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MotoGP/Moto2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。

Rd.14 8月24日 ハンガリー

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第14戦ハンガリーGP
■開催日:2025年8月22日(金)プラクティス
■開催地:バラトンパーク・サーキット/ハンガリー(4.115km)

MotoGP
■コースコンディション:ドライ
■気温:26度 ■路面温度:38度

Moto2
■コースコンディション:ドライ

■気温:26度 ■路面温度:39度

REPORT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
クアルタラロ選手、Q2進出決定 リンス選手はQ1へ

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロ選手とA・リンス選手は、MotoGP初開催のバラトンパーク・サーキットを攻略するためさまざまなセッティング・オプションを試行。プラクティス(PR)ではそれぞれ10番手と21番手となり、クアルタラロ選手は早々にQ2進出を決定した。リンス選手はQ1からの復活を目指す。

クアルタラロ選手は午前中のフリープラクティス第1セッション(FP1)で11番手につけ、午後からのPRでトップ10を目指した。セッションの多くの時間を費やしてベース・セッティングの構築に取り組み、終盤でタイムアタックに臨むと全24ラップ中22ラップ目で1分37秒671のベストタイムを記録。トップに0.610秒と迫り、Q2進出の条件となるトップ10入りを果たした。

リンス選手は初めて走るコースに慣れるため多くの周回を重ねることを目標としながらFP1で20番手。PRのタイムアタックでは一時11番手に浮上したが、その後少しずつ後退し、21番手でセッションを終了した。ベストタイムは全25ラップ中21ラップ目に記録した1分38秒379。トップとの差は1.318秒だった。

Prima Pramac Yamaha MotoGP
ミラー選手17番手、オリベイラ選手18番手

バラトンパーク・サーキットは狭いコース幅や向き替えの連続、多くのブレーキング・ゾーンなどの難しい特徴を持つうえ、この日は強風にも見舞われて厳しい展開となった。そのなかでPrima Pramac Yamaha MotoGPのJ・ミラー選手とM・オリベイラ戦選手は新しいコースの攻略に苦戦。PRではそれぞれ17番手と18番手にとどまり、Q2進出を決めることはできなかった。またミラー選手はセッション終盤の20分間でF・バニャイア選手(ドゥカティ)を妨害したとして、グリッドの3ポジションダウンのペナルティーを課された。

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
ゲバラ選手が9番手でQ2進出決定 アルボリーノ選手は17番手

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のI・ゲバラ選手とT・アルボリーノ選手はプラクティス(PR)でそれぞれ9番手と17番手。ゲバラ選手は早々にQ2進出を決定し、アルボリーノ選手はQ1に進むこととなった。

ゲバラ選手は午前中のフリープラクティス第1セッション(FP1)で12番手。右手の怪我の痛みが残るなか、PRでは序盤で体力を温存しながら最も重要な場面で力強いアタックを試み、トップに0.364秒差と迫る好タイムで9番手を獲得した。

アルボリーノ選手はFP1で7番手につける好調ぶりを見せていたが、PRではマシンの素早い向き替えが要求されるコーナーで安定した走りができず、17番手にとどまった。Q1でトップ4を目指す。

MotoGP PRACTICE RESULT

Moto2 PRACTICE RESULT

COMMENT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手(10番手/1分37秒671)

「まるで予選セッションのような感覚でした。なんとかQ2進出を決めたものの、マシンのフィーリングはあまり良くありませんでした。そのなかでもまずまずの感じの1ラップができて、トップからは0.6秒離されていますが、少なくともトップ10に入ることができました。明日は大幅な進化を目指します。コースがとても狭いので、スプリントや決勝でのオーバーテイクはかなり難しくなるでしょう」

A・リンス選手(21番手/1分38秒379)

「FP1は非常に苦戦しましたが、初めて走るコースでは普通のことでしょう。プラクティスでは大きく前進し、劇的に改善されてスピードが上がりました。でも本来なら11番や12番のポテンシャルがあるはずなので満足はしていません。良い形で仕事を進めていましたが、アタック用のタイヤを効果的に使うことができず、最終的に十分な結果につなげることができませんでした。明日また改善を目指していきます」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)

「ハンガリーGPは期待通りのスタートとはなりませんでした。前回のオーストリアでの苦戦が今日も続いてしまった感じです。ファビオ(クアルタラロ)とアレックス(リンス)はマシンの挙動に好感触を得られておらず、ふたりとも同じような感想を話しています。ストップ&ゴーの特徴や低速シケインを持つコースレイアウトに苦戦している状況です。午後のセッションでは少し改善が見られ、ファビオはわずかにフィーリングが良くなって、果敢なタイムアタックによりQ2進出を果たしました。アレックスのほうは彼の本当のポテンシャルは発揮されていないと思います。多くの時間帯で真ん中あたりにつけていましたが、タイムアタックでは、さまざまな理由で新品タイヤを十分に使い切ることができませんでした。データを分析し、セッティングをさらに煮詰めて明日のFP2に臨みます」

Prima Pramac Yamaha MotoGP
J・ミラー選手(17番手/1分38秒022)

「プラクティスは非常に厳しい状況でした。強風によってマシンの向き替えがより一層、難しくなり、とくに第1コーナーと第2コーナーは苦労しました。それ以外は大きな問題はありませんでした。マシンにはいくつか問題もありましたが、全体的なフィーリングは悪くありませんでした。もっといいペースで走れると信じていますし、素晴らしいレースを展開できるコースだと思います。他のサーキットと特徴が異なり、非常にテクニカルなので、どんな展開になるかとても楽しみです」

M・オリベイラ選手(18番手/1分38秒072)

「良くもなく悪くもなく、初日として平均的な展開となりました。コースはかなりトリッキーで、午後は強風が加わりミスが発生しやすい状況でした。そのなかで少なくともセッティングの方向性を見つけることができ、タイムアタックに備えてセッティングを詰めていけたのは大きな成果です。ラップタイムは完璧ではないものの、かなり良かったと思います。とは言えQ2には不十分で、あとコンマ数秒が足りません。シケインでは行き過ぎてしまう傾向があります。ブレーキング・ポイントではそれほどでもないのですが、コーナー進入でブレーキを離しがちで次のコーナーをミスしてしまうのです。コース全体でオン&オフが続き、スピードを上げていく場所がほとんどありません。それでもデータで見るほど悪くないと思います」

G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)

「午前中のセッションはもっと調子が良く、上位に近づけていましたしペースもかなり良さそうでした。午後はなぜこのようなことになってしまったのか、分析する必要があります。オーストリアに比べグリップレベルはかなり高いのですが、私たちにとって難しいコースであることに変わりはありません。非常に厳しい状況ですが、ここで歯を食いしばり、できるだけ上の順位を目指していきます。ジャック(ミラー)は3グリッド・ダウンのペナルティーを受けて、より一層、厳しい状況です。ここはコース幅が狭くオーバーテイクが難しいのでタフな展開になりそうです」

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
I・ゲバラ選手(9番手/1分41秒577)

「このコースをとてもエンジョイできています。でも先週のオーストリアよりも手の痛みがひどくなっていて苦しい状況です。ブレーキングは問題ないのですが、リズムを変換するところでのハンドリングが難しく、すぐに疲れが出てしまいます。痛み止めが効いていますし、走っている間はアドレナリンがカバーしてくれるのですが、マシンを止めるとすぐ痛みが激しくなります。今回はかなり厳しい状況になることがわかっているので、ここでQ2進出を決められて良かったです」

T・アルボリーノ選手(17番手/1分41秒853)

「非常にテクニカルなコースで、ほんの小さなミスも許されません。もしラインを外してしまったらリカバーは難しいでしょう。いくつか解決策を試しましたが成果はありませんでした。また私自身もタイムアタックですべての条件を揃えることができませんでした。アタックには苦戦していて、マシンのフィーイングが完璧ではありません。それでもQ2進出まであと少しと迫ることができたので、Q1突破の可能性を信じています」

A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)

「今日もまた、イサン(ゲバラ)が強い決意を見せてくれました。手の痛みは前回のオーストリアよりひどくなっていて、回復の過程で指を曲げるのが難しくなっているのです。プラクティスでは周回数を抑えてエネルギーを温存し、最後のプッシュに賭けるというスマートな作戦でQ2進出を決めました。トニー(アルボリーノ)はFP1で課題にぶつかり、最後まで解決することができませんでした。データを注意深く分析し、明日までに良いセッティングを見つけられるよう全力を尽くします」

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