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MotoGP/Moto2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。

Rd.14 8月24日 ハンガリー

 

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第14戦ハンガリーGP
■開催日:2025年8月22日(金)プラクテイス、23日(土)予選・スプリント、24日(日)決勝
■開催地:バラトンパーク・サーキット/ハンガリー(4.115km)

CIRCUIT DATA

■開設:2023年
■コース長:4.115km

REPORT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
初めてのサーキットに意欲

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロ選手とA・リンス選手は今週末、ハンガリーはバラトンパーク・サーキットで第14戦に臨む。MotoGP初開催となるこのコースで、ふたりは新たなチャレンジに意欲を燃やしている。

前回のオーストラリアGPではクアルタラロ選手が15位、リンス選手が16位と苦戦しており、今回はリベンジをかけて臨む一戦となる。現在ランキング10位のクアルタラロ選手は7月に行われたWorldSBKを見てコースレイアウトの特徴を把握。実践でも素早くフィーリングをつかみ、ポイント獲得とランクアップを目指していく。

リンス選手はランキング18位。現在、ライディングスタイルの改造に取り組んでおり、先週のオーストリアGPでは早くも進化の兆しが見え始めた。今回もウイーク初日からリズムに乗り、着実に前進することが求められている。

バラトンパーク・サーキットは2023年5月、正式にオープンした。全長4.08キロのコースに右コーナー7か所と左コーナー10か所、665メートルのロングストレートが設けられている。出場ライダー全員にとって初めてのコースとなるため、金曜日のフリープラクティス第1セッション(FP1)では公平なチャレンジが展開される。

Prima Pramac Yamaha MotoGP
新サーキット攻略に準備万端

第13戦オーストリアGPで厳しい戦いを強いられたPrima Pramac Yamaha MotoGPのJ・ミラー選手とM・オリベイラ選手が、今週は新コースのバラトンパーク・サーキットでリベンジに挑む。

バラトンパーク・サーキットでのMotoGP開催は今回が初めてとなる。過去2回のハンガリーGPはいずれもハンガロリンクで行われ、1990年はM・ドゥーハン選手がMotoGP初優勝、1992年はE・ローソン選手が勝利を飾り、その後、同コースはF1専用サーキットとなった。今回33年ぶりにハンガリーGPが復活し、中央ヨーロッパの人気観光地バラトン・レイクを見渡せるバラトンパークに舞台を移した。

同コースでは7月にWorldSBKが開催された。全17コーナーの多くが低速コーナーで、とくに長いストレートは設けられていない。

第13戦終了時点でミラー選手は合計52ポイントのランキング17位、オリベイラ選手は合計6ポイントのランキング25位。Prima Pramac Yamaha MotoGPは合計61ポイントでチーム・ランキング11位となっている。

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
新サーキットに挑む

第13戦オーストリアGPでともにトップ10入りと健闘したBLU CRU Pramac Yamaha moto2のT・アルボリーノ選手とI・ゲバラ選手が今週末、第14戦ハンガリーGPに臨む。

ふたりはオーストリアGP決勝で、それぞれ8つずつ順位を挽回して5位と9位を獲得。アルボリーノ選手はシーズン前半で苦戦を続けていたが、後半戦最初のレースで素晴らしい走りを見せ、表彰台に約1秒差まで近づいた。ゲバラ選手は右手に擦過傷を負い痛みが残るなかで気迫を見せた。チームにとってハンガリーGPは、上り調子の勢いをより一層高め、成長を確固たるものにする絶好の機会となるはずだ。

ハンガリーGPは33年ぶり、バラトンパーク・サーキットでは今回が初めての開催となる。ストレートがそれほど長くなく、ストップ&ゴーのブレーキング・ゾーンや素早い向き替えを要求されるコーナーが多く設けられたコースレイアウトは、MotoGPのような究極のパワーや重量を持たないMoto2マシンに、より適している。

第13戦終了時点でゲバラ選手は合計62ポイントでランキング14位、アルボリーノ選手は合計45ポイントでランキング16位。BLU CRU Pramac Yamaha Moto2は合計107ポイントでチーム・ランキング9位となっている。

COMMENT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手

「チームは前回のオーストリアGPで起きたことについて全データを揃え、原因の究明に懸命に取り組んできました。私自身はこの第14戦に完全に集中しています。バラトンパークを走るのは今回が初めてです。ライダーとしては新しいサーキットへの挑戦にワクワクしますし、ハンガリーのファンの皆さんにお会いするのも楽しみです。このコースが私たちのマシンに合うかどうか、前進できるかどうか興味深いところです」

A・リンス選手

「オーストリアGPであれほど苦戦した理由を理解しようと努めています。原因を知ることが最も重要で、チームでは詳細にメモを取りながら、テストチームを含めた全メンバーが全力を注いで改善に取り組んでいます。そのようなときに2週連続でGPが行われるのは幸いです。チームは仕事を継続的に進められますし、私もライディングスタイルの改善を続けることができます。バラトンパークは誰にとっても初めてのコースなので、ライン取りやブレーキング・ポイントを見つけることに集中します。最初のセッションがとても重要です」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)

「前回のシュピールベルクは非常に厳しい戦いを強いられましたが、今は新しいページを開き、次のチャレンジに意欲を燃やしています。初めてのサーキットを探求するのはいつも楽しいものですが、今回は1992年以来初めてハンガリーGPが戻ってくるということで、より特別な意味があります。ヤマハ・テストチームは6月にこのコースを訪れ、有効なフィードバックを与えてくれました。地元ファンの皆さんにとっても久しぶりのMotoGP生観戦となるので、素晴らしいショーをお見せできるよう頑張ります。チームの士気は上がっています。コースの特徴をつかみ、良いパフォーマンスを披露し、復活への決意を示したいと思っています」

Prima Pramac Yamaha MotoGP
J・ミラー選手

「バラトンパークを楽しみにしています。前回は非常に苦戦を強いられたヤマハ勢が、誰にとっても新しいコースでどこまでできるか興味があります。このハンガリーGPで何としても一歩前進したいと思っていますし、新しいアスファルトが十分なグリップを提供してくれることを期待しています。私たちにはこれがとても重要なのです。いつも通り、全力を尽くします」

M・オリベイラ選手

「バラトンパークを自分で体験するのをとても楽しみにしています。スーパーバイク・レースで見たところでは、ブレーキング・ポイントや低速コーナー、再加速、リズム変換がたくさんあり、簡単なコースではなさそうでした。それでも前回よりはずっといい週末になると期待しています」

G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)

「バラトンパーク・サーキットは全員にとって初めてのコースなので、誰もがゼロからスタートします。レイアウトはヤマハの特性に完璧にマッチしているようには見えませんが、グリップは前回のシュピールベルクよりずっといいはずです。初日から好調ペースをつかむことが重要です。方向性は理解しているので、その仕事に集中することが鍵になります。Prima Pramac Yamahaにとって、あるいはヤマハ全体にとって決して楽な状況ではありませんが、ここから抜け出す力があると信じています」

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha moto2
I・ゲバラ選手

「オーストリアでは走るたびに手の腫れが大きくなり、痛みもひどくなっていきました。でもこの数日間でかなり回復してきました。未だに100%の状態ではありませんが、ひとたびマシンに跨がれば不具合を最小限に抑えて走れるでしょう。バラトンパーク・サーキットは理論上ではMoto2マシンが楽しく走れそうなコースですが、実際はどうなのか興味深いところです。ここまで順調にきているので、そろそろ獲得ポイントを増やしていきたいです」

T・アルボリーノ選手

「全員にとって初めてのコースなので、いつも以上に楽しみです。前回のオーストリアGPでシーズン後半戦を好調にスタートできたことに大きな意義があります。仕事が順調に進めばトップレベルで戦えることが証明され、私を含めチーム全員にとって励みになりました。ウイーク初日にいくつかの改善策を試す予定です。他のボスコスクーロ勢がすでに使用しているもので、それによって速く走れるようになるか、そして何よりも安定した走りができるどうかを確認します。テレビで観ただけではこのサーキットを好きになれそうかどうかわからなかったので、実戦を楽しみにしています」

A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)

「スーパーバイク・レースをテレビで観ただけで、実際に走ったことのない未知のサーキットです。すべてをゼロから始めなければならないタフなウイークを迎えることになりますが、トニー(アルボリーノ)のオーストリアでの好成績が大きな自信になっています。金曜日午後のタイムアタックのリハーサルに備えて、第1セッションから順調にスタートする必要があります。トニーは前回の好調を受けてますます意欲が高まっていますし、負傷中のイサン(ゲバラ)も回復が進んでおり戦いの準備が整っています」

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