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MotoGP/Moto2

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPとMoto2に関する情報をお届けします。

Rd.02 3月16日 アルゼンチン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第2戦アルゼンチンGP
■開催日:2025年3月14日(金)プラクテイス
■開催地:アウトドロモ・テルマス・デ・リオ・オンド/アルゼンチン(4.806km)

MotoGP
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度 ■路面温度:31度

Moto2
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度 ■路面温度:31度

REPORT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
リンス選手とクアルタラロ選手がQ2進出を決定

アルゼンチンGPのウイーク初日、Monster Energy Yamaha MotoGPのA・リンス選手とF・クアルタラロ選手は着実に課題をこなし、プラクティスでそれぞれ6番手と8番手を獲得してそろってQ2進出を決めた。

リンス選手はフリープラクティス第1セッション(FP1)でグリップ不足に悩み12番手に留まったが、午後からのプラクティス(PR)では路面にゴムが付いてグリップ・レベルが向上したこともあり、少しずつペースを上げていった。そして終盤に向けて勢いを増すと、全24ラップ中20ラップ目でベストタイムの1分37秒591を記録。一時3番手に浮上したあと6番手に後退した。トップとの差は0.296秒だった。

クアルタラロ選手はFP1を13番手で終え、PRでの挽回を目指した。Q2進出を念頭に臨んだタイムアタックでは全23ラップ中20ラップ目に1分37秒818を記録し、トップから0.523秒差の8番手を獲得した。

Prima Pramac Yamaha MotoGP
ミラー選手14番手、オリベイラ選手18番手でQ2進出ならず

Prima Pramac Yamaha MotoGPのJ・ミラー選手とM・オリベイラ選手はプラクティスでそれぞれ14番手と18番手に留まり、Q2進出を決めることはできなかった。明日のQ1で復活を目指す。

ミラー選手は午前中のFP1で7番手を獲得し、好調ぶりを見せていたが、午後からのPRではその勢いをキープすることができなかった。1分38秒058のベストタイムで一時はトップ10まであとわずかと迫ったものの、終盤で順位を下げ、10番手のF・バニャイア選手(ドゥカティ)にコンマ2秒差の14番手で初日を終えた。

オリベイラ選手もミラー選手と同様にマシン・セッティングの最適化に苦戦し、最後のタイムアタックでは十分な速さを発揮することができず1分38秒649で18番手に留まった。ふたりはFP2を有効に活用してセッティング向上に取り組み、Q1から好グリッド獲得を目指す。

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
プラクティスを順調にスタート

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のT・アルボリーノ選手がプラクティスで7番手を獲得してQ2進出を決定。チームメイトのI・ゲバラ選手は16番手に留まり、Q1からの復活を目指すこととなった。

第2戦アルゼンチンGPウイークがテルマス・デ・リオ・オンドでスタート。早朝に雨が降り、難しいコンディションのもと、BLU CRU Pramac Yamaha Moto2のアルボリーノ選手とゲバラ選手はコンスタントにハイスピードをキープした。

同サーキットで何度も好成績をおさめているアルボリーノ選手は、午前中のフリープラクティス第1セッション(FP1)から好調な走りを見せて2番手を獲得。一方のゲバラ選手は最初のセッションを慎重にスタートし、データを収集しながらフィーリング向上を目指し、13番手で終えたえ。

午後からのプラクティス(PR)では、ふたりとも路面コンディションに合わせてさまざまなセッティングを試し、アルボリーノ選手が7番手、ゲバラ選手はやや苦戦して16番手となった。セッション終了間際に赤旗中断され、そのまま終了となったため、チームとしてはいくつか問題点を残しており、明日午前中に行われるFP2でのさらなる改良が不可欠となった。

MotoGP PRACTICE RESULT

Moto2 PRACTICE RESULT

COMMENT

MotoGP

Monster Energy Yamaha MotoGP
A・リンス選手(6番手/1分37秒591)

「いい一日でした。Q2進出を決めることができ、チームにとっても大きな励みになったと思います。とは言え非常に厳しい戦いでもありました。明日のスプリントとあさっての決勝に向けてまだ準備が必要ですが、すでに重要なデータをたくさん収集しているので、今後の展開が楽しみです。マシンはポテンシャルが高く、伸びしろがあります。いずれにしても今日の結果には満足しています」

F・クアルタラロ選手(8番手/1分37秒818)

「良い一日でしたが、タフな一日でもありました。午前中のセッションでこれほど苦労するとは考えていなかったのです。でも最も重要なのはQ2に進出できたということです。今はリア・グリップの向上に取り組んでいて、明日までにどこまで改善できるかが鍵になります。気持ちはとてもハッピーです」

M・メレガリ(チーム・ディレクター)

「予想通り難しいスタートになりました。FP1は例年グリップ・レベルが低いのですが、今年は昨夜からの雨で水たまりが残っていたため、いつも以上に悪い状況でした。午後になっても完全には回復せず、プラクティス序盤はふたりともグリップ不足を訴えていました。タイヤを暖めるのにも、かなり時間がかかりました。それでも1周ごとに路面コンディションが改善され、同時にセッティング変更も進めていくと、ようやく良い状況にたどり着くことができました。アレックス(リンス)とファビオ(クアルタラロ)は絶好のタイミングで絶好のポジションをとり、素晴らしいタイムを記録しました。ふたりそろってのQ2進出は、チームにとっては完璧な結果です。今大会の最初の目標を達成でき、とてもうれしく思っています。明日もこの調子で仕事を継続し、最大限の予選グリッドとスプリント順位の獲得を目指します」

Prima Pramac Yamaha MotoGP
J・ミラー選手(14番手/1分38秒058)

「決勝用セッティングでのペースには好感触を持っています。午後からはソフトタイヤを装着し、初めの1本でベスト・セッティングを追求、残りの2本でタイムアタックを行いました。10ラップくらいで1分38秒台後半のタイムが出ていたのでとても順調だったと思います。そして1度目のタイムアタックではフィーリングが良く、グリップも素晴らしかったので"しっかりグリップしてくれている!"と手応えをつかんでいたのですが、2本目に履き替えたあとは最初のフィーリングに戻ってしまったのです。そしてそれ以上はタイムを更新することができませんでした。Q2を逃してしまいましたが、明日のフリープラクティスで改善に取り組み、Q1突破を目指していきます。モルビデリ選手(ドゥカティ)などもいて厳しい戦いになると思いますが、かなり近いところまで来てきていると感じています。ここまで正しい道のりを順調に進んできて、ライバルたちとの距離も縮まっています。YZR-M1にベストな方法を追求するべくハードワークに取り組んでいます」

M・オリベイラ選手(18番手/1分38秒649)

「午後のセッションは難しい展開になりました。2度目のタイムアタックでもっと伸ばせると思っていたのですが、2ラップにわたりバスティアニーニ選手(KTM)の後ろにつかまってしまったため、更新できませんでした。今の最大の問題はタイムアタックにあるようです。新品タイヤのアドバンテージを最大限に活用するため、マシン・セッティングの面でさまざまなアイディアが必要なのだと思います。ミディアム・コンパウンドのタイヤなら、かなり近づけると感じています。心配しすぎる必要はなくて、今回はベース・セッティングがうまく機能してくれるかどうかを確認するための本当の意味での最初の機会なのだということを忘れてはいけないと思います。ここまではあまり大きな変更を行っていませんが、これからは少しずつ調整が必要になるでしょう。ほんの少しの改善がラップタイムでは大きな違いを生み出します。必ず良い仕事ができると信じています」

G・ボルゾイ(チーム・ディレクター)

「午前中は非常に順調だったのですが、一日を通してみれば決して楽な展開ではありませんでした。午後のプラクティスではジャック(ミラー)もミゲール(オリベイラ)もかなり苦戦しました。スピードの改善が必要です。決勝用のセッティングなら、これほど低い順位にはならないと思いますが、タイムアタックでのスピードそのものに問題を抱えています。トップから10番手までのタイム差が非常に小さく、わずかコンマ1秒の差が順位では大きな違いになってしまうのです。しかしそれ以上に、私たちはまだ全体的なバランスが不十分で、速く走ることができない状態です。データを注意深く分析し、明日は前進を目指したいと思います」

Moto2

BLU CRU Pramac Yamaha Moto2
T・アルボリーノ選手(7番手/1分42秒355)

「今日は非常に満足しています。タイGPでのデータを分析し、セッティングを数か所変更したことで改善できました。直接Q2へ進むことがとても重要です。まだ100%の状態ではありませんが、ここはどんな時も大好きなコースです。さらに調整を進め、今大会で主役になれるようしっかり準備していきます」

I・ゲバラ選手(17番手/1分42秒816)

「Moto2でこのコースを走るのは初めてです。その上コンディションが変わりやすい状態だったので、フィーリングをつかむのに苦労しました。マシンにも少し問題があり、今日は期待していたような展開にはなりませんでした。Q2進出を決められなかったことは残念ですが、明日もう一度チャンスがありますし、解決策を見つけて前進できると信じています」

A・デ・アンジェリス(チーム・マネジャー)

「非常に満足できる一日になりました。トニー(アルボリーノ)は午前中からとても好調で、マシンのフィーリングも上々でした。そしてそれは午後のプラクティスでも改めて確認することができました。セッション終了まであと数分というところでレッドフラッグとなったため、いくつか不確定な要素が残ってしまいましたが、明日の午前中で解決を目指します。イサン(ゲバラ)のほうは、やや苦戦しました。グリップの問題に悩んでいて、技術者たちが対応しています。明日までにイサンが最高のパフォーマンスを発揮できるような解決策を見つけてくれるでしょう」

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