランドはグランプリ・サーキットのなかで最も美しいコースのひとつです。第17戦と第18戦は非常にポジティブなレースができました。ポテンシャルをすべて形にすることはできませんでしたが、より好成績につなげるために何が欠けているかを理解することもできました。手術をした腕は完全に回復しましたし、チームのこのところの進化が自信を与えてくれています。今週も上位争いを目指します」

A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)

「久しぶりにフィリップアイランドに戻ってくることができ、とてもうれしいです。ここは私にとって特別なコースです。2回優勝経験がありますし、Moto2のラップレコードを今もキープしています。いろいろな意味でオーストラリアGPには思い入れがあるのです。イサン(ゲバラ)にとっては非常に重要な大会になります。このスポーツにおいては一度の栄光に安住することはできません。常に改善を目指し、進歩しなければなりません。それがまさに彼に期待しているところです。必ずしも表彰台でなくても構いませんが、彼が最速グループの一員であることを確かなものにしたいのです。トニー(アルボリーノ)については、腕が完治してハードプッシュの準備が整ったものと期待しています。日本GPでは表彰台が手に届くところにありましたし、インドネシアでは目の前のアクシデントによりチャンスを逸しました。彼にとってはイサンの活躍が大きなモチベーションになっており、今回も第1セッションから最後の決勝までトップグループと戦うために全力でプッシュしていくことでしょう。最高の形でシーズンを終えるためチーム全員で頑張ります」

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